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広がる盲目

盲目は視覚情報が無いため自分が恐怖を覚える。今回扱うのはもう1つの意味の盲目。『恋は盲目』という言葉を聞いたことはありますか?恋している相手に夢中で周りが見えない状態の事を意味します。それと似た新たな”盲目”がコロナ禍でウイルスの如く繁殖してるのをご存知でしょうか。コロナ感染者、濃厚接触者が社会から少なからず敬遠される存在になっているこの世の中で私も濃厚接触者になってしまいました。何年ぶりかに会った友人とのランチでの接触でした。運が悪い、いや悪すぎると思いつつもしっかりとした対策がされているお店選びをしなかった自分を悔やみました。友人と保健所から連絡がきたのは接触した日から約5日後の事だったので、その期間に接触した友人やバイト先の社員にコロナに感染した友人がしてきたように謝罪を含む一報を入れました。友人は皆心配してくれたり、本心は分かりませんが、こちらが心配しないような対応をしてくれました。父親も私の心配や友達の心配をしてくれました。一方、バイトの社員や母親は少しの配慮はあるものの、ため息をついた様子で話を進めてきていて今もその最中です。さて本題に移るとします。この流れを感染者や濃厚接触者を敬遠、ある種悪者の目線から見てみると 友人が私に移したかもしれなくて、その私が他の友人、家族などに移しているかもしれない という状況になります。実際に世論はこの目線をもっていると思います。※今回の私の友人との接触は気が抜けていました。その考えが浸透しているから、感染者は周りの人に謝るし、感染を隠す事例やそれによるストレスが生まれます。ですが、今私が置かれている状況は俯瞰的に見ると位置関係を逆にしてみても辻褄があう状況にある事が分かります。というのも、この状況を受けてため息をつく人が私に移したかもしれなくて、私が今回感染してしまった友人に感染させてしまった可能性もあります。つまり状況によってはウイルス感染経路の矢印が逆の場合もありえてしまうということです。その第2の可能性が見えていない、いわゆる盲目が今の世の中に広がってしまっているのではないでしょうか。無症状や長期の潜伏期間という複雑な特徴をもったコロナウイルス。陰謀論も含め様々な情報に惑わされている人も少なくはないはず。私もそのうちの1人。何を信じればよいのか分からない。

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