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音楽の退廃と健全

「健全」というのはちょっとイメージが違うけど、退廃の対義語だからしょうがないですね。いい言葉が思い浮かびませんでした。

要は明暗についての話です。

黒人音楽を例に挙げれば、例えばジャズ界隈だとブルースは暗い傾向だけどデキシーは底抜けに明るい、みたいなものがあります。

ドイツのヒトラーはジャズを「退廃音楽」だと決めつけましたが、それは暗い方向のジャズのイメージが影響していたのだろうと思ったりします。

ジャズメンでも陰鬱な傾向の音楽をやっている人の中には、酒や薬などで身を滅ぼしたというような話も、昔はよく聞きました。

黒人音楽も時代が変わるにつれて色々な音楽に細分化されてきたのですが、そういうジャズ以前の頃の性格は、新しい音楽にも継承されているような所があると思います。

例えば、AOR的なソウルと、ヒップホップの違いとか・・

確かに大昔のような陰鬱なものは現代では流行らないし、かと言って底抜けに明るいものも何かのイベントの時に出番があるだけという感じです。
黒人音楽も単なるファッションになってきているから、音楽と、やっている人たちのライフスタイルとの結びつきは強くないとは思います。

それでも何となく、上昇系と下降系というか、ハイとローというか、そういうイメージが音楽ジャンルに投影されているような感じがしますね。

黒人音楽はそういう格差のようなものをずっと引きずってきた(継承してきた)音楽なのかなと思うわけです。

最後に僕が好きな(笑)ジョージ・ベンソンの、斜め上をスキップしているような軽やかな音楽をシェアして終わりにしますね。
気持ちがとても軽くなって何でも簡単に出来ちゃいそうなところが好きです。(アブナイかな?)ウォーキングの時に聴いています。

Inside Love (So Personal)

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