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【Tips】ヨーロッパ旅行 (留学/ワーホリ/移住)で便利なデビットカード2選

私が住んでいるイギリスもさることながら、ヨーロッパはキャッシュレス化が進んでいます。観光の目的によっても変わってくると思いますが、5,000円から10,000円程度を現地通貨に両替しておけば安心かと思います。

現金が足りなくなった場合はクレジットカードでキャッシングするのでもいいでしょうし、手持ちに日本円があれば街の両替商で両替するのでもいいと思います。

このnoteでは、私がヨーロッパ諸国 (10+) を旅行してきた経験に基づき、ヨーロッパ旅行で便利なデビットカードを紹介したいと思います。

UKのクレジットカードの多くに当てはまるのですが、自国通貨以外の決済時に、購入価格の数パーセントや一定額が手数料 (以下、海外手数料) として取られてしまいます。調べたところ、日本のクレジットカードでも同様のようです。

マイルやポイントを貯めたりしていて、クレジット決済毎の海外手数料は無視するという方には役に立たない内容になります。そのような場合は以下のマガジンをご覧くださいませ😁


カードブランドについて

ヨーロッパでメジャーなカードブランドはMastercardで、次点でVisaです。

American Expressに関しては、MastercardやVisaと比べると使える場所がかなり減ります。

日本ブランドのJCBに至っては、メジャーな観光地で使えるところを稀にみかけるレベルなので、ほぼ使えないと思っていただいて結構かと思います😅

※その他カードブランドは割愛

Mastercard ≒ Visa >>> American Express >>>>>>>>>>>> JCB

カードブランド別の使いやすさのイメージ

オススメのデビットカード2選

これらの状況を踏まえて、ヨーロッパ旅行の際に便利かつ日本でも発行出来るカードに絞って紹介したいと思います。

Wise (ワイズ)

Wiseはイギリスの企業で、以前はTransferWiseと呼ばれていました。昔の名前が表しているように、海外送金サービスを展開していて、現在ではマルチカレンシー口座の提供とデビットカードの発行もされています。

便利さをお伝えする前に補足として押さえておきたい点なのですが、特にワーホリでヨーロッパ (UK/EU)・カナダ・オーストラリア・ニュージーランドあたりに行く方々にとっても、Wiseは非常に便利になり得ます。

ワーホリに行く方々のnoteで見かけるのが、渡航してすぐに現地の銀行口座を開くのが大変、という内容です。銀行口座を開くにしても住所が必要だし、住所を定めるにしても支払口座が必要で、働くにしても給与の受取口座が必要、というようなデッドロック状態に陥る場合があるようです。

それを日本に居ながらにして、渡航前に事前に解消出来るのがWiseです。

Wiseでは、先に挙げたマルチカレンシー口座を持つことができます。この口座では50種類以上の通貨を保有・管理・両替が可能なことに加え、日本在住の場合は日本にいながらにして9種類の口座情報を取得 (口座開設) できます。

この9種類に含まれているのが、ワーホリで人気の国の 英ポンド (GBP)・ユーロ (EUR)・オーストラリアドル (AUD)・ニュージーランドドル (NZD) 口座なのです。
※2024年5月現在

注意点としては、マルチカレンシー口座にいくら残高があっても利息は付きません。あくまでも、生活が落ち着くまでの繋ぎ・安心材料としてうまく使うのが良いと思います。

そして、このマルチカレンシー口座を最大限に活かすことが出来るのがWiseデビットカード (Mastercard/Visa)です。

マルチカレンシー口座に決済通貨と同じ通貨を保有している場合、手数料無料で支払いに利用することが可能です。例えば、£1,000を保有していて£200の支払いをした場合は、単純に英ポンドでの決済となり、口座には残高として£800が残ることになります。

もし決済通貨を保有していない場合でも、他に保有している通貨から自動で両替して支払うことができます。この時の両替レートは常にリアルレート (ミッドマーケットレート) が適用されます。例えば、£100と€100を保有していたとします。そこで€150の支払いをした場合は、保有している英ポンドからユーロへと自動で両替されて支払いが完了します。このnote執筆時のレートとWiseへの手数料 (両替通貨ごとに異なります) では、最終的に口座には£57.32が残ることになります。

例: https://wise.com/jp/pricing/hold-fees?sourceAmount=42.68&sourceCcy=GBP&targetCcy=EUR

手数料を抑えるためにも支払通貨で保持しておくのが1番ですが、場合によっては便利な仕組みだと思います。

また、デビットカードなので保有している残高以上の支払いはできません。予算はこれだけ!と決めた以上には使えないので、使いすぎ防止にも役立つのではないでしょうか。

更に、デビットカードを利用して現地のATMから現金を引き出すことも可能なので、急に現金が必要になったときでも役に立ちます。

※日本アカウントの場合、無料での引き出しは月2回、30,000円までです (2024年5月現在)。利用するATMによってはATMが定める手数料が別途かかる場合もあります。

各手数料詳細については、以下を参照ください。 

と、完全にWiseの回し者みたいになっていますが、名前バレするので紹介リンクは含んでいません、ご安心ください🤣

Revolut (レボリュート)

