営業時代の話part㉒
おはようございます!
今日は「営業時代の話」をお送りします!
▼第1話はコチラから!
それでは本日もよろしくお願いします!
※登場人物、企業、団体は全てフィクションです。
●初めての……
テレアポを始めてから数時間。いくら電話をしても1つのアポイントもとれない。定時も迫ってきていたので、最後に“株式会社ハイクラス”という会社に電話をして、今日のテレアポは終わりにしようとした。
これで最後だと思えば少しだけ気が楽になる。私は半ばヤケクソ状態で電話をかける。
「ヒューマン株式会社の佐藤と申します。人事部の方はいらっしゃいますか?」
「私が人事を担当しておりますが」
「そうなんですね。大変失礼しました。私ども、人材教育について全般に取り扱っている会社なのですが、何か人材教育などについてお困りのことなどごさいますか?」
「……いや、特に今はありませんが」
いつも通りの回答に私は少しため息をつく。
「そうですよね。もしよければ、今後のご参考に我々の実績などをご紹介にお話しをさせていただければと考えておりますが、いかがでしょうか? 同業界での実例などの資料もお持ちしますので、ぜひ一度直接お話しさせていただきたいのですが」
先ほどまでなら、少しオドオドしながらこの定型文を話していたのだが、もうヤケクソ状態だったので、思ったよりもスラスラと話すことが出来た。すると、
「……そうですか。うーん、わかりました。それならちょうど明後日の午後予定が空いているのですが、いかがですか?」
とあっさりと答えが返ってきた。予想外の展開に私は少し焦りながら、
「あ、明後日ですね! もちろん空いてるので、午後2時頃はいかがでしょうか?」
と答える。
「午後2時ですね。わかりました。それではお待ちしておりますので、よろしくお願いします」
「あ、あありがとうございます! どうぞよろしくお願いします!」
私は電話をしながらもその場で思いっきり頭を下げた。受話器を置いて、一息つく。
「……とれた。アポとれたよ」
一人笑顔になり、私はそうつぶやいた。
To be continued…
色々な実験を行い、その結果を公開していきます!もし何かしらの価値を感じていただけましたら、サポートしていただけますと幸いです!