【取材】障がい児を連れて沖縄家族旅行へ
Everyday heroの活動で取材をしていく中で、ある日「知り合いで障がい児のお子さんと一緒に沖縄へ家族旅行に行ったお母さんがいますよ！」というお話を聞き、ぜひお会いしたいと思っていたところ、取材させていただけることになりました！
そういった経緯でお会いし、取材をさせていただいた矢﨑寛子さん。
今回のnoteは、沖縄旅行を中心に伺ったお話を書きたいと思います。
バリアフリー旅行支援を使って沖縄へ
── 沖縄旅行は自分たちで企画して行ったのですか？
矢﨑：元々、難病のこども支援全国ネットワークに参加しているのですが、そこで、沖縄にある一般社団法人Kukuruさんが、旅行支援をしていることを知り、そちらにお願いして行きました。
Kukuruさんは、子どもから大人まで、医療的ケアも含めたバリアフリー旅行支援をしているところで、出張型レスパイトサービスや、同行看護・介護サービスを行ってくれます。
初めての飛行機
── 具体的な旅の内容を教えてください。
矢﨑：七五三のお祝いにと思って、二泊三日で沖縄に行きました。
子どもと飛行機に乗るのも初めてだったので、色々と心配でしたね。
うちの子は、てんかんがあり、気圧の変化による影響や、医療器具の持ち込みはできるかなど、不安はたくさんありましたが、飛行機も普段使用しているカーシートを装着でき、無事に到着し安心しました。
── 飛行機の手配なども、Kukuruさんがしてくれるんですか？
矢﨑：そうですね。
宿泊するホテル選びにも気を使っていただきました。
子どもの食事はミキサー食になるのですが、ミキサー食を作って貰えるホテルを選んでいただいたり、車椅子で移動しやすいかどうかとか、お風呂も使いやすいかなど、考慮してくれました。
移動のレンタカーも福祉車両を手配して下さり助かりました。
沖縄の海も体験！
── 沖縄では、どんなことをされたんですか？
矢﨑：海に行きました。ボートや砂浜でも、動きやすい砂浜用車椅子も準備してくださったので、移動もスムーズでした。
看護師さんが付いてくださったので、沖縄の綺麗な海での初めての海水浴はとても素敵な思い出になりました。
注）砂浜用車椅子とは、ゴム製の大きな車輪がついており、通常の車椅子では進みづらい砂の上も進めます。
── 手厚いケアですね。
矢﨑：実際、すべての用意を自分たちだけでやるのは正直難しいのですが、Kukuruさんが手配や交渉をしてくれたので良かったです。
旅行に行く時は、どうしても何かあった時のために荷物が増えるのですが、現地でも機器を貸して下さるなど、面倒なことは代わりにやって下さるので助かりました。
色々と不安なこともありましたが、Kukuruさんが不安を楽しみに変えてくれました。
沖縄旅行の写真も見せていただきました。楽しそうですね！
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「障がいがあるから」と諦めない
障がいがあると、医療器具などの制限や、トイレの情報、ホテルの部屋やお風呂、観光地のバリアフリー状況など、事前に調べることが多く、調べても情報がないことも多いので、旅行を躊躇する方も多いと思います。
また、矢﨑さんのお話で、
「障がい児を持つきょうだいにとっても、家族に障がい者がいるからと諦めさせたくない」という言葉を聞いて、私たちの理解もそうですし、Kukuruさんみたいな支援をしてくれるところが、これからもっと増えて障がいの有無を気にせず、気軽に旅行に行ける社会になると良いなと思いました。
色んなチャレンジを
また、矢﨑さんは沖縄旅行以外にも、難病のこども支援全国ネットワークのサマーキャンプや、ハロウィンパーティーに参加したりもしているそうです。
その他にも、「笑顔の向こうに繋がる未来プロジェクト」という出張写真撮影をリノアたまプラで、家族写真を撮ったりと、色んなことにチャレンジしています！
（ちなみに、笑顔の向こうに繋がる未来プロジェクトを知るきっかけは、横浜ラポールでのイベントだったそうで、以前にEveryday heroでも横浜ラポールさんに取材をしたことがあるので、色々なところで繋がっているんだなと思いました。）
できないことを嘆くより、できる工夫を
最後に、矢﨑さんに今後したいことや、目標などを伺いました。
「今より快適で、楽しく暮らしていきたいです。」
と矢﨑さんは仰いました。
この言葉を聞いて、例えば、旅行でも日常の暮らしや遊びでも、障がいに関係なく暮らしやすい社会にしていくためにも、とても大切な考え方だなと感じました。
「できないことを嘆くより、できる工夫をする」
と矢﨑さんが仰っていたことも、とても印象的でした。
障がいがあると、何もできないと思いがちですが、やり方を工夫すれば色んな選択肢があるんだなということを、沖縄旅行など色んなチャレンジをしている矢﨑さんの言葉で、改めて再認識させられました。
旅行の実体験や、たくさんの情報など、色々とお話を聞かせていただいた矢﨑さん、どうも有難うございました！
私たちEveryday heroも、少しでも、障がい児やそのご家族の選択肢が広がる、そんなお手伝いができるように頑張ります。
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