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昔の思い出

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あまり人には言わない昔の思い出を綴っていきます。
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私の記録 1

私の記録 1

私の記録1

生まれたのは東京都江戸川区。
育ったのは秋田県横手市。
2歳半で東京から秋田へ引っ越した。
理由は駆け落ちして東京で暮らしてた両親が地元の秋田へ帰ったことと、
私の小児喘息がひどかったことが理由だそうだ。
1970年代、東京の空気はすこぶる悪くて、光化学スモッグまみれの世界だったそうだ。
秋田に移住してから私の喘息はあっという間に治った。

移住先は2DKの町営住宅だった。
縦に積み

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モモちゃん 2

モモちゃん 2

足立区の貧乏マンションでの一人と一匹の共同生活は、想像以上に楽しかった。

だいぶ打ち解けてきた私達。

ご飯中を下からパチリ

握手もできるよ。

野生を失ったウサギ

日の当たるところが好きだった。

お気に入りの写真

実家の雪国に帰ってからのモモちゃん。
近いよ…。

老いは人間よりも早く来る。

そうして、モモちゃんは私の日常の中からいなくなった。
亡くなるとき、モモちゃんは私を待って亡

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モモちゃん 1

モモちゃん 1

上京して3年目の1999年、私は茶色いウサギを飼った。
足立区の家賃5万円のボロいマンションで飼うなんて無謀な行為だったが、
物心ついたときから動物と暮らしていた私には動物のいない生活は考えられなかったのだ。

今思えば東京暮らしの寂しさに耐えられなかったのもあると思う。
命をそんな理由でそばに置いては本当はいけないんだろうけど。

一応管理会社に問い合わせてみると、鳴かない動物でうるさくなければ

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現実にはいない人達と夢の中、川で泳いだ話。

現実にはいない人達と夢の中、川で泳いだ話。

多分小学生ぐらいだったろう。
人の記憶って曖昧なものだけど、この夢のことははっきりと覚えている。

私はおそらく近所の川だろう所で泳いでいた。
そこには大人と子供が合わせて十人ぐらいいた。
周りは鬱蒼と草が生茂る中、その川は浅瀬が続く水の綺麗な川だった。

私は家族とは来ていない。
ひとりで川で遊んでいる。
子供用のプラスチックのバケツで水をすくったり、川底の石を弄んだりしていた。

周りはほとん

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昔の話 (子供の頃、一緒に遊んだ放し飼いの犬のこと)

昔の話 (子供の頃、一緒に遊んだ放し飼いの犬のこと)

私は秋田県の小さな町の出身でして、小学校までは片道4キロの道のりを、低学年、高学年入り混じって登下校してた。
市街地を通り、そして遮るもののない田んぼの一本道をひたすら歩いて通っていた。
たまに畦道にヤギがいたり、農繁期は近所の人が話しかけてくれたりと何もない道もそれなりに楽しかった思い出がある。
色んな植物も覚えられたし、小川でザリガニとりなんかもしたしね。

私たちの小さな集落の入り口にはちょ

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