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アメリカの宇宙開発を支えた知られざるロケット タイタンミサイル・ロケット<summary>

2019年の暮れ、次のようなニュースが少しだけ話題になったのを覚えている方はいらっしゃるでしょうか?

最初は、アメリカのICBM(大陸間弾道ミサイル)「タイタン」がスペースワールドのバックヤードにあると掲載されていました。しかし、ロケットファンは、みな口を揃えて「あれはサターンIBだ」といいます。僕も調べてみましたが、どう考えても「サターン IB」の第一段なのです。。。。(うっすらと機体に書かれていた型番を調べました)。結局、タイタンロケットなのかサターンIBなのか結論はわかりません。

今日からは「タイタンミサイル・ロケット」を紹介します。

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<歴史・構造・派生系>

タイタンミサイル・ロケットは、1959年から2005年に活躍しました。

先日紹介したアトラスミサイル・ロケットと同じように大陸間弾道ミサイル(ICBM)が元になって開発されたので、「兄弟」のような関係です。

ここでタイタンの活動時期を3つに分けて見ます。

1・初期 タイタンミサイル・ロケットが開発され、戦力として活躍
2・成熟期 有人宇宙計画「ジェミニ計画」で大活躍
3・後期 スペースシャトルの代わりに運搬します

1・初期 タイタンミサイル・ロケットが開発され、戦力として活躍 


<タイタンⅠミサイル・ロケット> <タイタンⅡミサイル・ロケット>

タイタンIIミサイルは、実戦配備された。

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2・成熟期 有人宇宙計画「ジェミニ計画」で活躍


<タイタンⅡGLVロケット(タイタンⅡが改造され、有人ロケットに転用)>
※GLV=Gemini Launch Vehicle の意

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3・後期 スペースシャトルの代わりに運搬


<タイタンⅢロケット> <タイタンⅣロケット>

この2機が開発された当初、米国ではスペースシャトル計画が行われていた。大型でシャトルのペイロードに乗る人工衛星は、使い捨てのロケットでは打ち上げ「ない」ことになっていた。シャトルがあるからコストの高い使い捨てロケットは使用しないという金銭的な理由からだ。

しかし、チャレンジャー事故の後、シャトルの安全性が確認されるまで打ち上げは全て止まってしまった。その時に開発を急がれたのがタイタンロケットやアトラスロケットなどだった。

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ざっとこんな感じです。

次からの連載では、さらに詳しく紹介していきます。

以下に参考サイトを掲載しておきました。


<写真>WIKIPEDIA (パブリック・ドメインの写真を使用)・NASA



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