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エモーショナルとロジカルの融合で、新しい価値を生み出し続ける組織へ

経営企画向け経営管理クラウド「Loglass」を提供する株式会社ログラス。事業も組織も急成長の同社だが、今後の成長のカギとなる強固なマネジメントシステムを構築するためEVeMプログラムの導入に至った。自身も経営プログラムを受講した代表の布川氏が語る、ログラス流の組織作りとはーー。


直近1年で組織規模が4倍近くにまで成長。さらなる成長を見据え、マネジメントシステムの構築に投資することを決めた


ーーまずはじめに、貴社の事業概要を教えていただけますでしょうか。

CFO・経営企画向けの経営管理クラウド「Loglass」を開発・提供しています。お客様の約半数が上場企業で、会社規模は100名以上〜数万人規模まで幅広く提供させていただいております。
平たく言いますと、企業様が行う予算策定実務や毎月の経営管理で行う予実管理をクラウド上で実現することで、経営へのデータのデリバリーの速度を上げる、事業部長の経営数値に対する意識を高めるといったところに対するソリューションを届けている会社になります。
2021年10月時点では10名弱だった従業員数は現在約55名になり、直近1年で4倍近くまで成長しています。

ーーEVeMを知ったきっかけと、当時抱えていたマネジメントの課題について教えてください。

EVeMを知ったきっかけは、先にEVeMを導入していたアルプ株式会社代表取締役の伊藤さんからのご紹介でした。
当時顕在化していた課題としては、マネジメントのクオリティーにばらつきがあり、組織としての評価基準もなかったことで、マネジメント層の育成や運用ができていなかったことが大きいです。
また、既にマネージャー不足により管掌するメンバーが10人を超える人も出てきており、将来的にマネジメント課題が組織スケールのボトルネックになることも危惧していました。マネージャー経験者を採用する方法もありますが、現場感を十分に理解しきれていないままいきなりマネジメントするのは現実的には難しく、弊社の場合はしないようにしています。
内部からも抜擢できず、外部から入った人も適応するまで半年は必要となると、慢性的なマネージャー不足に陥ってしまいます。将来そういった状況にならないために、早急にマネジメントシステムを構築したいという意識を強く持っていました。

ーーなるほど、ありがとうございます。導入前に一度実際のプログラムを体験していただき、すぐに導入の意思決定をしていただいたと記憶しております。他のサービスは検討されましたか?

他のサービスは全く検討しませんでした。直感的に良いと感じた上で投資家の方に相談をしたのですが、”スタートアップにマッチしたマネジメントシステムを提供しているサービスは他にないし、布川さんが直感的に良いと思ったのであればやるべきだ”と背中を押していただきました。私としても早く意思決定した方がコストパフォーマンスが良いと思っていたので、すぐに導入を決めました。

マネジメントを学ぶことが目的ではない、あくまでもマネジメントは企業成長のための必須手段


ーー布川さんの担当トレーナーは弊社代表の長村が務めましたが、プログラムを受講していただき1番良かった点について教えていただけますでしょうか。

一番良かったと感じているのは、所謂一般的なマネジメント論だけに留まらない実践的なコンテンツで、すべて経営戦略からブレイクダウンするという大前提のもと型化されているところです。
私もEVeMの考えと同じでマネジメント自体は目的ではなく企業成長のための手段だと捉えているので、非常に納得感がありました。
長村さんからもリソースがない中で成果を出すべきスタートアップにおける注力ポイントと、今は優先順位が低くてもよいポイントを教えていただいたので、自分達が変容しなければいけない部分と変容せずにEVeMの型をエッセンスとして取り入れる部分を思考しながら実践することができました。

ーーログラスさんのマネージャーに求めるものはどんなものがあるのでしょうか?

ちょうどマネージャーに求めたい役割を整理していたところですので、特徴的な人格要件の4つに絞ってお話したいと思います。

1つ目は”気高く誠実な振る舞い”です。創業期にも、”例えば誰かが道でりんごを落として困っている時に、誰も見ていなくても助けに行く人が良いよね”と話していたことがあるのですが、誰も見ていないところでも会社で求められるような謙虚な振る舞いをしてほしいと思っています。

2つ目は”アンラーニング力”です。組織の成長スピードが早いので、過去に捉われず学習し続けられることも重要です。

3つ目は、”エモく語れる力”です。事実を淡々と伝える人は、マネージャーとしての適格性はあるかもしれませんが、ログラスのマネージャーはミッションの伝道師であるべきと考えているので、内部から湧き出るように自分の言葉でミッションやバリューを体現できる人を増やしていきたいです。

最後は”採用にコミットすること”です。マネージャーが必ずしも採用にコミットしなくても良いという考え方もあるかもしれませんが、ログラスでは、メンバーの模範になるほどに採用にコミットするマネージャー像を推奨しています。マネージャーが手を動かしている時間は一見無駄に見えるかもしれませんが、そこから作り出されるモメンタムには大きな意味があると考えています。重要なのは背中を見せることで、私を含めマネージャー陣は毎朝1時間スカウトに充てるというのを徹底しており、今後も続けていきます。

ーー”エモく語る力”というのは意外でした。SaaS企業の代表というとロジカルであることにストイックな方という印象を持っている方も多いのではないでしょうか。

ただロジカルなだけでは事業は作れないですし、ロジカルであることは手段であって目的ではないと考えています。

最近読んだ「チ。-地球の運動について-」という漫画で、”自分たちが観測できる範囲で合理的に考えると天動説が有力だったが、人智が及ばないところまで突き詰めて考えると実は地動説が正しかった”と描かれており、これは事業でも同じことが言えると思っています。

合理的でない瞬間にもいかに楽しみ続けられるかーー。合理的であるだけでは人はついてこないですし、合理性が失われた瞬間にモメンタムも落ちてしまうので、エモーショナルとロジカルの中庸で会社が組成され続けることが重要だと考えています。
私自身、エモく語るのが得意ではないと自認しているからこそ、経営陣に感性の鋭い右脳思考の人を迎え入れて、ロジカルにSaaSを作りながら要所要所で新しい価値を生み出してもらうことが私の使命です。

ーー布川様、ありがとうございました!


EVeM HERO INTERVIEW
インタビュイープロフィール

株式会社ログラス
代表取締役CEO 布川 友也 氏


慶應義塾大学経済学部卒業後、2016年SMBC日興証券 投資銀行入社。PE、総合商社によるM&Aや投資先IPOアドバイザリーを担当。その後、GameWith経営戦略室にてIR・投資・経営管理等を担当。2019年株式会社ログラスを創業、代表取締役に就任。経営管理クラウドサービス「Loglass」を開発・提供。

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