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取り掛かる前に、相手を知って戦略を立てる

戦略というと大袈裟に聞こえるが、資格を取得するために取り組んだことを書いていく。私が挑んだのは約2年前で、資格は電験3種。当時の仕事には、とても重要になる資格で、難易度も高かった。この試験は、全部で4科目あり、1年目に理論という科目を合格していた。残り3科目を合格するために、勉強に取り組んだ。

私が3科目を合格するために考えたことは、この3点。
 問題を解く量よりも、問題の解き方を理解すること
 暗記するものは、一日でも多く目を通すこと
 限られた時間を有効に使うこと

試験まで、約10カ月。
まず、3科目(電力・機械・法規)を2つに分けることにした。
1つ目は、計算を解く問題が多い電力と機械。
2つ目は、用語や意味を答えるような問題が多い法規。
このよう分けてから、試験当日までの勉強計画を立てた。

電力と機械は、1カ月ごとに交互に勉強することにした。これは、集中して取り組むためである。1か月ごとと決めてしまえば、どちらを勉強するか迷うことがなく、内容に集中でき理解が深まると考えたからである。初めは、過去問をせずに、参考書に沿って内容や公式を理解することに努めた。

参考書が終わってから、過去問を解いていく方法を取った。より理解するために、ネットやYou tubeも活用した。参考書が終わると、過去問に手をつけ始めた。初めのうちは、解けない問題が多かったが、次第に参考書での内容と問題の解答がリンクして、解答の内容を理解できるようになっていた。解ける問題も増え、解く速さも上がっていた。

理解をして解けたときは本当に楽しかった。理解できるまで時間がかかるのだが、このかけた時間はあとでいくらでも回収できることを教えてくれた。勉強時間は1日約3時間ほど。帰宅してから、近くのマックでやっていた。

用語を暗記するような問題がある法規は、通勤時間を有効に使って試験当日まで毎日勉強することにした。具体的には、Pentelの「手ぶらで暗記」というアイテムを使用して、用語の説明や公式の暗記を電車内で取り組めるようにした。

通勤時間は片道1時間以上だったので、1日2時間以上を暗記にあてられた。電力や機械の公式もこの時間を使って覚えた。この勉強方法では、できるだけ多く長い時間をかけて目を通すことを意識した。

満員電車の中では、勉強ができないので、おのずとピークをずらす生活リズムに変わった。朝は早く出勤し、定時で退社することでピークを逃れ、有意義に勉強することができた。このように、1日5時間の勉強を10カ月ほど継続し、試験に臨んだ。

試験当日、ブドウ糖を持参して、脳のエネルギー切れに備えた。1日3科目の試験は、本当に疲れるからである。試験目は、電力→機械→法規の順番で行われた。一番警戒をしていたのは機械だった。科目の範囲が圧倒的に多く、電子分野が苦手だったからである。

しかし、今回の最大の難敵は、法規であった。例年と明らかに違う問題が多く、脳のエネルギー量も少なくなる中でかなり焦った。試験が終わり、家に帰って自己採点をすると、法規だけが合格点を少し下回っていた。難易度によって、合格ラインが下がることがあるがそれでも少し足りない点数であった。

あと1問合っていれば、、、本当に悔しかった。

試験が終わってから合格発表まで2カ月あった。悔しい気持ちを引きずりながら生活をした。

そして合格発表の日。気になる情報がツイッターに流れていた。その情報は、法規の合格点が下がり、合格した人の情報だった。急いで、点数を確認した。法規の合格点は、過去一番まで下がり、合格点をクリアしていたことが分かった。またまた急いで自分の番号を検索した。そこには、合格の文字が書いてあり、嬉しさが爆発した。ベッドの上で踊っていたと思う。約2年かけ挑んだ試験に合格したのだ。

おまえ、やればできるじゃないか!

自分で自分を褒めた。嬉しさのあまりその日はなかなか寝られなかったが、それでも嬉しさは続いた。

約2年をかけて試験をしてきた中で、結果が出るまでに時間がかかり辛い時期も沢山あった。
それでも試験に合格できたのは、勉強をする前に、相手を知り、戦略を考え計画を立てたことだと思う。そして、自分の使える時間を最大限使ったことが大きな要因であると思う。初めは苦痛だった勉強も、分かると楽しいと思える心境に変わり、勉強に向かいやすくなっていったのが大きな変化だった。
本当に合格できてよかった。最後は運が味方をしてくれた。この経験を次に活かしていきたい。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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