見出し画像

春眠、暁のキャベツ

久しぶりに、昼間眠くて眠くて仕方ない。

ああ、春…

寒暖差の激しさに身体がついていかず、自律神経が乱れるためとか。
花粉症やそれ用の薬の副作用もあるのかと思ったけど、今年はかなり早めに処方薬の服用を始めてるし、先月までは薬を飲んで眠いということはなかったから、ちょっと違うよう。

寒い、寒い、寒い、寒い、よりも、
寒い、暖かい、暖かい、寒ッ、のほうが身体がきつい。
もう何度となく冬と春の変わり目を体験しているはずなのに、毎年新鮮に気温差でぐったりしている。
厚めのブランケットをしまうつもりで洗濯し、やっぱり引き続き使うことにしたりと、落ち着きがないのもこの時期らしい。
電気ストーブでも同じことをしがちだ。

この時期といえば、キャベツが美味しい。
冬のずっしりしたキャベツも美味しいし、柔らかな春キャベツも美味しい。
冬は野菜スープをよく作るが、スープの実としてもキャベツは優秀だし、特によく食べる。
「違国日記」の1巻で、槙生ちゃんの作る朝食を見て以来、一時期似たような朝食を作るのにハマっていた。

ソーセージを丸のまま炒めたやつ
同じく炒めた千切りキャベツ
トースト

というやつ。
槙生ちゃんはトーストにケチャップとマスタードをつけて、キャベツをサンドして食べる。
朝はまねっこして、さらにソーセージもサンドしてかぶりつこうとしたが、丸のままのソーセージはずるんとすべって、トーストからこぼれ落ちた。

このシーンで交わされる会話とか流れるモノローグとかはさておき、千切りキャベツ、ソーセージ、トーストなんて、なんの変哲もないメニューだ。
ヤマシタトモコ氏の硬質でおおらかかつ繊細な筆致は、それらをことさら食欲を駆り立てるようには描いていない。
でも不思議。
めちゃくちゃ美味そうだし、超真似したくなるのだ。
キャベツとソーセージは同時に炒めている(別々は面倒だからだと思う)ようなので、塩コショウでざっくり味付けしてあるのだろう。
トーストにバターをつける描写はないが、わたしならトーストにバターは必須だ。マスタードはなくてもいいけど、ケチャップはぜひ欲しい。マヨネーズもあればもっといい。
1巻を読んだあとの数か月、わたしの朝食は千切りキャベツ、ソーセージ、トーストだった。
もちろん、めちゃくちゃ美味いということはないが、これこれ…というような美味しさでじゅうぶんな満足感と満腹感が得られる。
漫画の力だなと思う。
「違国日記」を読むと、餃子が食べたくなるし、カキフライも食べたくなる。あとピザも。宅配のでっかいピザ。

それはそれとして、キャベツ。
先週も立派な冬キャベツを買って、スープにしたり炒め物にしたり、プチ鍋にしたりして食べていた。
今日、その残りをお好み焼きにして食べた。
昼間、信じられないくらい眠くて眠くて耐えられず、料理でもすれば目が覚めるかと思って、残っていたキャベツをみじん切りにした。
千切りでもよかったが、芯の部分が多かったので、細かくしたのだ。
わたしは個人的にお好み焼きがすごく好きでしょっちゅう作るのだが、お好み焼きをおかずにごはんを食べるというと、たいてい物議をかもす。
あんなにごはんにあう味付けもないと思うのだが、あまり賛同してもらえないので悲しい。
ちなみにオタフクソースが好きだ。

【お好み焼き】
・薄力粉 100g
・和風顆粒だし 小さじ半分くらい
・水 150ml
・たまご 1個
・揚げ玉
・紅ショウガ
・キャベツ
・青ネギ
・豚肉 バラがいいけどこまでもいい
薄力粉、だし、水、たまごを合わせて生地を作っておく。
キャベツはみじん切りか千切り。
青ネギは小口切り。
紅ショウガもみじん切りにすると混ざりやすい。
豚肉以外の具材を全部合わせてざっくり混ぜ合わせる。
フライパンに油を引いて中火で熱し、生地を流し入れる。
生地を平らにしたら、表面に豚肉を広げる。
2~3分焼いて、表面が乾いてきたらひっくり返す。
ひっくり返した面をギューギュー押さないこと。
中弱火で4~5分焼く。強火だと肉が焦げて中が生焼けになるので火は弱め。
さらにひっくり返して、中弱火のまま肉の乗ってない面を3分くらい焼く。
生地の厚いところに菜箸や竹串を刺して、生っぽい生地がついてこなければできあがり。

キャベツを刻んだりお好み焼きの焼け具合を見張ったりしたおかげか、昼間の眠気は引き下がってくれた。
お好み焼きサマサマだ。
今日ももちろん、白米とみそ汁つきでいただいた。

春キャベツが出てくるまで、あと少し。
この寒暖差がおさまって春の眠気がおとなしくなるまで、もう少しだ。
引き続き、美味しいものを食べて乗り越えていきたい。


では、また。


参考:春に眠くなるのはなぜ?春の睡眠トラブルの原因と解消法

この記事が参加している募集

#レシピでつくってみた

4,133件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?