30日間の革命 #革命編 87日
「やっぱりSNSを使って集めるしかないんじゃないかな?」
後方から声が聞こえ、メンバーが振り返るとそこには加賀の姿があった。
「何だよ加賀。来てたんなら早く声かけろよ」
森下は加賀の姿をみてそう話しかけた。
「ごめんごめん。ちょっと用事があってね」
加賀はそう言いながら、メンバーのもとへと歩みより、近くへと座った。
「それで、SNSを使うって言ってたけど、どういうこと?」
坂本が加賀へと問いかけた。
「うん。やっぱりさ、俺もそんなに後輩とも付き合いがないから、直接話しかけるよりもTwitterとかさ、SNSを使って何か呼びかけた方が良いんじゃないかなって」
加賀がそう答えると、
「SNSねぇ。と言っても、どうするの? 結局DMとか送っても、結局話しかけているのと一緒じゃない?」
棚橋がさらに問いかけた。
「そうだね。だからさ、直接話しかけるんじゃなくて、ハッシュタグを使うんだよ。例えば、#学校への不満 なんて感じでさ、どんどん投稿してもらうんだよ。そこから、白の会へとつなげていけばいいんじゃないかなって思ったんだ」
加賀はハッシュタグを使った拡散を考えていた。
「へー。何かそれ面白そう。今どきって感じだね」
棚橋はすぐに加賀の策に興味を持った。
「私はあんまりSNSやったことないからわからないけど、それって実際にどれくらい効果がありそうなの?」
坂本はTwitterなどはやったことがなかったため、ハッシュタグのことなどはよくわかっていない様子だった。
「どうだろうね。実際に上手くいけば、拡散する力はそりゃ声をかけるより凄いと思うよ。だた、それを上手く運用するのは結構難しいんじゃないかな?」
江藤は、自身のスマートフォンを見ながらそう話した。
「確かに。言っても普通の高校生に、そんなハッシュタグを使って何かを流行らせるみたいなこと出来るのかな?」
森下も江藤に続いた。
「まあそれもそうだけど、上手く使えばやれなこともないと思うんだ。全国的に流行らせようってわけじゃないし、この学校だけなら何とかなると思うよ」
加賀は少し余裕な表情を見せながら話す。
「ほんとに?? 私もTwitterとかはやってるけど、そんなハッシュタグ使って何かやるなんてところまでやったことないよ。セトもそんなにTwitterとか詳しかったっけ?」
江藤は余裕の加賀に対して少し疑問の目を向けた。
「うーん、確かに俺自身もTwitterはそんなに強くないかもね」
「だったらダメじゃん! こんな提案して、いったいどういうつもりなの?」
江藤が問い詰めると、加賀は少しニヤッと笑った。
「要するに、詳しい人がいればいいんでしょ。なら、適材がいるよ。ねえ?」
そう言うと、加賀は後ろの扉に向かって声をかけた。メンバーたちは疑問を浮かべながら、後ろの扉を注目する。そして、ドアが開いて中に入ってきたのは神原だった。
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