【コラム】朝ごはんはコスパがいい

昨日までの記事をいくつか手直ししました。
コラムっぽくまとめられた記事のタイトルに【コラム】をつけてみたり。
そのうち関連する内容の記事はマガジンにまとめたいですね。
が、まだ機能のことがよく分かってません。

本文をちょいちょい修正したコラムっぽい記事はこちら。

今日の記事はここから。

最近ガスコンロの調子が悪い。
火力の調節が利かず、ずっと弱火。なにをどうしても弱火。
料理はできなくもないがともかく時間がかかる。
炒めものはできあがるまでに倍の時間がかかるし、8分茹でのパスタは10分茹でないと固くて食べられない。
このコンロは生活保護生活を始めて今の家に引っ越してきた際、中古で買った10年モノだ。
業者によると、内部にガタがきていて、修理には時間もかかるし保証期間も終了しているとのこと。
新しいのを買うことをお勧めされた。
それで、新しいのを買った。明日届く。

で、コンロの調子が悪い間、面倒で普段のように自炊をしなかった。
ごはんだけは炊けたので、あとは電子レンジで調理できる餅やレトルトに頼っていた。
電子レンジでも工夫すれば幅広い調理ができるのだが、わたしはあんまりその辺に詳しくない。
パスタクッカーを買うかどうか迷ったが、どうせすぐ新しいコンロが届くからいいや、と思って買わなかった。
その結果、野菜や肉を食べない白米だらけの食事になり、特に朝食はパンか餅になった。

そのせいなのか、昼間にやたら腹が減るような気がする。
しかも、ジャンクなものが異様に食べたいのだ。
フライドポテトとか、ピザとか、ハンバーガーとか、チョコレートとか、シュークリームとか。
わたしは甘いものが好きだが、普段はそれほど食べたいと思わない。
そういう”お楽しみ”は、ここぞという時のためにとっておきたいほうだ。
だから自分でもとても困惑した。
机の前に座っていると腹が減ったような気がする。
歩いていても、トイレットペーパーを買いに行っても、なにか食べたいような気がするのだ。

チョコが食べたい。
ファミチキが食べたい。
チキンナゲットが、肉まんが、バタークッキーが。
なんかそういうアレが食べたい。

もちろんそれらはウチにないので、食べることはできない。
それで、しぶしぶ我慢する。
我慢が利かず、スーパーでポテトチップスやみたらし団子を買ってしまうこともあった。
菓子を食べると空腹（のようなもの）は一旦落ち着くのだが、普段食べつけないので朝まで腹にもたれていたり、逆にすぐに腹が減って別のものを食べる羽目になったりする。

なんだ、この、これは。

黄体期に食欲が暴発しそうになることは時々あるが、それとは全然違う乱れ方だった。
ちっとも具合よく満たされないし、おまけに口内炎までできてしまった。

口内炎。
そこで、はたと気がついた。

そうか、栄養不足なのだ。
米とパンばかりでしのいでいたのが、てきめんに心身に影響しているのだ。

大慌てで自炊を再開した。
相変わらず火力の弱いコンロで、油揚げとタマネギの味噌汁を作り、ものすごく時間をかけて鶏むね肉とシメジの中華炒めを作った。
豆苗とひき肉をたまごとじにし、小松菜と厚揚げを煮びたしにした。
そしてそれらを保存容器に入れ、いつものように作り置きとして冷蔵庫にしまった。
弱ったコンロでの1日仕事だったが、以前のように作ったものを朝から食べるようにしたら、謎の空腹感は姿を消した。
驚くべき効果だった。

以前は菓子もジャンクフードも大好きだった。
いつのまにかそういった食べ物を必要としなくなったのは、日々の食事が整ったおかげでもあったのか。
ダイエットの記事などで、甘いものが食べたくなった時は○○が不足しているかも…というような話はたしかに見たことがあった。
それをこんなにも明確に己の身で体感することになろうとは。

生活保護を受給するようになってまもなく2年。
これまでの人生で一番健康な暮らしをしていると思う。
なにせ朝から食欲があり、それを満たす作り置きがあるのだ。
今のわたしは普段コンビニを一切利用しないし（コンビニ自体は好きだ。魅惑のおにぎり、そしてホットスナック）、菓子もあまり食べない。
食べることが大好きだからこそ、自炊と作り置きで食欲を管理できていることが奇跡のように感じてしまう。

自炊をする時間と心のゆとりが持てたという点だけでも、生活保護に対する感謝は計り知れない。
朝からある程度バランスが整った食事をすると、一日が平穏に過ぎるのだと知ることができた。
コスパという言葉はあまり好きではないが、これはまさしくわたしにとってコストパフォーマンスの高い行動だと思う。

明日新しいガスコンロが届く。
これでまた、心置きなく自炊に励み、食事を楽しむことができるのだ。

では、また。