薄暗い香りの中で ＃毎日ネタ出し７９日目

【タイトル】

薄暗い香りの中で

【あらすじ】

世界一になりたい。

誰しも1度はそう思ったことはないだろうか。しかし現実はそんなに甘くはない。大人になるにつれ、そんな幻想を捨て去る人も多いだろう。

原口政光もそうだった。かつては陸上部で短距離走を専門とし、オリンピックで金メダルをとることを目標としていた。だが、怪我なども重なりその夢は果たすことは出来なかった。

諦めた世界一への挑戦。しかし原口は再び世界一を目指すことになる。それは、世界一美味しいコーヒーを淹れることだった。

原口は昔からコーヒーが大好きだった。オリンピックを諦めたときも、コーヒーを飲み気持ちを落ち着かせた。そのときに立ち寄ったコーヒー専門店で、バリスタの世界大会があることを知ったのだ。

そのことを知った原口は、何も経験はないのにもかかわらず、世界一を目指すこと決める。そんな簡単な世界ではないことも十分に理解している。

しかし、再び世界を目指したい。そんな気持ちで溢れかえっていた。

これは、挫折を経験した一人の男が、再び世界一を目指す物語である。