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世界一のアナウンサー #毎日ネタ出し60日目

【タイトル】

世界一のアナウンサー

【あらすじ】

私ははっきり言って不細工だ。目は小さく鼻はデカイ。顔には思春期の頃に出来たニキビの跡がまだ残っている。

そんな私は周りから笑われることはたくさんあった。しかし、この人生で1番笑われたのが今だ。

なぜかって? それは私が

「テレビ局のアナウンサーを目指す」

と言い出したからだ。テレビ局のアナウンサーは、今や芸能人と言っても過言ではないほどの職業となっている。なので、局のアナウンサーを目指す人は良い大学を出て、さらには「ミス●●」といった華々しい経歴を持った人に限られてきている。

そんな中、この不細工な私がアナウンサーを目指すと言うのだ。そりゃ周りも笑ってしまうだろう。

でも私は自信がある。今まで勉強を頑張ったおかげで日本で1番偏差値の高い大学に入ることが出来た。更にはそこでも首席で卒業ができそうなくらいの成績も残している。自分で言うのも何だか、声も滑舌も良い方だ。

そう、見た目を除けば私はアナウンサーに適していると言えよう。

でも、笑われてしまうのだ。

「残念だけど、書類で落ちると思うよ。あなたにはもっと適した仕事があるわ」

家族からもそんなことを言われてしまう始末である。

でも私は諦めない。なぜアナウンサーは「見た目」が重要なのか。私にはそれが理解できなかった。だって、見た目の良い人は既にたくさんいるではないか。だから、こういう不細工が一人くらいいたって問題はないはずだ。

私はモデルやアイドルになりたいわけではない。アナウンサーになりたいのだ。誰よりもニュースを正確に、そして分かりやすく傳えられる自信がある。

そう意気込んで就活に望むも、周りの予想通り民法大手は全て書類落ち。

「だから言ったでしょ? もう諦めな」

そんな声がたくさん私にかけられた。でも私は諦めないし、納得が出来ない。なぜ書類で落とされたのか。

ここまで来たら、世界で1番不細工なアナウンサーを目指す。そして、世界で1番ニュースを伝えられるアナウンサーも目指す。

そう決意し、私は更に前へと進み始めた。

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