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マネージャーは「経営陣の一員」という意識が開花。向き合うものが言語化され、行動目標がクリアになった


営業DXサービス「Sansan」で市場シェア80%以上を誇るSansan株式会社。

毎年社員数が100人以上増えている急成長企業となり、マネージャー層の育成が急務となっています。そのため、短期間で実践的なマネジメントスキルを習得できる、EVeMプログラムの導入を決意されました。同社のMobile Applicationグループで活躍する、エンジニア出身の新任マネージャー3名。EVeMプログラム受講後にどのような変化が起こったのか話を伺いました。


何が課題なのかわからない…。マネジメント経験が乏しく、暗中模索の中苦しんでいた


ーー「Sansan」と「Eight」というビジネスパーソンには非常に馴染み深いサービスのモバイルアプリを開発されていると伺っています。実際に利用者数拡大と並行して、組織も拡大していると思いますが、どのような組織課題を抱えていたのでしょうか?

中川様(以下、敬称略):営業DXサービス「Sansan」と、キャリアプロフィールアプリ「Eight」のモバイルアプリの提供を行なっています。僕らMobile Applicationグループ内では、組織課題を議論していく中で、「組織の方向性が定まっていない」「育成のスキームがない」という意見が出ていました。

赤城様(以下、敬称略):私は「組織課題を考える型ができていない」というのが1番の課題だと感じていました。エンジニア出身のマネージャーが多いため、マネジメント知識が浅く、目標設定や評価・育成の考え方やアプローチを暗中模索していました。

それゆえ、なにか事象が起こった時に、もう少し最適なやり方があるのではないか?と思いながら、その方法が分からない、というジレンマを抱えていたのです。私のようなエンジニアからしてみたら、マネジメントは全然違うゲームをやっているような感覚なので。

古川様(以下、敬称略):「課題を課題として認識する能力に欠けていた」と思います。組織全体では改善の取り組みを色々しているのですが、微妙に“これじゃない感”が蔓延していました。課題を認識するのはスキルだと思うのですが、このスキルをどう高めれば良いか分からなくて。僕らはマネージャーとしての型を求めていました。

受講の決め手は、「経験やセンスに頼らず、型を見つけて実行する」という、精神論で終わらないマネジメントの考え方を持っていたから


ーー皆さん、それぞれで課題を抱えてらっしゃったんですね。そんななか、EVeMプログラムを受講するに至った決め手は何だったのでしょうか?

中川:マネジャーになったタイミングで、社内の新任マネジャー研修があるのですが、参加者のマネジメント経験もバラバラであるため、必要最低限の内容となっており、はじめてマネジャーになった私としては少し物足りないと感じました。私のグループのマネージャー陣はマネジメント経験が浅い人が多く、検討事項に対して0ベースで取り組むためスピードが遅い、という課題を感じていました。これはマネージャーの基本となる型や、マネージャー間での共通認識・共通言語がないことが原因だと思っていました。

EVeMプログラムの魅力は、「マネジメントは経験でもセンスでもなく、型を身につけて実行するだけ」という点です。マネージャー歴の長さや個人の得意、不得意に関係なく、型を学ぶことで解決できる。これなら組織を推進できるように変えていけるな、という期待を持って受講を決めました。

ーーEVeMの3ヶ月のプログラムを終えて、1番印象的だった講義や課題の内容などがあれば是非教えて下さい。

古川:「マネージャーは経営層から事業を任されている存在で、経営陣の一員である」という考え方にハッとさせられました。僕はこれまで大企業にいたので、その意識が薄れており、マネージャーの仕事はメンバーの働きやすさ・人材育成・能力開発だと考えていました。「事業に貢献する」という当たり前のことを思い出させてくれました。

赤城:「マネージャーの役割は、経営からオーダーされた成果を残すこと」という言葉が印象に残っています。今まで無意識に思っていたことが言語化され、何をしたらいいかがクリアになりました。

中川:今まではトップダウンで決められる内容が多いと感じていましたが、講義を受けて、「会社に求められていることを僕らがボトムアップで提案していく」という考え方に変わったのはブレークスルーだったと思います。経営方針から僕らのグループは何に貢献していくのか?というのをブレークダウンする中で、向き合うものを言語化して、計画を立てることが大切なのだと分かりました。

この動きを積み重ねることで、上司に指示されなくても、自分たちが次に目指すことを考えて組織改善していくことができると思います。グループやチームの意義をより考えるようになりました。

EVeMは座学だけじゃない。実践的だからこそプログラム開始直後から効果を実感


ーーEVeMのプログラム期間中に実感できた効果はどのようなものがありましたか?

赤城:「事実の記録」と「週報を書くこと」を実践しています。過去の職場での経験では以前、感覚的なフィードバックが多く事実ベースのフィードバックが少なかったことで腑に落ちなかったことがあるのですが、それは事実ベースのフィードバックがされてなかったんだろうなという事に気づきました。事実の記録は大変ですが、1on1やフィードバックの時に役立ちます。

中川:「戦略の講義で使った実践シート」を活用しています。現状把握から役割・目標・意義を立てることはグループで使いましたし、他のチームでは方針決定や存在意義を決める時に使いました。これを通して、メンバーと目線が合ってきたなという実感があります。

また、個人的に良かったと思ったのはリクルーティングです。僕は採用の二次面接官もやっているのですが、講義で学んだ軸をベースにアトラクトトークを候補者と出来るようになりました。一緒に働きたいと思った方から内定承諾いただき、大きな成功体験になりました。

▲引用:ベンチャーマネージャーのマニュアル

古川:「役割・目標・意義のシート」を使いました。個人としては作っていたのですが、グループとしては一回もやったことがなかったので、新たに作りました。これをベースに今クオーターのOKRを10時間くらいかけて作りました。大変でしたがメンバーからは好評です。

「組織体制・組織計画」も時間をかけて取り組みました。これが書けたからこそ、ポジションに必要な人員やタスクの緊急度がブレークダウンでき、かなり役立っています

▲役割・目標・意義のシート(記入例)

実践を後押しするだけではなく、精神的にも支えられたトレーナーの存在


ーーEVeMのプログラムは現役のベンチャーマネージャーがプログラムをお届けしています。トレーナーに対して抱いた印象はどのようなものがありましたか?

