#3「働いている人」にフォーカスしたWebデザインの実例をご紹介
こんにちは。株式会社エグゼクティブのWebデザイナー、どいきみです。
今回は、弊社のコーポレートサイトのリニューアルを通して「働いている人」にフォーカスしたWebデザインの実例をご紹介します。
働いている人にフォーカスするとは?
働いている人にフォーカスするとは、働いている人の雰囲気や思いが伝わるような動画や写真を全面に押し出したサイトのことです。
弊社は営業アウトソーシングの会社で、人が全面に立つ仕事です。
営業に困って弊社のサイトを訪れた方々に
「この人たちが実際に営業をやってくれるんだ」「自分が期待していることにちゃんと応えてくれそう」「話を聞いてみたい」と感じてもらうことが必要です。
さらに、2020年の新型コロナウイルス感染拡大により、世の中では大きな変化がありました。弊社も例外ではなく、「対面でのコミュニケーションの激減」という変化がありました。
現在は、弊社にお問い合わせをいただいた方と、対面で打ち合わせをすることはなくなり、Web会議システムを使用して打ち合わせを行っています。
Web会議システムでもコミュニケーションは取れていますが、まずはある程度、サイトを見た段階で「信頼をおける会社かどうか」を判断してもらいたいと考えました。
このような経緯により、働いている人にフォーカスしたデザインが強く求められるようになったのです。
以前のコーポレートサイトについて
以前のコーポレートサイトは運用して何年も経っていたこともあり、以下のような改善すべき点がありました。
・一般的にWebサイトで動画による表現が増えてきたことで、動画に力を入れる必要が出てきた。
・「信頼性」を重要視した時に、オレンジ色のサイトカラーを変える必要が出てきた。
・スマホで見づらく、写真素材も高解像の環境に対応する必要が出てきた。
次に、実際に行った施策をご説明します。
施策1. 動画コンテンツの拡充
動画は、文字と画像だけでは伝わらない空気感と雰囲気を、視覚的に伝えられる効果があります。その特性を活かし、働いている人の雰囲気、サービスに対する思いや会社の理念が伝わる動画をいくつか配置しました。
動画制作にあたって、外注はせず、シナリオ作成・撮影・編集を社内の動画クリエイターが行い、社長と営業メンバーが出演しました。
外注をしない理由としては、社員自身が一番、会社の強みやサービスの特性を分かっているので、ありのままに表現することで充分に魅力を伝えられると考えたからです。
施策2. サイトカラーをブルーに変更
"信頼感を持ってもらうサイト"について考えた時に、サイトカラーについての見直しが必要だと感じました。
創業からオレンジ色を使っていたことには理由があり、当初は営業アウトソーシング業界自体がまだ知られていないということで、オレンジ色の持つ「ポジティブで元気」「開拓」という印象を与える狙いがあったためです。
しかしながら、創業から20年近く経った今、営業アウトソーシング業界の認知度は高まってきております。
そこで、今回のリニューアルでは「ポジティブ」よりも「信頼性」を重要視し、サイトカラーを一般的に「正確さや信頼性」の印象を与えるブルー系に変更しました。
施策3. 社員の写真を多く入れる
弊社のサービスに興味を持ってくれた方や、弊社で働くことに興味を持ってくれた方へ、働く人たちの雰囲気を伝えるために、各ページになるべく多く社員の写真を入れるようにしました。
特に気をつけたのは、人の写真では素材を使わず、実際に働いている人を使うこと。撮影にあたっては、緊張しない環境を作り、自然な笑顔を引き出すために、社内にて自分たちで撮影を行いました。
施策4. その他、気をつけたこと
・問い合わせフォーム/電話へのスムーズな誘導をすること。
・動く箇所はメニューと動画だけにし、見る人が迷わないようにすること。
・適度な余白を設け、パソコンでもスマホでも見やすいレイアウトにすること。
このような施策を行い、完成したコーポレートサイトがこちらになります。
リニューアル後のコーポレートサイト
リニューアルした結果、どのような反応があったのか
今回のリニューアルにおける一番の目的は、
営業に困って弊社のサイトを訪れた方々に「この人たちが実際に営業をやってくれるんだ」「自分が期待していることにちゃんと応えてくれそう」「話を聞いてみたい」と感じてもらうことでした。
リニューアル後は、お問い合わせや商談の際に、まず「動画を見ましたよ」という声をいただくようになりました。また、「他社と比較して、御社に話を聞いてみたいと思いました」という声をいただくこともあります。働く人にフォーカスすることで得られた成果だと感じています。
最後までお読みいただき、ありがとうございます!
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