見出し画像

五七五七七で綴る


火照る頬 あおいで飲み干すサイダーの泡に隠した君への気持ち


リプトンとベースが好きな彼のこと 青春時代を懸けて愛した


「満月が出てる」とあなたに伝えたい 願いはひとつだけだったのに


「大丈夫」 頭上に置かれたぬくもりと 能天気さが今は恋しい


大きく落書かれた覚えたての漢字 母は私を叱らなかった


門の前 数字の羅列が貼り出され あの日私は一度死んだの


群衆を一人二人と搔きわける そうして何かを失ってゆく


帰省した友が涙目で呟く「何者にも変われやしなかった」


かたことと誘われた眠りの縁で水を差す声「次は品川」


好きだけじゃ生きられぬと知った 好きじゃなくても生きられるとも知った


タイムカプセル開けるのが怖い あの頃の私に嫌われそうで


「おはよう」も「おかえり」もない毎日に慣れてしまった心がさむい


すぐ行ける 渋谷、新宿、丸の内 「なりたい私」は見つからぬまま


化粧室着いた瞬間蹲る まだ「職場では」泣いたことない


大したことじゃないのにまた傷ついて どうせ私はゆとり世代だ


人知れず堪えた涙が溜まってく 優しいままで生きていきたい


ネネネさんのつくる短歌を読んだら、本当に素敵すぎて自分でも書きたくなって、いくつか考えてみました。1番上のだけ高1くらいの時に授業でつくったものです。お気に入り。

今まで感じたことなかったけど、短歌楽しい!はまりそうです。

↑本当に素敵なので是非読んでみてください。

平日も終わりですね。みなさんよい週末を。

#tanka #短歌 #創作 #note短歌部 #現代短歌
#ノンフィクション

よろしければサポートお願いします。頂いたサポートでエッセイや歌集を読み、もっと腕を磨いていきます!