30日間の革命 #革命編 93日
”学校の規則厳しすぎ”
神原が作成したアカウントから、#学校に対する不満 というハッシュタグをつけた投稿が行われた。この一言で、どんな反応がくるのか。その様子を3人は見守ることにした。
「……何か反応あると思う?」
加賀は画面を見ながら二人に話かけた。
「……どうだろうな。まあ最初だし、ほとんど反応なんてないんじゃないの?」
森下はパックのコーヒー牛乳をストローで飲みながら答えた。
「……そ、そうですね」
神原も何も反応が起きない画面を見つめて答えた。それから5分、10分と経過するも、結局誰からも何の反応もなかった。
「やっぱ、このつぶやきだけじゃどうにもならんかー」
加賀は大きく天を仰いだ。
「そりゃこの一言だけじゃね。もう一回ツイートしてみる?」
「そうですね。物は試しなので、何回かに分けて、言葉を変えて投稿してみましょう」
神原はそう言うと、今後は『先生が理不尽』と文章を打ち、投稿した。もちろんハッシュタグは #学校に対する不満 である。その後も、何回かに分けて同じようなことを投稿してみると、ついに1つのイイネがついた。
「やった! つきましたよ! 1つイイネがつきました!」
最初にそのことに気づいたのは神原だった。加賀と森下は触っていたスマホを置いて、急いでパソコンのもとへと駆け寄り画面をのぞき込んだ。
「おお、マジじゃん! やったな加賀!」
「おぉー! 何か、イイネをもらってこんなに嬉しくなるなんて初めてだな。よし! この調子でつぶやいていこうよ。それでこのハッシュタグでつぶやいてもらえるところまでを目指そう」
「でも、こんなに時間が経ってたのに1イイネだからな。よく考えると全然じゃない? さっきはちょっとテンション上がったけど、俺だって普通に何かつぶやいたら10イイネ以上はいくぜ?」
森下は先ほどのハイテンションから、現実を見たようで一気にトーンダウンしていた。
「まあそりゃそうなんだけどさ。そりゃお前は既に友達に認知されているからだよ。このアカウントはまだほとんどの人に認知されていない。だからこそ、地道にやるしかないんだよ。神原、このアカウントをさ、3人で共有することって出来るの?」
「ええ、IDとパスワードをお伝えするので、それでログインしていただければ入れますよ」
「よし。なら、今日から3人で色々つぶやいていこう。それで共感を増やしていって、フォロワーも増やしていこう。それで、学校に対する不満をつぶやいてもらうところまで、頑張ってやっていこう」
加賀はこのアカウントを3人で運用し、フォロワーを増やしていくことにした。
▼30日間の革命 第一部
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