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先輩ママから後輩ママへ、心からおすすめしたい本当にいいもの。

本日1月12日(火)、「ninaruママベスト2021」が発表されました!!

「ninaruママベスト」とは:
妊娠から出産、育児に関わる人をサポートする「ninaru」シリーズ内にて、「先輩ママから後輩ママへ、心からおすすめしたい本当にいいもの」をアンケートで集め、累計約1万回答の中から選出された各部門の第1位と優秀賞を発表するアワード。今回で2回目。

このプロジェクトの責任者である佐野は、「私たちが本当に実現したいのは、『ninaruママベスト』を通じて一人ひとりが自分にとってベストな商品を見つけられること」と話します。

部門決め・アンケート作成・集計・記事づくりと動きが多く、プロジェクト開始から発表に至るまで3ヶ月程かかる「ninaruママベスト」。どこかでゆっくり話を聞いてみたいと思っていました…!
今回は、あらためて「ninaru ママベスト」のコンセプトや累計12,391もの回答を集めたアンケート内容についてインタビュー。

同じようにアワードを企画実行している方や、「ninaruママベスト」を今回はじめて知ったという方にも興味を持ってもらえたら嬉しいです。

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話し手:佐野美由紀(「ninaruママベスト」責任者)
聞き手:真辺藍(コーポレート)

心からおすすめできるものを届けたい。

真辺 「ninaruママベスト」(以下、ママベスト)は、どのようにして始まった企画なんですか?

佐野 妊婦さんや子育て中のママパパたちが、できるだけ後悔のない買い物ができるように、私たちninaru編集部がサポートできることはないか、と考えたのがきっかけですね。

▲ninaru編集部は、無料妊娠アプリ「ninaru」をはじめ、育児版「ninaru baby」、パパ版「パパninaru」といったあらゆるninaruシリーズを企画制作している部署です!

いま、育児やマタニティーグッズってすごくたくさんの商品があって。私自身、妊娠中に何を買えばいいのかわからず、手当たり次第に買った記憶があります。しかも結局あまり使わなかったりするんですよね。妊娠・出産・子育てってただでさえお金がかかるのに、すごくもったいないなって。

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真辺 買ったけどあまり使わずに眠っているもの…たしかに、わが家にもありますね。

佐野 だからこそ、本当に役に立ったもの、買ってよかったものって、友達や身近な人にはついつい教えたくなると思うんです。ママベストではそういった、心からおすすめしたいものを友達に伝えるときのような距離感を大切にしています。特に投票数だけを発表する場にしない、ということを意識していますね。

真辺 本当にいいものをママたちに伝えたい、という想いが根底にあるんですね。具体的にはどういうアンケートにしているんですか?

佐野 ママベストの場合は、「購買数」だけではなく、商品の「満足度」も合わせて評価するようにしています。「購買数」に基づいたランキングの場合、認知度の高さや支持されていることはわかっていいのですが、ママベストでやりたいこととはズレてしまう。実際に使ってみて良かったもの、ついつい話したくなるような本当のおすすめを紹介したいので、「満足度」という基準は外せないんです。

真辺 たしかに、ベビーカーやベビーベッドといった何度も買い替えられないものは、よく購入されているものよりも、使って満足したかどうかが知りたいですね。満足度はどのように集計しているんですか?

佐野 1~10の中で満足度の点数をつけてもらい、回答していただいた方の合計点数で1位を決めています。なので、Aの方が購入されているけど、Bの方が全体の満足度が高いために1位が入れ替わった、ということはよくありますね。

真辺 なるほど、合計点だとそういうことがあり得るんですね。逆に、満足度が高くても、あまり購入されていなければ上位になりづらい、というパターンも。つまりは満足度が高く、より多く購入されている商品が上位に入るということですね。

佐野 そうですね、合計点にすることで、より多くの方に満足されている商品を選ぶことが出来ているのかなと思います。ただ、このままだと知る人ぞ知る、というような商品に巡り合うのがむずかしいので、将来的にはそういった商品の紹介もできたらいいなとも思っているんです。

真辺 商品もどんどん増えているので、ニッチだけどすごく便利!というものはたくさんありそうですよね。

熱量の高い回答が集まるのもユーザーのおかげ。

真辺 アンケートでは、他にどんなことを聞いてるんですか?

佐野 満足度に関わる部分だと、満足したポイントを選択肢の中から選んでもらったり、どんな点が良かったのかエピソードを聞いていますね。エピソードは自由記述なんですが、みなさん熱心に書いてくれる方が多くて、毎回編集部も感動するほどです…!

