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コンプレックスの塊だった私を前向きに変えてくれた帽子との出会い

コンプレックスの塊で生きづらさを感じていた、そんな私が帽子を被ることで前を向くことができ、世界が広がっていきました。

あのとき私の背中を押してくれた帽子のように、私もどなたかの背中を押せるような、笑顔にさせるような帽子を製作したい。

そんな想いを抱き続けながら、50代になった今も帽子を製作しております。


今日は、私と帽子との出会いについて、当時を思い出しながら書いてみたいと思います。


もの心がついた10代半ばごろの私は、自分に自信がなくコンプレックスの塊でした。いつも下ばかり向いて歩いていました。

そんなある時、お洋服屋さんで偶然に見つけた黒色でシンプルな帽子。

ブリム(つば)の形が楕円型で、今まで見たことのない少し変わった帽子でした。


それを被ってからというもの、不思議なことになぜか気持ちが晴れやかになり、真っ直ぐ前を見て歩けるようになりました!!

外から自分に向かう視線が、帽子に向かうような気がしたから?帽子が私の個性を表してくれたことで、自分らしさを自覚でき、それが自信につながったからなのか?

それからというもの、帽子は私の人生に欠かせなくなりました。

まさに帽子に助けられ、救われてきました。


10代後半は、ファッションの世界に憧れ服飾の学校に通いました。

卒業後は就職しましたが、どこか自分のやりたいこととは違っているような気がして、すぐに辞めてしまいました。

自分はいったい何をしたいのか、それさえわからず悶々とした時期を過ごしました。


当時、夢中に読んでいた雑誌「olive」を見ていたら、同世代の方が帽子の学校を出て、帽子作家として活躍してる記事をみつけました。

私は、帽子の学校や帽子作家という職業があることを初めて知り、「私も帽子を作ってみたい!」と 興奮しました。

その瞬間は、今でもはっきりと覚えています。


そして、昼はカフェでアルバイトをし、週に2回帽子学校の夜学クラスに通う生活が始まりました。

学校では、2枚はぎのベレー帽からはじまり、型入れ帽子やブレード帽子、帽子の型チップ作り、カクテルハット、コサージュ、、、と、ありとあらゆる種類の帽子作りを学びました。

帽子作りは奥が深く、学んでも学んでも足りない世界でした。

それなのに、帽子作りにどんどん魅了され、仕事にしていきたい!という気持ちが大きくなるばかりだったのです。


つづく、、、。

最後までお読みくださりありがとうございました😊

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