若葉の森へ01

森でケーキを。

5月某日。今年も男池へ行った。今回は、幽霊会員になりかけていたここのえ低山部の部活として。勾配もほとんど無く、登山と言うより、森のハイキングの趣。「標高と志が低い」低山部のコンセプトにピッタリの場所。平日の昼前、行きつけの蕎麦屋に集まった。

本当のことを言うと、僕は時間を勘違いして、大遅刻の末に合流したんだけれど、蕎麦を後回しにして、みんなと森へ急いだ。今日はメンバーのパン屋から、イチゴのロールケーキの差し入れがある。この運搬には掟があって、ボックスごと運ばなければならず、その大役は僕のお役目。などとうそぶきつつ、快晴のこの日、ゆるゆると森へ分け入っていった。
男池は、心洗われるような湧水で名を馳せているが、実はその先に広がる広葉樹の木立の美しさが圧巻。春の新緑、秋の紅葉を筆頭に、どの季節に訪れても、幾度となく嘆息が漏れる。そこで鑑賞のみならず、ランチを楽しみ、デザートに舌鼓を打つのが低山部流。途切れない愉快なお喋りとセットになったこの嗜み。この先ずっと続けたいと改めて思った。

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・先頭を行くY部長とU隊員。こんな森の中を僕らはずっと歩いて行くのだ。

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・どうだこの景色。桃源郷はこの世にあると思い知る瞬間。神に感謝。

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・逆光の中のこの連なりを、結び葉と呼ぶのだそうだ。古人の感性たるや。

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・今回もF隊員お手製のキッシュが華を添えた。贅沢に溺れるランチ。

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・ついにロールケーキへ。食べ物は、どこで、誰と食べるかが重要だ。

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・焙煎もするT隊員の豆をいただく。香りが鼻腔をくすぐる。たまらん。

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・帰路。森はずっとそこにあって、いつでも僕らを受け入れてくれる。