真辺 アンケートは「ninaru」や「ninaru baby」といったアプリ内で回答を集めているんですよね。ユーザーさんがそれだけ熱心に書いてくださっているということですね…!

佐野 以前ユーザーヒアリングをしたとき、「ninaru」シリーズは情報収集の場所として信頼して使ってくださっている方が多いと知りました。なので、そもそもユーザーさんの特徴として、情報感度の高い方が多いのかもしれませんね。自分で調べたり、探したり、困った経験があるからこそ、アンケートを通して色々と教えてくださるのかもしれません。くわしい使用感や、購入前に注意した方がいいことを書いてもらう欄もあるのですが、それも丁寧に細かいところまで教えてくださる方が多いですね。

真辺 いろいろと情報を持っている分、アウトプットしてくれるんですね。誠実なユーザーさんが多くてありがたいです…!他にアンケートの取り方で工夫していることはありますか?

佐野 アンケートをどの層に届けるかは細かく設定していますね。「ninaru」「ninaru baby」は月齢別に情報を配信することができるので、例えば抱っこ紐部門だったら、生後0ヶ月~6ヶ月のユーザーさんに届ける、ということが出来るんです。

真辺 そしたら、いままさしくその商品を使っているユーザーさんからの声が聞けるってことですね。

佐野 これも熱量の高い回答が集まる理由のひとつかもしれないですね。妊娠~出産、赤ちゃんの子育てにおいても、必要なものって短期間でコロコロ変わるじゃないですか。私自身もそうでしたけど、産後1年経ってからマタニティ―期のことを聞かれても、細かいところは忘れていたりするんですよね。

真辺 アンケートに答えながら少しずつ思い出せることもあるかもしれないけど、それって時間もかかるし結構ストレスですよね。逆に、使っているときはめちゃくちゃいい!と思っていても、身近にこれから出産するママがいなくて伝える機会がないことも…。

佐野 やっぱりみんな、いいものは誰かに伝えたいんですよね。だから、まさにいま使っているものについてのアンケートだと、普段から思っている使用感をそのまま書けるし、その分コメントの熱量も高くなる。誰かに言いたい、おすすめしたい。みなさんの回答を見ていると、その気持ちがとても伝わってくるんです。

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真辺 アンケートの作り方で工夫したことはありますか?

佐野 アンケートについては昨年の第1回目でかなり試行錯誤しましたね。ひとつの部門のアンケートを取ったら、次の部門でその知見をいかす…ということを繰り返しました。質問の順番や言葉づかいをはじめ、例文を入れたり、写真を入れたり、チームメンバー全員が自発的に考え、都度話し合いながら細かい部分をたくさん調整しましたね。

真辺 アンケート自体にもたくさんこだわりが詰まっているんですね…!

佐野 ユーザーの皆さんが回答するにあたってあまり負担にならないように、ということを意識しました。なるべく選択式にしたり、複数回答にしたり。最終的に質の高いアンケート結果を集められるように、改善を重ねていますね。

真辺 そうした細部のこだわりと工夫の上でママベストは成り立っているんですね。ちなみに今回はどのくらいの回答が集まったんですか?

佐野 全部門合わせて12,391件集まりました。ご協力いただき本当にありがとうございます!

真辺 12,391…!何度も言うけど本当にありがたいですね…。その分集計も大変そうですが(笑)

佐野 そうですね(笑)ただ、これだけの方がアンケートを見て、熱心に回答してくださったということがなによりも嬉しいですね。

一人ひとりのベストな商品と出会える場所にしたい。

真辺 ママベストでは1位を決めるだけではなく、優秀賞がありますよね。それはなぜですか?

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佐野 そこはママベストのこだわりでもあります。たとえば、抱っこ紐の場合、赤ちゃんやママ・パパの体形によっても、本当にいいものって違いますよね。なので、アンケート集計で決まった1位だけではなく、満足度が高かった他の商品も優秀賞として紹介することで、一人ひとりに合ったベストな商品を探すことができるようにしています。

真辺 たしかに、必ずしも1位を取った商品が、自分にとってのベストとは限らないですよね。私も妊娠、出産を経て思ったのは、誰一人として同じ状況はないということでした…。妊娠中の身体の変化も、出産のエピソードも、赤ちゃんの育ち方も、みんな違うんですよね。

佐野 そうなんです。だから、私たちは一人ひとりの選択にできるだけ寄り添いたいと思っています。ママベストの記事に入れているコメントも、自分に合った商品を見つけられるように、なるべく選ぶ基準がわかりやすい体験談をピックアップして紹介しています。

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▲「抱っこ紐」部門に入っているコメント。

真辺 「小柄な人にとっては~」とか、「通気性が良い」とか、そういう体験談があるとものすごく参考になりますね。このおすすめポイントもパッと見て分かりやすいなと思いました!

