犬でもわかるロケットの話#5 ロケットとミサイルの違いって?
こんにちは。#3#4とお伝えした固体ロケットと液体ロケット。ミサイルもこの2種類に分けられますが、どのようにして使い分けているのか。それを明らかにするためには、それぞれの長所と短所を理解する必要があります。
表にまとめてみました。結論として、どちらが良く、どちらが悪いという答えは出すことが出来ません。しかし、重要なのはやはり用途に応じて使い分けるということだとわかります。
ここから先、ミサイルとロケットの違いについて書いていきます。
結論から言うと、ミサイルとロケットの違いは、ほぼないに等しいのです。旧ソ連が最初に打ち上げた人工衛星「スプートニク1号」は、大陸間弾道ミサイルR-7を改造したロケットで打ち上げられました。ロシアでは今でもR-7を基調とした「ソユーズ」ロケットで宇宙船の打ち上げを行っています。
さらにさかのぼると、世界で初めての液体ロケットは第二次世界大戦中にナチス・ドイツが設計した「V-2」というミサイルです。このミサイルは、ヨーロッパからイギリス・ロンドンを攻撃できる兵器として、イギリス中を恐怖に陥れました。
では、何が異なるのでしょうか。
それは、
先端部分に人工衛星が搭載されているのがロケット、一方弾薬が搭載されているのがミサイル
なのです。
つまり、軍事技術は宇宙開発と最も近い関係にあるといえます。これは、宇宙を平和利用するのか、軍事利用するのかという問題にも関わってくる事柄なのです。
いつもお読みいただきありがとうございます。何かご質問がありましたら、コメント欄でお願いします。
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2020年6月12日 追記
この記事を書いてから約半年になります。今でも多くの方に読んでいただいたいるようです。もし、ミサイルやロケットに興味がありましたら、以下の記事もお読みください。基本的な情報ですが、ミサイルとロケットの繋がりや歴史的な背景がよく分かると思います。
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