見出し画像

人生、いつだって面白がれる!...愉しく生きるコツ

「物事を面白く受け取って愉快に生きて 
あまり頑張らないで でもへこたれないで」  (女優:樹木希林)

◯ いつだって面白がれる

1998年、エベレストに出かけてアドバンス・ベースキャンプ(6,400m)で心筋梗塞の発作を起こしながら8,000mまで登り続けました。

その時は心筋梗塞の発作とは気付かず、胸の激痛も息の苦しさも、重い荷物を背負った筋肉痛か薄い空気の中深呼吸を続けたせいなのかと思いました。

結局、体調がすぐれず登頂を諦めてベースキャンプ(5,150m)まで下山する長い長い道のりは、とにかく胸が苦しくて全身に力が入らず「もし躓いて転んだら二度と立ち上がれないかもしれない」と思いながら歩き続けました。

エベレスト北面から流れだす氷河のモレーンの脇まで下ってからベースキャンプまでの数時間、日が暮れ満天の星空、チベット最奥、地の果ての極寒の氷河の上の道を独りぼっちで歩きながら...自分の命の端っこがすぐそこに見える...そんな瞬間がなんだか不思議に楽しくなってきました。

◯ 死にそうになったって面白がれる

それは苦しくて気が遠くなりそうになっている自分をもう一人の自分が眺めながら「なんだよ弱っちいな~、こんな経験誰でもできる訳じゃないぜ、楽しまなきゃ」と、今にも倒れそうな自分を「面白がっている自分」がいたからです。

そして、もしここで命絶えても「最後まで前のめりに生る」という自分の求めた生き方は実現できる...と思ったら、なぜか心が穏やかに澄み渡ったような気がしました。

帰国後、心筋梗塞の発症が分かり緊急手術を受けて半分動いていない心臓にステントを入れ、ご紹介で世界的な心臓外科医とまたその先生のご紹介で日本一のカイロプラティックの先生と出会い、リハビリが始まりました。

ストレッチで身体と血管を若返らせ、ウエラブルウォッチやリブレで24時間心拍数と血糖値を管理して血管の若返りと健康を保ち・・・まさに「還暦のRESET」です。

他人から見ると地球の僻地で心筋梗塞になり死にかけて、三本ある心臓の血管のうち二本が詰まったまま梗塞から手術まで一ヶ月が過ぎ心臓の半分が壊死していると言われるとんでもない状況だと思われますが、
やはりそんな自分をもう一人の自分が眺めながら「人間の身体って面白いね~、中古身体の再生だね」と大変なことになっている自分を「面白がっている自分」がいます

◯ 楽しくなくても面白がれる

仕事も同じです。「仕事とは事に仕えること」・・・
楽しいばかりでは済みません。
結果が出ず苦しいときも、失敗して迷惑かけることも、頑張っても認められないことも、自分で自分が分からなくなるほど迷うこともあるかもしれません。
いつも楽しんで仕事をしようと思ってもなかなか難しいです

でも、そんな時こそ、落ち込んでいる自分、やる気の失せた自分、弱った自分を一歩離れたところから客観的に眺めて「なに落ち込んでるのかな~、やる気がでなけりゃちょっと休めば、無理することないよ。人生色々あるさ、それが面白いんでしょ~。目指すものさえ見失わなければそれで良いじゃん」って、凹んでる自分を"面白がる"気持ちが大切だと思います。

思い返してみると辛いときほどそんな自分を面白がって来ました。
だから、仕事は楽しいことばかりじゃないけれど、いつも面白がって愉しく生きてこられたような気がします

◯ 面白がればメッチャ面白い

仕事が上手く行かないときは「チクショ~このくそっタレ」と吼え、なんとかなりそうになったら「ヤッタ、ヤッタ!」と踊って騒ぐ...
隣で見ている秘書が冷たい目で「クスリやってませんか(-_-;)」と...

仕事って、人生って、自分で面白がればメッチャ面白いですよね~(笑)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?