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▲「ヒップシート」部門に入っているおすすめポイント。

佐野 そうですね。このポイントも意図としては同じです。選ぶ基準はそれぞれ違う、という目線で記事をつくることを心がけていますね。1位が絶対、というような記事にはしたくなくて、本当にその人にとって良いものを選びやすいようになっているかどうか、がベースにありますね。

真辺 投票数だけを発表する場にしない、という話が冒頭でありましたが、ママベストの目的としては、一人ひとりが自分の価値観に合う本当にいいものと出会える、というところにあるんですね。

佐野 そこが本当に大事にしているところですね。関わっているメンバーにも徹底して伝えています。

真辺 ママベストとして他に心がけていることはなんですか?

佐野 そうですね…当たり前ですが、何か特定の商品をおとしいれるようなことはしないですね。その商品の良さをシンプルに伝えること。そしてデメリットがあるならその商品そのものとしてどうなのか、を書きます。特定の商品の批判は見たときの不快感にもつながりますし、先程の一人ひとりの価値観は違う、という話にもつながってきますね。

真辺 たしかに個人の感想としては、「Aはダメだったけど、Bはとてもよかった」というような内容になりがちですよね。

佐野 比較対象があるとわかりやすいですよね。でも誰かにとってAの商品はとても良いものかもしれない。だからママベストではあくまでも他の製品と比べたりおとしいれたりしない、ということを徹底しています。

これからも、先輩ママから後輩ママへ、想いをつなげる。

真辺 今回は2回目ということで、まだまだママベストもこうしていきたい!というのがあると思いますがいかがですか?

佐野 先程もちらっとお話したんですが、いまの集計方法だと、知る人ぞ知る、隠れた良いものを見つけにくいという面があります。これだけの商品がある中で、実は使えるもの、発見しにくい良品を見つけて伝えるということもできたらいいなぁと、個人的には思っています。想いの部分は維持しながらも、ユーザーのみなさんにとってより良いものに進化できるように、次回に向けて構想中です。

真辺 たしかにそれは知りたい…!意外と友達から教えてもらうものって、そういうものが多かったりしますよね。王道ではないけれど…これ使ってみたらすごく良かった、というような。まだまだやれること色々ありますね!

佐野 そうですね。やりたいことは色々とありますが、とにかく「ママベストで選ばれているなら安心」という信頼を少しずつ作れたらいいなぁと思います。先程お話したように、ママベストはユーザーさんの素晴らしいアンケートによって成り立っているので、私たちがやれることは、それをシンプルにわかりやすく、想いがずれないように正しく伝えていくこと。先輩ママから後輩ママへ、想いをつなげるという気持ちでやっています。これからもそれを思い描きながら、みなさんが自分に合った商品と出会えるよう、誠実な気持ちで続けていきたいですね。

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株式会社エバーセンス 事業部 マネージャー
「ninaruママベスト」責任者
佐野美由紀

前職ではクーポン誌の編集制作として美容系の記事を担当。出産後、子供と親と社会の関わり方に疑問を感じることが増え、編集経験を生かして子育てに関わる仕事をするため、2016年4月にエバーセンスに入社。メディアプロデューサーとして、妊娠・出産・子育てメディアの記事制作に携わる。2019年「ninaruママベスト」立ち上げ時より責任者に。最近の楽しみは、息子がクリスマスにサンタさんからもらったゲームで対戦すること。画面酔いしながら頑張ってます。

インタビューを終えて

「とにかくママベストチームでは、『想い』という言葉がよく出てくるんです」と話していた佐野。「先輩ママから後輩ママへ、想いをつなげる」という言葉が出てくるということは、それだけアンケートからみなさんの想いが感じられるということなんだなぁと思います。改めて、アンケートにご協力いただいたみなさん、ありがとうございました!
受賞商品の中には、実際に「ninaruママベスト」のロゴマークが貼られているものもあるそうです。店頭で見つけたらぜひ手に取ってみてくださいね。みなさんにとってベストな商品と出会えるきっかけになると嬉しいです!
徹底的なユーザー目線でのものづくりが、こうしたプロジェクトにも反映されていることを実感した今回のインタビュー。随所にエバーセンスらしさを感じていただけるnoteになっていますように…!

あらためて、「ninaruママベスト2021」はこちらからご覧ください!

【取材・文】真辺藍 【撮影】鈴木満明


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