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334 今のガソリン自動車は「紙の広辞苑」にソックリ。知識やコンテンツのソフトウェア・アップデートが困難。また広辞苑を新しく買う人は文学マニアや学者以外いない。EVならば「新車」でなくてもアップデートし続けられる。

今のガソリン自動車は「紙の広辞苑」。
車内で得られる体験知識やコンテンツのソフトウェア・アップデートが困難。また広辞苑を新しく買う人は文学マニアや学者以外いない。EVならば「新車」でなくてもアップデートし続けられる。

そもそも「紙の広辞苑」を、「岩波書店」が作ったのは戦後の大衆社会で統一的な知識の統合を必要としたからだ。権威的にあれを商品化して各家庭に供給販売させたところがある。それは大成功した。「広辞苑によると」なんてのはいまだに使われるフレーズだ。
だが、EVは、まさにソフトウェアアップデートであり、「広辞苑的」なものづくりの、「アナログ知識オンパレード」の日本車を一気に不要にしていくことができる。

新鮮で、初めての体験、「クルマや交通についての無知」を毎日毎秒肯定し、感動させてくれる。クルマ移動自体が、スマートフォンのもっとアップデート版になる。
これは、日本の自動車屋さんにはできなかったが、考え方を変えれば、日本の「クルマメーカー」は、40年後、「え、ホンダってバイクやクルマを売ってる会社だったの?」という結果をもたらすことだろう。
マーケットは絶対に変わる。永遠はない。
安定秩序の「江戸幕府」ですら、300年で崩壊したのだから。

クルマを「広辞苑」という「辞書=ディクショナリー」で例える人間は少ないが、今トヨタさんが言ってるような「モビリティ」という語彙だと、本当にソフトウェアやAI、知能、感動体験の話をともすると、身体動作だけに例える形になってしまう。やはり、座席がついて映像や音楽が観れて、コンテンツの送受信もPCやスマホのモニター画面になると考えるのが自然だろう。


大枠の新しく出現し続ける要素部分は、バッテリーマネジメント、ハードウェア、ソフトウェア、コンテンツ(サブスクもしくは広告型無料モデル)だろう。
最終的にはソフトウェアベンダーが固まれば、コンテンツで囲い込みになる。

車内体験なので、「コンテンツ」は強い。
「SONYのクルマでしか見れない・聴けない」映画や音楽が囲い込めれば、やはり多少ハードウェアの優位よりも、そちらを選ぶユーザーはかなりいるはずだ。
「古い広辞苑」をモバイルして持ち歩くユーザーなんぞいないように、
やはり常に秒速スピードでアップデート更新でき、変化に対応しつつ、ブランドを長期的に保有できるプレイヤーになれるかが「車内ソフトウェア・アップデート市場」では、鍵になる。アップルは間違いなくここを狙ってクルマを作ってくる。ハードウェアでは「なんだ、アップルでもクルマのハードとしてはこんなもんか」と、「ホッ」とする。
その間に、後発で一気にソフトウェアアップデートを仕掛けられることになることはスマートフォン市場でこの10年誰もが気づいた通りだ。


・講演内容
日本車を例えると、「紙の広辞苑」という比喩がぴったりだと思います。
「広辞苑」を権威みたいに思ってるバカな人が多いのですが、戦後の貧しい時代、知識がなかった時代に岩波書店が売り出したヒット商品、マーケティング商法なわけです。
地方でも「一家に一台」な売り方もクルマとよーく似ています。
でも、「紙の広辞苑」を持ち歩くバカはいないように
EVでも、「紙の広辞苑マインド」を脱皮しないと大変なことになる。
クルマの車内消費体験時間は、おそらく今後40年は、莫大な人生の体験時間になる。「紙の広辞苑で生きる」人間は退屈そのものです。

「ソフトウェア・アップデート」

・「さよなら広辞苑」。

「広辞苑原理主義」がいかに悪かをずっと語っていますが、電気自動車でも同じです。

「広辞苑によると」という人は大抵バカです。
「Googleで調べてみたら」や「Wikipediaによると」が正しいです。
そして、「さらに大辞林で調べてみたら」です。
「広辞苑=バカで、アップデートできない老害体系知識」なのです。
あれは、「漢語中心主義の中型辞書」ですから。

我々は、「広辞苑との戦い」を徹底的に続けます。
ああいうバカな民間商品が市場で占有してしまったことは本当にダメです。

・シン明治維新

新デジタル、インターネット時代、ソフトウェアは、400年、500年は続くと思います。
江戸幕府300年どころではない、ずっと親子にして10代以上続く。
そのチャンスで、「俺たちは古いままの紙の広辞苑がいいんだ。検索エンジンやAI、電気自動車なんかあんなもの」というか、「最高の新しい社会を作り、博物館で、広辞苑を楽しもうではないか」というのでは、全く違うポジションなんです。
エンドユーザーは正しさ、紙の広辞苑のような「正しさ」ではなく、楽しさ、今日のワクワクが欲しいわけですよ。
ソフトウェア・アップデートにすれば、例えば同じトヨタのEVで、世界中のドライバーと「どうやって今日のドライブをしているか」のアプリソフトなんかを作れるわけでしょ。
クルマの乗車体験自体が一種のゲーム、あるいは老後のスポーツとしても最高になるかもしれない。
紙の広辞苑は図書館や博物館では、いいんです。
たほいやなんて昔遊び方があったけどさ、それだって、彼らが「正しさ」を目指して、楽しさを目指していないから、そういう辞書を別のやり方で使った遊び方が生まれるわけです。
トヨタは「紙の広辞苑」のような権威を目指さない会社であることは明確です。
「ずっと楽しく。」

クルマも、「紙の広辞苑」のような一家に一台、権威的な辞書を持つ時代ではなくなる日が必ず来る。でも、もっと楽しい知識を共有することができるんです。それでいいんです。
みんなが楽しく文字を解釈するように
人はクルマからもっとアップデートしていくコンピューターの中でドライブするんですから。









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