シェア
山桜桃 えみ
2019年2月22日 22:15
火照る頬 あおいで飲み干すサイダーの泡に隠した君への気持ちリプトンとベースが好きな彼のこと 青春時代を懸けて愛した「満月が出てる」とあなたに伝えたい 願いはひとつだけだったのに「大丈夫」 頭上に置かれたぬくもりと 能天気さが今は恋しい大きく落書かれた覚えたての漢字 母は私を叱らなかった門の前 数字の羅列が貼り出され あの日私は一度死んだの群衆を一人二人と搔きわける そうして