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ヨーロッパ的なるもの:小話20 各国人の性格‐似ているようで違う、違うようで似ている

【各国人の性格】  ヨーロッパ人と一言で言っても様々です。ヨーロッパ各国は風土も文化も大きく異なります。それだけではなく、各国人の性格も大きく違うという実感を持っている人も多いでしょう。スウェーデンの大学の心理学者の論文が目に止まったので、筆者の体験を交えながら一部を紹介してみましょう。  これは世界22ヶ国の人々の性格を調べたものです。ヨーロッパ9ヵ国、北米2ヵ国、中南米1ヵ国、アジア7ヵ国、太平洋州2ヵ国、アフリカ1ヵ国の計22ヵ国です。ヨーロッパは、英国、アイルラン

    • ヨーロッパ的なるもの:小話19 ヨーロッパと英語

      【ヨーロッパと英語】  ロンドンの地下鉄で車内アナウンス。「ザ フロントドーズ ウイル ノット オープン」。ホームが短くて、一両目のドアが開かないときの決まり文句です。この「ドーズ」は doors。英国人、少なくともロンドナーは door を「ドー」と発音します。car は「カー」と同様に、door は「ドー」。最後の ”r” を発音しないのです。とすると、hair はほぼ「へー」に近い(へー)。  デパートに花瓶を買いに行った時のこと。売り場が分からないので、売り場のおば

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        ヨーロッパ的なるもの:アルバム5 雨にも負けず、風にも負けず、歴史にも負けず 現役ポストたち

        • ヨーロッパ的なるもの:小話18 女性参加率が高い社会

          【女性参加率が高い社会】  ノルウェーで何かの組織を訪問すると、部門トップが女性であることは決して珍しいことではありません。ごく普通です。こう言うと、「北欧は女性の社会進出が進んでいるからそうなのでしょうね」と言う声が聞こえてきそうです。  確かに、ヨーロッパ各国の国会議員に占める女性の割合(2021年)を見ても、ノルウェーは40.8%、スウェーデンも49.6%あります。加えて、フィンランド46%、デンマークも40%なので、北の国々(ノルディックカントリー)は、男女差が少ない

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          ヨーロッパ的なるもの:アルバム4どこにも鳥、鳥、鳥

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          ヨーロッパ的なるもの:アルバム3 緑、green, vert, groen, grøn

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          ヨーロッパ的なるもの:小話17 そこここに高級?車、クラシック?カー

          【そこここに高級?車、クラシック?カー】  ヨーロッパの街角は、ヨーロッパ車で埋まっています。当たり前です。ヨーロッパではヨーロッパ車が”国産”車なのですから。日本車の方が”外車”です。その”普通”の車は国によって異なります。ドイツではフォルクスワーゲン、BMW、アウディ、メルセデス(ヨーロッパではベンツという呼び方は聞かない)が、フランスではシトロエン、ルノー、プジョーが普通の車になるのは当然です。英国では、これらに加えて国産のジャギュア(ジャガーとは言わない)、ランド

          ヨーロッパ的なるもの:小話17 そこここに高級?車、クラシック?カー

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          ヨーロッパ的なるもの:アルバム2 街角と博物館で見るクラシックカー(その2)

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          ヨーロッパ的なるもの:アルバム2 街角と博物館で見るク…

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          ヨーロッパ的なるもの:アルバム1 街角と博物館で見るクラシックカー(その1)

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          ヨーロッパ的なるもの:アルバム1 街角と博物館で見るク…

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          ヨーロッパ的なるもの:小話16 コーヒー大好き、ヨーロッパ人

          【コーヒー大好き、ヨーロパ人】  ヨーロッパ人はコーヒーが大好きです。英国では朝の出勤時、人々はサンドイッチ屋などでテイク・アウェイしたコーヒーを片手に職場に急ぎます。職場では、缶コーヒーと言うものはない(少なくともヨーロッパでは見たこと無い)ので、コーヒー・マシーンのお世話になります。キッチンがあって湯が沸かせるなら、自分で入れる人も多いでしょう。  ヨーロッパのコーヒーは、何故か非常に美味しい。ノルウェーやドイツで会議をすると、大抵の場合、会議室にポットに入れたコーヒー

