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80年代の若者のトレンド(3) - テクノポップ・インストゥルメンタル・洋楽

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からここに来ています。
前回でポップスを終えかけましたが、1980年代で注目すべき音楽(ポップス)は、実はまだまだ沢山あるんですよね。だけどここからは自分自身もさほど聴いていない音楽になってくるので、詳しく話せません。サラッと紹介するレベルで留めておきます。

ポップス

ポップスというと歌が入っている風なイメージもあるのですが、それは Popular Song であって Popular Music という解釈においてはインストゥルメンタルまで含みますね。

1. テクノポップ

考えてみると80年代イメージのあるムーブメントって実は70年代に始まっているものが多いかもしれません。テクノポップもそうですね。
電子楽器であるシンセサイザーを使ったポップスということなのですが、1978年にYMO(Yellow Magic Orchestra)が活動を始めています。

シンセサイザー作家として有名な冨田勲は1970年代の初めからすでにシンセサイザーを使って音楽活動をしているのですよね。ただこちらの場合はポップスというよりクラシック的な扱いがあったのかなという印象です。調べてみると、どちらでもない音楽なので最初は困惑されたという話がありますね。

現代に活躍している Perfume の音楽は、テクノポップとシティポップが融合したような音楽ですね。なので異色だけれど、僕にとっては既視感のあるものなので、比較的素直に理解できます。
きゃりーぱみゅぱみゅまで行くとだいぶ突出していますが、それでもポップカルチャーの延長上という捉え方も出来なくはありませんね。

2. インストゥルメンタル

歌のない「楽器だけで構成された音楽」というような意味がありますが、それはたぶん、Popular Music の範疇での捉え方なんでしょうね。クラシックやジャズ、ラテン音楽など、基本が楽器のみの音楽とは違うものを指すんでしょうね。
80年代で考えると、高中正義CASIOPEAT-SQUAREなどが挙げられると思います。T-SQUAREの "TRUTH" はF1グランプリのテーマとしてあまりにも有名ですね。車やレースが好きだった人なら音楽知らなくても知っているはずの曲です。

3. 洋楽およびロック

本当は、この辺りをひたすら書かないと日本における80年代音楽の20〜30%は失われるはずなのですが、僕自身が当時、ほとんど聴いていないカテゴリなんですよね。

もちろん、飲食店や公共施設、繁華街、映画、ラジオ、テレビなどあらゆる所で耳にしているので、音楽を聴けばすぐ思い出す曲は沢山ありますが、うんちくを持ってないんです。それに、余りにも広範囲

当時「洋楽を聴いてる」と言っていた人の多くは「ロック」を聴いている人が多かったのではないかと思います。
AOR(Adult-Oriented Rock)というカテゴリもある通り、ロックは様々な分野を内包している幅広いものなんですよね。古くは Elvis Presley や Beach Boys, The Beatles などのロック(ロックンロール)から来ているものだと思いますが、人気のある洋楽というとロックが主体になることは確かですね。
僕もAORは最近よく聴くようになりました。

一般の人は洋楽には疎いはずで、洋楽ファンは多少スノッブな(気取った)傾向があると思うんですよね。洋楽に接する機会は、当時だと映画、ドラマ、カフェバー、ディスコ、喫茶店、FMラジオなどであったかと思います。
レコードやCDを継続的に買って聴く人が「洋楽ファン」ということだったんだろうと思います。

4. ブラックミュージック(黒人音楽)

普通に洋楽よりさらに難しいですけど。
80年代に自分が知り得たブラックミュージックとしては、まずはジャズですかね。
R&B(Rhythm and Blues) は洋楽ポップスの中にかなり入り込んでいると思います。ジャズの中にも。
身の回りにあった音楽にもR&Bが入ったものが普通にあったと思いますが、これはR&Bだという風に意識して聴いたことはなかったですね。個人的に。上記洋楽と同様です。

今の若い人が聴くブラックは Hip Hop が中心になるんでしょうか。Soul もありますかね。その流れは、日本にそれらを紹介したり継承した人がいるからなんでしょうけど、具体的な人を知りません。
唯一、久保田利伸は1986年にメジャーデビューしてブラックミュージックに傾倒していたのですが、Toshi Kubota としてU.S.Aでデビューしたのが1995年とのことなので、80年代の時点でポップス系のコアなブラックミュージックは日本人にとってかなり遠い存在だったのではないかと、勝手な想像なのですがそのように思っています。

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