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"Clean Pune, Green Pune" プネが環境都市を標榜する理由は? (インド滞在録#5)

(2018年夏に、会社の海外派遣プログラムで、インドのプネにある環境NGOでインターンしていた際の滞在録です。現地での体験や、日頃の気づきなどを、ゆるゆると綴っています)
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プネの道路には、各所に"clean pune, green pune”の標語が掲げられている。
ショッピングバックはあたり前、再生可能資源利用への高い意識等、街レベルでの環境への注目度の高さは別エピソードにて先述の通りである。

プネは工業都市として発展著しく、環境問題が顕著であるという事実もあるが、その中でもなぜ、無数にある発展最中のインド都市において、際立って環境対策等について先進的な考えをもっているのか。環境配慮型施設(グリーンビル)の建設会社で、開発責任者を務める男性に話を聞いた。

帰って来た答えは、プネが工業都市として勢いをつけてきているという点に加えて、「教育が進んでいるから」との回答だった。

確かに、プネは学術都市と称されるほど大学や研究機関が豊富で、義務教育レベルでも非常に高水準な教育環境が整っている。

プネに来て、マナー・意識・教養、あらゆる領域で人々の標準の高さを感じる。やはり、高い視座を持った人材を育てるのも、教育の他ならぬのであろう。

ここに来て、インドという国に対して自身が抱いていたイメージが覆されると同時に、ビジネス視点に置き換えた際、このような「常識の違い」が死角に入ることの危険性を感じた。

そもそも「国」という枠組みで物事を捉えること自体が、グローバル化の進む現代ではいささか短絡的である。

企業でも、個人でも、その場毎に求められるスタンダードを満たしていなければ、相手にすらされないのがオチなのであるから。

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以 上

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