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【取材】楽しさを届ける「デリバリーPLAY&PHOTO Studio」[前編]
今回のnoteは以前「【取材】障がい児を連れて沖縄家族旅行へ」でお話を伺った矢﨑さんから、家族写真の撮影を出張写真撮影の活動をされているデリバリーPLAY&PHOTO Studioさんのお願いした時の話を聞き、ぜひ取材をしたいと思い、代表の安田一貴さん・伸枝さんの運営されている「遊びリパークリノア たまプラ」に伺いました。
遊びリパークリノア たまプラは、重症心身障がい児や医療的ケア児を対象とした児童発達支援・放課後等デイサービスを運営する施設です。
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安田さんご夫妻は施設を運営しながら、デリバリーPLAY&PHOTO Studioの活動を行っています。
デリバリーPLAY&PHOTO Studioとは
一貴さんはPT(理学療法士)、伸枝さんは保育士として小児医療福祉の現場で働いてこられた中で、重度の障がいや病気がありながら、人工呼吸器や吸引などの医療的ケアが必要な状態でお家に帰って、地域で暮らしているお子さんがたくさんいることを知りました。
そのご家族から、家では日々、医療的ケアに追われ、「あそび」に触れる機会や、一般の写真 スタジオで家族写真を撮るのが難しいというお話を伺いました。訪問診療、看護、訪問リハビリ等は整備されつつありますが、在宅でのあそびを目的とした活動や支援は乏しいことや、重い病気や障がいを持つこどもたちのあそびの機会や、家族で出かけることなど、様々な経験、思い出をつくる機会が少ないことに気がつきました。
そこで、一貴さんと伸枝さんのそれぞれの得意分野、専門分野である、「写真、おもちゃ、保育、リバビリテーション」の知識と経験と、これまでの想いを込めて「あそびと写真の力」を届けるデリバリーPLAY&PHOTO Studioの活動を始めました。
家族写真の撮影現場を取材!
今回の取材では、実際に家族写真を撮る現場に立ち会わせていただきました!
立ち会わせてもらったのは、琉芽君と、お母さん、お姉ちゃんの3人での写真撮影です。
琉芽君の10才の記念と、お姉ちゃんの小学校卒業記念での撮影ということで、2人とも袴を着ての撮影です。
二人とも袴姿がばっちり決まってますね!
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普段の撮影は、写真スタジオでの撮影や移動が難しい場合が多く、ご自宅や好きな公園などのご希望の場所へ出張することが多いそうですが、今回は遊びリパークリノアたまプラを「バリアーフリーフォトスタジオ」としてセッティングし撮影しました。
施設内での撮影も、撮影設備だけでなく、様々な遊具やおもちゃも整っていて、ゆったりとした空間での撮影なので、なごやかに進んでいきます。
撮影中は、伸枝さんがおもちゃで遊んだり、声をかけながら、良い表情を引き出します。
琉芽君は目が見ないので、太鼓や木琴など音の出るおもちゃと声かけで、楽しい雰囲気をつくり、良い瞬間にシャッターを押す。一貴さんと伸枝さんのナイスコンビネーションで、撮影は順調に進んでいきます。
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安田さんは、琉芽君が5~6才頃からの付き合いということで、撮影も楽しくお喋りしながら、和気あいあいと行われました。
セットチェンジして撮影
次は、袴から洋服に着替えての撮影です。
背景もお花が敷き詰められた壁になって、また雰囲気がガラッと変わって素敵ですね。
こちらのお花は、安田さんたちの活動や想いに共感し、協力してくれているフラワーデザイナーの方が作製しました。
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公園でダッシュ!
お花の前での撮影が終わると、「次は近くの公園で撮影しますか?」ということで、外に移動することになりました。
青空の下で、いわゆる記念撮影をするのかなと思っていると、おもむろに一貴さんが「走りながら撮ってみようか?」と一言。
なんと、琉芽君の車いすを押しながら走っている様子を一貴さんが後ろ向きで走りながらシャッターを押すという、アグレッシブな撮影スタイルになりました!
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車いすを押されている琉芽君も、走りながら押すご家族も、それを後ろ走りで撮る一貴さんも、皆笑顔で楽しそうです。
撮影される側もする側も、この撮影に関わる全員が楽しんでいるのが分かりますね!
撮った写真をフレーミング
公園でのワイワイした撮影が終わって戻ってくると、プリンターで何枚か撮影した写真をプリントアウトします。
撮影した写真は後日、データもお渡ししますが、それとは別に、その場でプリントして、 ご家族でデコレーションをして、オリジナルフォトフレーム作り、記念に持ち帰ってもらうためです。
キットパスというクレヨンのようなものを手に塗って、写真のまわりに手形を付けます。
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写真や手形を台紙に貼って、最後に文字を書いたり、マスキングテープで可愛く飾り付けして完成です!
フレームの飾り付けを家族ですることで、障がいのあるお子さんだけでなく、兄弟やお父さんお母さんなど、みんなで楽しい時間、みんなが主役のイベントになればという安田さん達の工夫が感じられます。
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楽しい体験としての写真撮影を
「画質が良い綺麗な写真を撮りたいのではなく、写真撮影が家族の素敵な体験になれば良いと考えています」と一貴さんは仰っいました。
その言葉通り、おもちゃを使いながら楽しく撮影をしたり、公園で全力で走った笑顔を撮ったり、プリントした写真を家族皆でデコレーションしたりと、確かに写真撮影を通して、色んな「楽しさ」が詰まった時間だったなと思いました。
写真撮影を通して、様々なこころの動き、そのお子さんらしさ、家族らしさを感じられる特別な瞬間、体験を届けていました。そして、出来上がった写真を家で飾りながら、「あの時はこうだったね」「ああだったね」と楽しい会話が広がり、写真を通じて蘇る思い出、 コミュニケーション、こころに残るストーリーを届けられるような体験を写真撮影というかたちで届けているんだなと感じました。
とっても楽しい写真撮影を見学させていただいた琉芽君ご家族、どうも有難うございました!
実際に撮影された写真は、こちらからご覧になれます。素敵な写真がたくさん掲載されていますので、ぜひご覧ください!
次回のnoteは安田さんご夫妻に伺ったデリバリーPLAY&PHOTO Studioの活動や、想いなどのお話を書きたいと思います。
笑顔の向こうに繋がる未来プロジェクト
ホームページ: https://playphotostudio.com
NHK WEBリポート「病気や障害のある子どもと家族写真を撮るということ」
https://www.nhk.or.jp/shutoken/wr/20201204a.html
NHK首都圏ネットワーク(2020.11.9.放送) https://photos.app.goo.gl/AiHUVdw8rNbZyKCC9
遊びリパークリノアたまプラ(放課後等デイサービス・児童発達支援)
https://www.facebook.com/linoa.tamapura
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