Revolutもイギリス発のデジタル銀行で、海外送金サービスも提供しています。海外旅行での使用という観点では、Wiseとそれほど提供内容も変わらず、重複した内容になるので、主な違いのみを紹介するに留めます。Wiseのサブとしてアカウントを作っておくのが私のオススメです。
※相違点は日本でアカウントを作成した場合です

Wiseとの主な違い

  • 保有可能な通貨数は35以上

    • メジャーな通貨はカバーされているので、Wiseより対応通貨数が少なくても多くの場合は問題ないと思います。 

  • 海外の銀行口座を開設できない

    • 35以上の通貨を保有出来ますが、海外の銀行口座を開設することはできません。

  • 週末に両替手数料が発生する

    • 市場が休場の場合、1%の両替手数料が発生します。市場の休場は、金曜日の午後5時~日曜日の午後6時(ニューヨーク時間) です。

  • 両替手数料に上限有り

    • 無料のスタンダードプランでは、月々75万円まで両替手数料は発生しません。限度額を超えた分については0.5%の手数料が請求されます。

  • ATMの引き出しの金額は月25,000円まで

    • 回数は関係なく、スタンダードプランでは月25,000円まで無料で引き出せます。利用額を超過した場合、超過分の2%が手数料としてかかります。

  • Apple Payが利用できない

    • 2024年5月現在、Google Payは利用出来ますが、Apple Payの利用ができません。

WiseとRevolutの無料アカウント・デビットカードを持っていると、月に合計55,000円相当の外貨を無料でATMから引き出す事が出来るようになります。とりあえずアカウントを作成して本人確認を済ませておくだけでも、いざという時に選択肢が増えて良いのではないでしょうか。

余談: 私 (UK在住者) が利用しているデビットカード

さて、2つのデビットカードを紹介しましたが、UK在住者の私が海外旅行の際に利用しているカードは、実はいずれでもないです🤣

Wiseに関しては、手数料が抜群に安いので日本への送金の際に利用しています。また、事前に現地通貨を入金しておいて、Wiseデビットカードを使って現地のATMから現金を引き出す、ということも稀にしています。

Revolutに関しては、Revolut利用者間の送金で使ったりしていて、ユーロ口座も作りはしましたが、利用頻度はかなり低いです。
※そもそも、UKではUK銀行間の振込手数料が無料なのでRevolut利用者同士だからといってお得なわけではない🤨

そんな私が海外旅行中に利用しているのは、これまたUK発のCurveというデビットカードです。

Curve (カーブ)

Curveが出てきて間もない頃から使っているのですが、改悪を重ねに重ねた 今現在も引き続き利用中です。

Curveは2024年5月現在、UK及びEuropean Economic Areaの国々でしか、アカウントの作成が出来ません。

Curveの便利なところは、複数のクレジットカードやデビットカード (Mastercard/Visa/Diners/Discover) とUKのPayPalアカウントをCurveデビットカード1枚 (Mastercard) にリンク出来るところです。

仕組みを簡単に説明すると、Curveカードで支払うと、リンクしたクレジットカードで実際の支払いが行われることになります。例えば、Curve (Debit Mastercard) で支払いをしたとしても、Dinersのクレジットカードに請求が行く、といった感じです。

私はBritish AirwaysのAvios (マイル) を貯めるためと、Companion Voucherを手にするために、BAのAmerican Expressをメインに使っています。
※BA AMEX Companion Voucherも2024年11月から改悪されます😒

サブとして、Lloyds BankのCashback Credit Card (Mastercard) を利用しています。そしてこのカードとPayPalアカウントをCurveに連携させています。

AMEXもCurveに連携出来たら最高なのですが (CurveはMastercardなのでどこでも使える)、残念ながら対応されていないのです。正確に言うと、対応されていた時期も僅かながらあったのですが、おそらく大人の事情で対応されなくなりました。

Curveの便利なところに話を戻すと、プランにもよりますが、ある一定の利用金額までは海外手数料がかかりません。
※BA AMEXもLloyds Cashback Credit Card も海外手数料がかかります
※Curveの手数料詳細は以下を参照ください

Curveの為替レートも "Mastercardの卸レート" を使っているので、悪くありません。デビットカードだと現金を口座に入れておく必要がありますが、クレジットカードはその必要がないので便利なのと、利用金額に応じてキャッシュバックもされるので、Curve + Lloyds Bank Cashback Credit Cardの組み合わせに落ち着きました。

ただ、ほんとに改悪され続けているので、無料プランで旅行は厳しいかなと思います。以前は無料プランでも月に£1,000までは海外手数料がかからなかったのですが、現在は£250までしか無料分がありません😮‍💨

旅行の時だけ無料プランの1つ上の Curve X (£5.99/mo - これもちょっと前まで£4.99だった😑) にして、£1,000まで海外手数料がかからないようにしています。
※無料プランから初めてXにアップグレードすると、新しいカードが送られてくることになるので、お気をつけください。


またつらつらと長くなってしまいましたが、少しでも誰かのお役に立てていれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました😊

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