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自然のエネルギーに身を任せる

メンタルの話です。

調子がいい時

他人の好調を見て自分も頑張ろうとか思えるし、そのことがさらに自分をパワーアップするということはありますね。
メジャーリーグで大谷選手が頑張っていると、自分は全然違う世界にいてレベルも全く違うけど、でもその高揚感というのは共有できて、自分のメンタルもあんな感じになれそうな気がしてくるものです。

だけど、調子が悪い時はそうじゃない。

調子が悪い時、他人の好調は喜べないし、世の中の全てのものが自分にとってマイナスに作用しているように感じることもあります。
そんな時に、いくらイメージトレーニングをしようとしても、体というかメンタルが受け付けないから無理なんです。ほとんど無理。

自然治癒力

健康を保つ方法って、今はネットやテレビであらゆることが試されて、紹介されているから、健康な人が不健康にならないようにするためのノウハウって、結構、あるんですよね。
運動方法とか、食事とか、サプリメントなどの薬を使う方法とか。

でも、一旦調子が悪くなって一線を超えてしまうと、それらを有効に活用しようという気持ちも無くなってしまうから、ますます悪くなりがちです。

それでも人間には自ら「回復しよう」というベーシックなエネルギーが存在しています。それを自然治癒力と呼ぶのかもしれません。
ただ、自分自身でも気づかない場合もあります。気づかないからこそ自然のなせる技なのかも。

★激痩せ体験★

僕は一時期、鬱になり、激痩せをして、病院のベッドで死にかけていた頃がありました。
その時は自分自身、本当に死ぬと考えていたし、医師のどんな提案も無意味に思えて、拒否していました。ポジティブなイメージなど微塵もありません。

そんなある時、寝ていて唾液が出なくなりました。同じ頃に、アゴが外れそうになったのです。唾液が出ないと、カラカラになって声が出せないんですよね。水を飲んだら多少はマシになるけどすぐに乾く。
死ぬつもりの自分なのに、その出来事にはかなり驚いて

これはヤバイ!本当に死ぬのかな?

と思ったら怖くなりました。ずっと、死ぬことに何の怖さもなかったのに、その出来事で急に恐怖が湧いてきたのです。
急に死ぬんじゃなくて徐々に死んでいくなんて嫌だ!なんでこうなるの?みたいなやり切れない思いを持ちました。

それ以外には、主治医が代ったという出来事があり、新しい先生が自分の辛い状況やそれまでの経緯について話すことを、ずっと長い時間、ただ聞いてくれたという事実があって、そのことで少し気持ちが楽になったというか前向きになったというか、少しは先生の言う通りに療養してみようかという、ささやかな気持ちが生まれたのですね。

回復のスイッチ

全体的には、なんの希望も無かったし、特別に変わったこともしないで時の流れに身を任せていた状態だったのに、それから不思議なことに体重が増えてきました。
便は常に出ないから、4日に1回、浣腸をされていたのですが、その内、出るようになったのですね。それで、朝、トイレに行ってしばらく「いきめば」出てくるという感覚を得てから、自分で排便できるようになってきました。

本当に不思議で、今考えてもなんで回復したのか、本当の理由はわかりません。
パソコンが動かなくなった時に、リカバリーキーを押して起動したらBIOSの画面が出てくると同じように、人間も最低の状態になった時に起動するシステムがあるんじゃないかとさえ思いました。

話が長くなったけど、そんな風に人間が持つ自然治癒力は、自分の気持ちとは無関係に勝手に起動するもので、どんな気持ちの持ち方をしていても必ず作用するものかもしれないと、今は思っています。

調子が悪い時はひたすら寝る

繰り返しますが、本当に調子が悪い時は、いくら頑張っても良くなりません。それよりも、流れに身を任せたり、何もしないで過ごしたりすることの方が意味があります。
自分の心身には、自分でコントロールできない部分があって、困り果てた時には意思と関係なく勝手に動き出すと考えていれば、最後の望みは捨てずに済むのではないかと思います。

「前向き力」を奮い立たせて下手に動いて、かえって状況が悪化しないためにも、ダメな時は全てを忘れることが必要かもしれませんね。

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