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横浜版地域循環型経済を考える

こんにちは!
早くも10月最後の金曜日ですね。

さて、先週、10月24日(月)に、横浜市庁舎1階アトリウムで開催されている「よこはま共創博覧会2022」にて、博覧会協会がゲスト登壇しました。

昨年から今年にかけて、横浜市では「財政ビジョン」や「行政運営の基本方針」、「新たな中期計画」など、これからの自治体経営の在り方を展望する新しいビジョンの策定が進む中で、公的サービスを多様な公民の主体が協働して担うこと、また複雑化する社会課題の新たな解決手法を公民連携によって創発する「共創」の重要性が明らかになってきています。

横浜市として初めての試みとなる「よこはま共創博覧会2022」は、長期に亘るコロナ禍を、一人ひとりの市民の皆様と共に手を携えることで乗り越え、超少子高齢化や気候変動などによってもたらされる社会問題に協働・共創の力によって立ち向かい、持続可能な横浜の未来を切り拓くために開催します。

https://ceplus.yokohama/

園芸博覧会のメンバーが登壇したプログラムは、「フードループ、フラワーループでつくる横浜版地域循環型経済」。こちらの方々のトークセッション後のゲスト登壇でした。

山口正斗(一般社団法人セヤミツラボ代表)
黒崎洋介(瀬谷西高校教諭)
村山浩平(横浜環境保全株式会社)
小野祐樹(三菱ケミカル株式会社 研究推進部 コラボレーション推進マネジャー)
魚住佐江(NPO法人ぷかぷか)他
コーディネーター:池島祥文(横浜国立大学 准教授)

トークセッションの中で皆さんから頂いた園芸博覧会に期待する声も受け、私たちが園芸博覧会に込める想いなど、お話しさせて頂きました。
共創博覧会の会期中はポスター掲示も行いました。園芸博覧会は、広大な大地を舞台にした実験と実証の祭典です!

通学路に愛着がわいた

セッションを聞いていて、とても印象に残ったのが、瀬谷西高校の生徒さんのお話でした。

登壇されていた瀬谷西高校の方から、瀬谷西高校SDGsプロジェクトの一環として、園芸博覧会の開催地である瀬谷を花で盛り上げることを目標に、海軍道路をはじめとした瀬谷の各所に花を咲かせるプロジェクトの紹介があり、プロジェクトに参加した学生からは、

「瀬谷駅から学校までの道のりが、前は遠くて嫌だなと思っていたが、花を植える事で、通学路に愛着がわいてきて、通学が楽しくなった。その花に寄ってきたミツバチが作ったハチミツも買いたいと思った。」

という声がありました。

瀬谷西高校の方から紹介された「フラワーロードプロジェクト」
瀬谷区で生まれたサーキュラーエコノミー。フラワーロードプロジェクトで咲き終わった花を堆肥化し、次のフラワーロードプロジェクトに活かす、という花の循環「フラワーループ」。

”循環型経済”と聞くと、とても大きな話でひるんでしまいますが、初めの一歩は、生徒さんの感想のように「自分が普段過ごしている場所(住んでいる場所、学校がある場所など)に愛着をもつ」というところかな、と思いました。

愛着を持てるように、好きな事(スポーツ、音楽、絵を描く・・・)をその地域でやってみる、ということを大事にしていきたいと思っています。

人づくり・教育を軸とした”地域”循環型経済

トークセッションのなかで、園芸博覧会に期待する声を沢山頂きました。

・農や食に加えて、排泄物や廃棄物も含めて循環するループを見せていく。人が中心となって、そういうループをつくっていくことを、園芸博覧会で見せていきたい。
「人間力」を発信する機会
・地域からどんなことを生み出してきたか、今後生み出していこうとしているか、1つのモデルになるようなものを見せたい
・探求と対話
・人の循環、人間力をどう育てていくか
・研究だけではなく、実践にも積極的に挑戦していく横浜の地域活動を見せていく
参画する博覧会
人とのつながり、人を育てるコミュニティを発信していきたい

これまで私たちが内部で議論してきていたことと近い話がされており、たくさんの方とベクトルが合っているんだなと再認識できて、とても嬉しかったです!

私たちのなかでは、会場の雰囲気を最大限に生かしながら、「人づくり」「学ぶ」ということをキーワードに、様々な体験を提供できると良いなと考えていました。

イメージ:包摂×学ぶ。「インクルーシブ」「福祉」をキーワードと し、教育プログラムや実証実験等の取組を実施する。人と社会のウェルビーイングの実現に向け た、多様性の受容と心豊かに生きるチカラを身につける人づくりを行う。(2022年7月公表の「基本計画案」より)

最後にファシリテータの方が、「人づくり、教育を軸とした地域循環型経済。地域のさまざまな場やステークホルダーが関わることで、横浜版地域循環型経済を探求し続ける。」とおっしゃっていましたが、「人と人の付き合い・つながり」という点にフォーカスし、そのつながりに環境配慮や経済をどのように組み込むか、という流れが、単なる循環型経済ではなく、地域循環型経済になっていくのかなと考えています。

日本全国、世界各地で、循環型社会への取り組みは実践され、検討されています。せっかく世界各国から1,000万人もの方々に来ていただく園芸博覧会ですので、国や地域を超えて、取り組みの発信や共同事業への発展、アイディアの共有など、みなさんの事業を応援してくれる方々を集め、事業を推進するきっかけになる園芸博覧会を目指していきたいと思います。

園芸博覧会に込める想い!上瀬谷から世界に発信していきたいです!

それでは、Happy Halloween 🎃


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