甲斐バンド "裏切りの街角"
時代感
1970年代の香りがします。
「裏切りの街角」は1975年にリリースされたそうですが・・
そう「Gメン75」が放映された年ですよ。
この「うらぶれた」感じはこの時代特有の感覚ですね。
アリスの「狂った果実」とかね。あと何があったかな?
甲斐バンドは、1979年に「HERO」や「杏奈」を大ヒットさせたロックバンドです。この頃はTBSの「ザ・ベストテン」が人気で、そこによく出演していました。ベストテンに出ることは、歌謡曲を歌っている人にはステータスだったと思うのですね。
そう、ポップスもロックも演歌も、なんとなくみんな「歌謡曲」だった頃です。
70年代のポップチャートは「歌謡ベストテン」という言い方がされましたが、ザ・ベストテンだったのは、そう言う歌謡曲文化からそろそろ抜け出しつつあった時代なだったのかなという気もしますね。
僕自身も、甲斐バンドの「HERO」や「杏奈」がヒットしていた頃にテレビ・ラジオから甲斐バンドの音楽が流れてくることを多く体験していましたが、「裏切りの街角」もそれと同列に捉えていたところがあります。
さっき、1975年だと聴いて・・それは中学に入る前でした。
ラジオではよく聴いた覚えがあるんですね。テープに録音したりもしました。だから甲斐バンドというと「杏奈」を連想するのと同時に「裏切りの街角」が頭に浮かぶのですよね。
歌詞
歌詞の中に「街が泣いてた」というくだりがあるのですが、自分が泣いてるのを街が泣いてるように見えるのは、あの頃の流行だったかも。自分の心境を街に投影して語ることが多かったように思います。
常に「街が自分にとってどうなのか」という、街と自分を対比させる視点です。アリスも、伊勢正三も、そんな感じでした。
「裏切りの街角」今も好きな曲です。うらぶれた感じがね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?