30日間の革命 #革命編 94日
それから3人は、それぞれすり合わせをしながら、毎日学校に関する不満をツイートしていった。もちろん、不満ばかりを投稿していてはフォロワーもつかないことが予想されたので、随時日常生活に関することなどもツイートしていった。
当初、この作戦は難しいものだと加賀たち自身も考えていた。生徒会にバレるどころか、人数を増やすこともできずに終わってしまうのではないか。そんなことを頭で考えながらせっせとツイートを積み重ねていった。しかし、3人の予想とは全く違う方向へと事態は動いていた。
最初こそ、イイネがつくのは1桁だったが、次第に二桁を超えるようになってきた。そして、フォロワーも随時増えていき、気づけばこちらも二桁を超えている。中には加賀たちも知っているような学生がフォローしていた。
「これさ、結構反応いいんじゃないの?」
加賀たち3人は再び譲歩処理部の部室に集まっていた。
「そうだな。これは予想外だったよ。もっと苦戦すると思ってたから」
「これからどうしますか? このままもう少し投稿続けてみますか?」
神原の質問に、加賀は少し悩んだ。そして、
「……いや、次の行動に移そう。何も俺たちは100人とか1000人のフォロワーが欲しいわけじゃない。この学校の下級生たちに響いてくれればいいんだ。フォロワーを見てみると1年生らしきアカウントも入ってるみたいだから、このまま次に移ろう」
と2人へ話した。
「でも、次の行動って何だよ?」
森下は加賀へそう質問をした。
「うん。次は、みんなにもハッシュタグをつけてツイートしてもらうんだ。今は俺たちだけがツイートしてるけど、今度は巻き込む。多分みんなも1つや2つくらい学校に対する不満はあると思うから」
加賀は森下へとそう答えた。つまり、いよいよハッシュタグ作戦を本格的に動かすことになる。自分たち以外にも、#学校に対する不満 というハッシュタグをつけて投稿してもらい、たくさんの学生に拡散することを目指す。
「なら、まず『みんなも #学校に対する不満 があったら教えてください』って感じで投稿してみますか?」
神原はそう言うと、パソコンに文章を打ち込み森下と加賀に確認をした。
「そうだな。これも考えるより先にやってみよう。これでうまくいかなかったら、また別の方法を考えればいいよ」
森下がそう言うと、
「うん。ならこの内容で投稿してみよう。森下の言う通り、このまま何にも反応がなければ、また別の方法を考えるけど、今はこんな感じで皆に呼びかけよう」
こうしてハッシュタグ作戦第二弾が始まった。
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