古川:印象的だったのは、北島トレーナー自身の成功や失敗談を共有していただいたことです。(北島トレーナーが)過去務めていた職場を辞める際に言われた言葉が全く刺さらなかった、というお話は、今僕たちが取り組んでいる採用にも活用できます。なぜあの言葉が刺さらなかったのか?というのをブレークダウンして語ってくれたのが学びになりました。

たまにメンタルが落ちてしまう時があるのですが、そんな時に、北島トレーナーから「スキルと人格は分けた方がいい」とアドバイスいただき、ここ数日意識しています。しんどいな・・・と思った時は、これはただの事実だ!と自分に言い聞かせています。的確なアドバイスを貰えたのが大きいです。

赤城:講義の後の1on1で、個人に合わせて的確にフィードバックをしてくれたのが印象的で、ひとりひとりをしっかり見ているなと感じました。本心から成長してほしいという気持ちが伝わってくる、人を励まし勇気づけてくれる方ですね。

中川:EVeMの型を体現していて、マネジメントに精通している方という印象です。講義後の1on1はもはやコーチングだったのですが、これ講義でやった内容だ、と思いながら受けていました。実践方法が非常に学びになったので、自分でもできそうだなと思いました。

マネージャー同士で受講したからこそ、生まれた共通言語。マネージャー間の会話の質と量に大きな変化があった


ーー今回は3人のマネージャーでプログラムを同時に受講いただきました。3人で受けたからこそ感じた価値はありましたか?

古川:同じ部門のマネージャーが複数で受講すると、受けたメンバー間で共通言語ができるのですごく良いと思います。同じ表現で語れるので実装がスムーズになる。今回一緒に受講した3人はコミュニケーションの質と量がかなり上がりました。

▲プログラム受講中のやり取り抜粋

自分のマネジメントに自信がないのであれば、EVeMプログラムは絶対オススメしたい


ーーEVeMのプログラムをどんな人におすすめしたいですか?

古川:いきなり「マネージャーやって」と上司から言われた人(笑)。もしくは、誰かの背中を見て学ぶしかない人ですね。EVeMのプログラムは、“ベンチャーマネージャーの”という冠がついているけれど、体型的かつ実践的なマネジメントが学べるので、ベンチャーだろうが大企業だろうが、企業規模関係なくおすすめできます。

赤城:「もっと上手くできるはずだ」というモヤモヤを抱えている人にオススメです。自己流でマネジメントをしていると、課題に対する考え方が分からない、という壁にぶつかることがあるので、研修で型を覚えることにより、課題を打破するヒントを得られると思います。EVeMのプログラムは実践がかなり多いので、強制的に身につくのも良いですね。

自分たちが、Sansanの事業全体を引っ張っていくチームになっていきたい


ーー今回、3人でプログラムを受けて頂き、マネジメントの「共通言語」が出来てきたタイミングなのではないかと思います。それらを踏まえてSansanのMobile Applicationグループとしては、未来に向けてどんな組織を創っていきたいと思われますか?

中川:3人で話し合って定義している1年後のありたい姿は、モバイルエンジニアがさらにやりがいをもって働いており、僕らの出すアウトプット(モバイルプロダクト)が今よりとても大きくなっている状態です。

僕自身としては、モバイルプロダクトが会社の事業をリードする存在になるよう、仕上げたいと思っています。今後もSansanは新しい事業をつくり続けていくと思いますが、その中でモバイルの体験を提供することで、事業の発展に貢献して、僕たちのグループが周囲から注目されるような存在になりたいです。

ーー中川様、赤城様、古川様、ありがとうございました!


EVeM HERO INTERVIEW
インタビュイープロフィール

中川 泰夫氏
Sansan株式会社
技術本部 Mobile Applicationグループ グループマネジャー
 

2014年 Sansan新卒入社。営業DXサービス「Sansan」のWebアプリケーションエンジニアを経験後、社内でモバイルアプリの重要性が高まり、2019年 iOS アプリエンジニアへ転向。現在Mobile Applicationグループのマネジメント業務に従事。

赤城 史哉氏
Sansan株式会社
技術本部 Mobile Applicationグループ アシスタントグループマネジャー


2019年 Sansan中途入社。Sansan Android アプリの開発・運用業務を経験後、2022年12月 アシスタントグループマネジャー就任、現在マネジメント業務に従事。

古川 真次氏
Sansan株式会社
技術本部 Mobile Applicationグループ アシスタントグループマネジャー


2019年12月 Sansan中途入社。SansanプロダクトのAndroidアプリ開発チームリーダー、EightのAndroidアプリ開発チームリーダーを歴任後、現在EightのAndroid/iOS両アプリ開発チームのマネージャーとしてマネジメント業務に従事。

※上記の部署名、役職はインタビュー当時(2023年6月時点)のものです

▼Sansan株式会社様について詳しく知りたい方は、下記からご覧ください。

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