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ラブソディは永遠に

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大学の軽音部に入った一瀬友希はクラブの女王的な鳴宮桜子と出会う。 そしてラブソディが鳴り響いた。
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ラブソディは永遠に 第7話 アウトロ

ラブソディは永遠に 第7話 アウトロ

それから桜とはメールだけになってしまった。
何度も病院にお見舞いに行きたいとメールをしたが、返事は『ダメ!』としか帰ってこなかった。
やがてメールの文字が不自然になってくる、おそらく状態はよく無いのだろう。
友里香さんにメールをして状況を聞いたが、口止めされてるようで、何も教えてくれない。やがてメールも返信されなくなってしまった。

「どうしてなんだ桜!そばで見守りたいのに!」俺は部屋で机を叩いた

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ラブソディは永遠に 第6話 大サビ

ラブソディは永遠に 第6話 大サビ

「お風呂入ってもいい?」

「はい……」

「化粧を落とした顔は見られたく無いけど……」

「桜さんは化粧しなくても綺麗ですよ」

「そう、ありがとう……でも……前と違って……」少し悲しそうな表情になっている。

桜さんはバッグを持ってお風呂へ向かう。
俺は、最近桜さんの化粧が濃くなった理由を理解した。
そして、彼女の時間がそれほど残っていない事を実感する。
彼女が出て来ると、入れ替わるようにお風

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ラブソディは永遠に 第5話 転調

ラブソディは永遠に 第5話 転調

「友希くんのバイクのナンバーって5633なのね、ハ長調だとソラミミだわ、少し寂しいメロディだね、ソ・ラ・ミ・ミ・」指で鍵盤を叩くような仕草をしながら歌った。

「えっ?」

「ドが1度だから5度はソ、次はラ、3度はミ・ミ」

「あっそうか、なるほど……」納得する。

「空耳ライダーだね」優しい表情で笑っている。

「桜子さん」俺は何処に入院するのか聞こうと思った。

「桜でいいよ」

「えっ……」

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ラブソディは永遠に 第4話 サビ

ラブソディは永遠に 第4話 サビ

「邪魔者って?」俺は目が泳いでしまう。

「いいのそこは気にしないで」桜子さんは笑っている。

「はい……」俺は疑問をゴクリと飲み込む。

久々に桜子さんと話ができて俺はテンションが上がってくる。
最近のイベントで失敗した事などを話して桜子さんを笑わせた。

しばらくすると、ふと思い出したように桜子さんが聞いてくる。

「ねえ友希くん、福岡出身だったら『ロブスターズ』って知ってる?」

「はい、知

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ラブソディは永遠に 第3話 Bメロ

ラブソディは永遠に 第3話 Bメロ

スタッフの仕事は思ったより楽しかった。桜子さんがにっこり手を振ってくれると嬉しくて仕事を頑張ってしまう。それを見た音響や照明さんは高評価をしてくれ現場ではチーフとして働くことも多くなる。舞台用語なども覚えてしまったので、色んなイベント会社からも声がかかるようになってしまった。
それでも最優先は桜子さんと会えるバイトだ。

しかし大学も頑張らないと両親に申し訳ないのでそちらも手を抜かずに頑張った。

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ラブソディは永遠に 第2話 Aメロ

ラブソディは永遠に 第2話 Aメロ

始まった学生生活は、あっと言う間に何気ない日常に変化してしまった。
淡々とした日常はやがて色褪せ始める。
それでも事前に調べて決めていた音楽サークルへ入る事にする。
何か日常に化学反応が起きないか僅かな可能性に期待をしようと試みる。

叔父さんの影響で始めたブルースが俺のやりたい音楽だ。
初めてサークルのみんなの前で弾いた時は歓声が上がった。
ボトルネックでスライドギターを弾きながらブルースハープ

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ラブソディは永遠に 第1話 イントロ

ラブソディは永遠に 第1話 イントロ

地元福岡からバイクに乗り、あちこち旅しながらこの所沢へやってきた。
父親からは大学生活を楽しんで来いと送り出された。
1LDKの部屋はコンクリートの打ちっ放しの壁が気に入っている。
夜でもギターを弾く事を考慮して、この部屋にした。
父親は福岡で工務店を経営している、兄が手伝っていて10名ほどの社員がいる。
しかし、実権は母親が握ってる、母はアルバイトばかりの学生生活にならないように、仕送りも多めに

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