梅雨に籠もる01

梅雨に籠もる。 2019.7.11

五月の陽光が熱を強めて行き、初夏の陽射しが勢力を高める頃、出鼻をくじく梅雨が訪れる。ヤマメ釣りを存分に楽しんでのち、夏最大のエンターテイメント、鮎の友釣りが5月下旬に解禁になる。満を持して、長竿を担ぎ、流れに立ち込み始めると、嗚呼入梅の知らせ。

降り続く強く大量の雨で、川は一気にカフェオレ色の奔流となり、釣りも何も、川に近づけなくなる。まさに去年の今ごろは、日田や隣接する福岡県朝倉エリアは、悲惨な水害が全国ニュースとなっていた。折しも、その降り始めの日、僕は渦中の川に鮎釣りに行く予定だったのだ。そこまで降らずとも、雨のお陰で足止めを喰らい、釣りは強制的な一時停止。
釣りどころか、ジョグも散歩さえもままならない。身体はなまり、気分は鬱屈としがちだ。でもまあ、これで田んぼは潤い、熱い夏を乗り切る水の貯金が捗る。神は何かを諭すようにこんなプログラムを組まれたのかもしれない。てるてる坊主の御利益も期待できないこの季節。僕はココロを入れ替えて、デスクワークに没頭する。日々の筋トレだけは忘れずに。

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・同じ川の平水時の様子。まったく表情が異なることがわかる。