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昼寝とスープ、あとイカゲソ。

いまだに今が令和何年か、即座に思い浮かべることができません。
なぜ役所の書類はそろって元号を書かせたがるのか…


キャベツ
タマネギ
ニンジン
シメジ
ブロッコリー
ソーセージかベーコン
好きな野菜、なんでも。芋類は入れない。
適宜好きな形とサイズに切って、鍋に入れる。
油で炒めてもよし、面倒ならしなくてもよし。
ホールトマト缶の中身を全部入れて、空いた缶2杯分の水を加える。
ダシになるものを入れる。
コンソメ、鶏ガラ、シャンタン、ウェイパー、ブイヨン、好きなもの。
うちは創味シャンタンの練りタイプを入れる。
あとは火がやってくれるので、噴きこぼれないよう注意しつつ、放置。
ニンジンが柔らかくなったら、味をみて調整。足りなければ塩。
できあがり。

芋類を入れないのは、芋が煮崩れてスープに混じるのがいやだから。
好きなひとは入れるといいと思う。
ソーセージやベーコンは少なくてもいいが、タマネギが少ないと物足りないのでたくさん入れる。
なんとなく洋風のスープなのでコンソメで作るのが普通だと思うが、シャンタンでも十分美味しい。

この野菜スープは、秋から春にかけてしょっちゅう作る。
一度に大量に作って、3~4日かけて食べる。
身体が温まるし、色んな野菜をいっぺんに食べられるのがいい。
どこで見かけたレシピだったか、ためしに作ってみたら美味しくて、それ以来うちの定番になった。

昔から偏食がひどく、ひとり暮らしをするようになってからも(むしろ保護者の目が届かなくなったからこそ)自分から進んで野菜を食べようなどと思わなかった。
なので、この野菜スープを作ると毎度ちょっとした感慨がある。

わたしも大人になったなあ。

というような。

そんなことをしみじみ考えているうちは、精神的に成熟したとは到底言い難いとも思うが、まあ、そこはそれ。

野菜スープのおかげもあって、だいたいの好き嫌いは克服したが、それでも食べたくないもの、食べられないものというのはある。
しかしわたしは名実ともにいい大人なので、食べたくないもの(および食べられないもの)からは、うまく距離をとって暮らしている。
外食する時はサラダになにが入っているか先に確認して、無理そうならサラダはナシにしてもらうとか。
出てきてしまったらあきらめて食べるとか。

ちなみに、今も昔も口をつけることもできないほど苦手なのが、たくあんをはじめとした漬物類だ。
たくあんの正体が大根だと知った時の衝撃は忘れられない。
平時は白くすべらかで堅牢なあの大根が、いったいどんな工程を経て真っ黄色のしわしわでくにゃくにゃな物体になってしまったのか。
その思いがけない変貌ぶりに慄いたのだと思う。
今でもスーパーなどで目にするたび、新鮮に驚き、たじろいでしまう。

話は戻って、野菜スープ。
今日は天気はよかったが風が強く、週末ということもあって朝から家に引きこもって映画を観ていた。
そのうちウトウトしてきたので、珍しく昼寝をした。

夢の中でわたしは米を研いでいて、横では鍋が煮えていた。
米の入ったザル(わたしはザルで米を洗うのです)の中に、ひとくち大になったイカゲソがたくさん混じっていて、このうえなく洗いづらい。
そのうち鍋が噴いて、慌ててフタを取ったが、コンロの火加減を調整するツマミが見当たらない。
ない。あれ、ない。ちょっと。
そうこうしているうちにスープが噴きこぼれそうになって、目が覚めた。

目が覚めて数秒はボーっとしていたが、そのうちハッとした。
寝起きのややとっ散らかった頭で、
おお、そうだ。スープが噴く。
と思い出し、慌てて台所に走った。

当然、スープの鍋などないのだった。

鍋が噴きこぼれるという悲劇はなかったものの、台所の床に膝をつくくらいガッカリした。
ないのかい。スープ。なかったんかい。夢かい。

ガッカリしたらお腹が減ったので、冷凍ごはんをチンして卵かけご飯でもしようと冷凍庫を開けたら、冷凍ゴハンも切らしていた。
夢の中で米も研いだのに…イカゲソ入りのやつを…

仕方がないのでこのあと米を炊いて、野菜スープを作ります。
おかずはどうしようかな。
さすがにイカゲソはないぞ。


では、また。

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