          ヨーロッパ的なるもの:小話16 コーヒー大好き、ヨーロッパ人

          ヨーロッパ的なるもの:小話15 ヨーロッパ人は花が好き

          【ヨーロッパ人は花が好き】  英国の春は水仙から始まります。2月下旬ぐらいからスーパーマーケットに、つぼみの水仙の束が並び始めます。それはとても安くて、10本ほどの束で200円ほどです。最初は、こんな安物は開かないのだろうと半信半疑で買いました。ところがこれです。ただ花瓶に入れているだけでみるみる開き、満開です。  公園でも水仙が咲き誇ります。白いものは見たことがなく、筆者が知る限りはみな黄色です。水仙の黄色が「春が来るよ~」と言うサインです。また、面白いことに英国の水仙は

          ヨーロッパ的なるもの:小話15 ヨーロッパ人は花が好き

          ヨーロッパ的なるもの:小話14 歩いて10分で3ヶ国に

          【歩いて10分で3ヶ国に】  言うまでもなくヨーロッパの特徴は、多くの国々が肩を寄せ合っていることです。ある国に永く滞在していると、日々の暮らしに密接に関係するその国のことにだけ関心が及びがちですが、旅行などで短期間の内に複数の国をまたぐと、その”肩寄せ合い”を実感することがあります。  その最たるものがスイスのバーゼルでしょうか。バーゼルはドイツ、フランス、スイスの3ヶ国が接する場所にある町です。真ん中をライン川が流れ、バーゼルから北に向かって流れていくライン川の中央が

          ヨーロッパ的なるもの:小話14 歩いて10分で3ヶ国に

          ヨーロッパ的なるもの:小話13 前向き駐車は珍しくない

          【前向き駐車は珍しくない】  車の駐車場の話です。ヨーロッパで駐車場に車を止める時、頭から駐車スペースに突っ込んで停める、いわゆる前向き駐車は珍しくないと思います。と言うか国や場所によっては主流と言えるかもしれません。少なくとも英国では、前向き駐車する人の方が多いような気がします。    駐車場に入って、空きスペースを見つけたらそのまま頭から突っ込んで終わり。多少ゆがんでいても気にせずさっさと降りていく。何故でしょう? 後ろ向き駐車だと、後続車を待たせることになるので、英国人

          ヨーロッパ的なるもの:小話13 前向き駐車は珍しくない

          ヨーロッパ的なるもの:小話12 何は無くても自転車

          【何は無くても自転車】  ノルウェーの北の街。雪がかき分けられ、凍った雪道を子供が自転車で駆け抜けていく。フィンランドやノルウェーでは、雪道でも普通に自転車で走っています。ヨーロッパで、自転車の利用者が多いのは北欧やオランダ、ドイツ等です。最低でも1日に1回以上自転車に乗る人は、オランダ43%、デンマーク30%、フィンランド28%、ハンガリー25%、これにスウェーデン、ドイツが続きます。これは2013年の数値なので、環境意識がより高まり、コロナパンデミックを経た今では、これよ

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          ヨーロッパ的なるもの:小話11 ディスカウントありがとう

          【ディスカウントありがとう】  本来、価格というのは売り手と買い手が合意したところに成立するもの。とはいっても、スーパーマーケッやデパートの商品にはみな値札が付いていて、客がそれらを価格交渉なしに買って行くのは、ヨーロッパも例外ではありません。  それではヨーロッパで物を買う時は、いつも定価かと言うと意外にそうではないことがあります。言い方を変えれば、値切れる時と場所がある。それは人と人の触れ合いが前面に出てくる場合です。その典型は、アンティーク・マーケットや蚤の市でしょ

          ヨーロッパ的なるもの:小話11 ディスカウントありがとう

          ヨーロッパ的なるもの:小話10 フードマーケットから感じる力

          【フードマーケットから感じる力】  ヨーロッパのフードマーケットからはヨーロッパの活力を感じると言うと大げさでしょうか? ヨーロッパでも、普段の食材は手近のスーパーマーケットで調達することがほとんどです。しかしヨーロッパにはスーパーマーケットに加えて、大都市であっても中小の都市であっても、フード・マーケットやファーマーズ・マーケットがほぼ必ずと言って良いほど存在します。  それらはいつも大賑わいで、その町に根付いており存在感は非常に大きい。ヨーロッパ各地では、中世から常設

          ヨーロッパ的なるもの:小話10 フードマーケットから感じる力