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80年代の若者のトレンド(1) - いろんな音楽

1980年代の若者について今、書けるのは自分ぐらいしかいないのではないかと思ったので、私的な考察を含めながら、素直な感覚で書きたいと思います。
80年代を取り上げた理由は、バブル経済と言われた中で、経済的にも文化的にも隆盛を極めていた時代で、かつ、社会の多様化の初期段階で、ある程度のトレンドの塊があり、皆が共感できる分かりやすいコンテンツが非常に多かった時代だと考えられるからです。
自分としては文化的な側面から、今回、考察を行ってみようと考えました。

80年代に若者だった年代には10年程度の幅がありますが、今は相当なオジサン・オバサンで、定年してる人、会社で重役の人、相変わらず自由気ままに生きてる人、自分みたいに訳が分からなくなってる人(泣)など、多岐に渡ると考えられます。

ただ、全体的にはコンピュータに疎い世代(初期の世代)でもあると思うので、その世代の人間が直接、当時を振り返ってnoteのような媒体に記事を書くことは、ある意味貴重ですし、意味もあることなのかなと思ったりしています。

ということで、まずは当時、自分が興味のあった分野別に記憶をたどりつつ、事実を押さえておこうと思います。

ポップス以外の音楽

一口に音楽と言っても幅広いですが、あえてその幅広いところを対象にしたいと思います。(すげー)なぜかというと、80年代ほど音楽に溢れた時代はなかったと思うからです。(ただしクラシックは全く分かりません)

当時の音楽を作っていた人たちは、僕らの父母や叔父叔母、兄姉と同年代だったので、僕らが直接知る以外の古い時代の音楽も存在していました。
というわけで、まずは若者以外でも楽しんでいたポップス以外の音楽について書きます。

イージーリスニング(軽音楽)

ポールモーリアカラベリレーモンルフェーブルリチャードクレイダーマンなど、構成としてはオーケストラのようなクラシックなのだけれども、音楽としては映画音楽などの新しい要素を持っていたカテゴリです。

FMラジオ放送で「ジェットストリーム」という番組がありましたが、そこでは常にイージーリスニングが掛かっていました。(今は新しい「ジェットストリーム」があるようですね)
喫茶店などに行くとBGMとして盛んに使われていた音楽です。

ラテン音楽

喫茶店といえばBGMも重要な要素だったと思いますが、サンバボサノヴァタンゴなどもよく耳にしました。
社交ダンスが1950、60年代からブームになっていて、ラテンはよく使われていました。タンゴやマンボなどは80年代当時はテレビでも聞かれましたが、最近はほとんど一般には出てこないですね。

僕は神戸に近い所に住んでいるので「神戸まつり」も見るわけですし、ローカルのテレビ放送でも生放送があるのですが、そこにはいつもサンバチームが現れて踊るのですよね。だからサンバも割合、身近にありました。

一般的にはやはりボサノヴァは人気でしたね。今でもボサノヴァは根強いと思います。永遠のラテン音楽でしょうね。

ジャズ

ジャズは1950、60年代が最盛期だったのでしょうけど、日本では1970、80年代ぐらいまでは人気があったと思います。
個人的には、マイルス・ディヴィスジョン・コルトレーンあたりがパッと浮かぶところですが、どちらかというとスタンダードよりモダンジャズが持て囃された時代だったんじゃないかなと思うわけです。

いま若い人の間でも演奏されているジャズは、楽団系のスタンダードが多い気がしますし、スタンダード・ジャズ(スウィングやデキシー)が好きな高齢者の存在は大きいのですが、ジャズ自体があまり聞かれなくなってきているような気はします。

ハワイアン

個人的な感覚では、ハワイアンといえばプールビヤガーデンなど、夏のイベントとリンクしているのですが、80年代にはそういった所にハワイアンが「残っていた」のだと思います。

今はハワイアン・カフェみたいなものがあったりしますが、ハワイ文化は縁遠いものになっていますね。
コミュニティFMの「湘南ビーチFM」をネットラジオで聴いているとハワイの話がよく出てくるのですが、湘南地域にはハワイは今でも存在し続けているようですね。ハワイアンも、日本では湘南あたりから流行ってきた音楽なのかなという気はしています。

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