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マッチングサイトはお見合い仕様も?! (インド滞在録#2)

(2018年夏に、会社の海外派遣プログラムで、インドのプネにある環境NGOでインターンしていた際の滞在録です。現地での体験や、日頃の気づきなどを、ゆるゆると綴っています)
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欧米でも、日本でも、今や世界各所で”婚活”世代に向けた、オンラインマッチングサイトが広く普及してきている。

インドにも同様のサイトは存在するが、特殊なのが、「お見合い」用のマッチングサイトが主流であるという点だ。つまり、親が相手のプロフィールを確認し、相手親にコンタクトを取る方式で事が進んでいくのである。

日本人の自分に置き換えて考えてしまうと、親が主体となるのは違和感を禁じ得ないのが正直な所感だが、伝統を重んじるインドでは、家族の意見が結婚において何より尊重されるべきという価値観もあり、むしろすんなりと受け入れられる仕組みのようだ。

実際、職場の身近な女性でも、この方式をきっかけに幸せな結婚生活を送っている人は複数いるという。

インドの伝統的価値観を色濃く反映した本サービスは、伝統と現代技術が上手くシンクロし、新しい価値を生み出すのに成功した好例だろう。

余談だが、経験者の話によると、マッチングの第一段階で、先ずはインド占星術を元に「相性の良い」相手のプロフィールが自動フィルターされるらしい。ここでも占星術という、インドの伝統価値の重視姿勢が伺える。プロフィール欄に「カースト」項目があるのも、やはりインド固有である。

形は異なれど、”婚活”は万国共通の関心事であり、一大市場であることは違いない。

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以 上

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