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学生時代の友達とは繋がっていた方が良い

学生時代の友達と社会人の友達とで、本質的に何が違うかは、考えてみたけどよくわかりません。

実際のところ

そろそろ社会から邪魔者扱いになりそうな年齢の僕が今つながっている友達は、学生時代の友達だということなんですね。
今住んでいるところが小さい頃から住んでいた家だからというのもあると思います。

あと、最初の会社の同期というのは、特に僕は寮生活をしていたこともあって、当時の結束は強かったと思います。
ただ、僕自身が彼らから遠く離れた場所にいるということで、どうしても疎遠になり、今では仲の良かった友達だけ、年賀状で年1回、音信があるというだけに留まっています。

〇〇からの卒業

「卒業」というのは、単に学校から卒業するという意味だけでなく、いろいろな意味で用いられます。
例えば尾崎豊は「支配からの卒業」と言っていました。

同じように、社会人になると「学生時代とはおさらばしよう」という気持ちが働いて、特に地元を離れて遠くに就職したような人は、故郷を忘れようとするんですね。
それと同時に、友達も忘れていく。

宿根草

宿根草(しゅっこんそう)というのは、植物の種類で、一度植えるとずーっと生き続ける草。
冬になって地上部が枯れてしまっても、根は生きていて、春になると新たな芽を出して大きくなり、夏には花が咲いたりします。

僕は以前、アメリカフヨウというハイビスカスに似た花を育てていたのですが、これは典型的な宿根草で、5月ぐらいから芽が出て、8月には大輪の花が咲きます。夏は沢山、水を吸うので、せっせと水やりをします。
花は1日しか持ちません。植木鉢に2、3本、生えている中で、一夏に数個程度咲くだけです。それ以外は緑の葉っぱだけ。
晩秋になると枯れてしまい、枯れ枝だけが残るので、冬に地上部をハサミでカットします。水もほとんど与えなくて、戸外に置きっぱなしで大丈夫です。

メンテが不要で(笑)毎年咲いてくれるのが宿根草のありがたさです。

ライフスタイルと友達の関係

友達の話に戻りますが、交流のある友達というのは、普通はだいたい、同じような生活レベルの人が多いと思います。
独身時代は仲が良くても、どちらかが結婚すると、疎遠になったりします。

結婚や育児や、仕事で忙しいと、どうしても交友関係は疎遠になるし、まして古い友人は忘れがちです。

僕の場合は、社会人の若い頃は、会社の友達がメインでした。
でも、会社を辞めると疎遠になるのですね。
次の会社は中途採用だったので、同期という存在がいません。そのせいもあってか、なかなか友達らしい友達はできませんでした。

自営業をやっていた頃は、仕事上のつながりばかりでした。
あまり儲かってなくて余裕がなく、ひたすら仕事ばかりしていたので、友達どころではありませんでした。
つながりはもっぱら、仕事上の付き合い。SNSができてからも、仕事つながりがメインでした。

でも今は、そういう生活を全て終えて別の生活をしているので、仕事つながりの知り合いは疎遠になっています。

ボッチになったときの拠り所は同級生

あくまで僕の場合なのですが。

だいぶ以前は「友達なんか煩わしい」とか「学生時代の友達なんかもういいだろ」「同窓会に行ってもつまらんだろ」と思っていたのですが、十数年前に自営業を始めた辺りから、高校時代の集まりに呼ばれるようになりました。

高校時代は受験勉強が忙しくて、学校もプチ進学校みたいだったから、友達の思い出とか、あんまり無かったのですね。
だから集まっても自分自身が大して盛り上がらないだろうと最初は思っていました。
でも、なんとなく集まりに出席しているうちに、仲が良かった友達とのやりとりは増えたし、それが拠り所のようになっていきました。

最近のように、社会的な地位を失ったような自分だと、基本的にはボッチなのです。けれども、高校や大学時代の友達でも、自分みたいに仕事で苦労しているとかいう人はいて、そういう人とは共通の話題があるのですね。

今みたいな状態になって初めて、学生時代の友達っていいなあと思えるようになりました。
それでも、待っていては誰も何も言ってこないので、たまに自分からメールしたりして、時折会ったりもしながら、友人関係を継続しています。

もし、学生時代の友達を排除していたら、思いを素直に伝えられる相手もいないで、つまらなかっただろうなと思います。
学生時代の友達や、利害関係もなく仲が良かった友達は、前述の「宿根草」のように、いつまでも根っこで生きているような気がします。

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