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製薬企業向けコンサルティング事業

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医療現場×データサイエンスで課題を浮き彫りに【関連サイト】治療・処方実態の分析情報を無料で閲覧 Patient Visualizer https://pv.eucalia.jp… もっと読む
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#病院

ある薬剤のシェア拡大に向けた戦略転換の事例ストーリー

株式会社ユカリア データインテリジェンス事業部の城前です。 当社とまだお取引の無い製薬企業様との商談の中でいただくご要望の一つに「御社で行っているコンサルティングの事例を教えてほしい」というものがあります。 私どもが主にご提供しているのは「マーケティング・営業活動のコンサルティング」ですが、無形サービスであるため、具体的な内容やレベル感がなかなかイメージしづらいところがあります。 そこで、弊社の活動の実態を製薬企業の皆様に知っていただくために、過去のクライアント様との取

DI(Drug Information)業務は病棟ごとの現場ニーズにマッチした形に進化している

株式会社ユカリア データインテリジェンス事業部の城前です。 前回に引き続き、病院薬剤師Tさんのコラムの第2話をお送りします。 今回の話題は、DI(Drug Information)業務です。 コラム内で触れられている病棟での薬剤師業務については、2012年度の診療報酬改定で、病院勤務医の負担軽減や薬物療法の安全性向上を目的に「病棟薬剤業務実施加算」が設定されています。 薬剤師には、従来からの調剤業務・薬剤管理指導業務に加え、 病棟における抗がん剤のミキシング 処方変更

自然言語処理による高齢者のフレイル検知に向けた取り組み

株式会社ユカリア データインテリジェンス事業部の城前です。 先日開催されたフレイル対策コンソーシアム https://frailty-prevention.org/ 主催のイベント「産官学連携で挑む!AIやデータを活用したフレイル対策と高齢化社会の課題解決〜健康寿命を延伸し、誰もがいきいきと活躍できる社会へ〜」に、弊社がパネリストとして登壇しましたので、その模様をご報告いたします。 ①フレイル対策コンソーシアムの概要フレイル対策コンソーシアムは、「健康寿命を延伸し、誰も

電子カルテデータ分析から見える「2型糖尿病」の実態

こんにちは。 株式会社ユカリア データインテリジェンス事業部の城前です。 インサイトを生む「治療と処方実態の分析情報」をお届けする 製薬企業様向け情報提供サイト Patient Visualizer(ペイシェント ビジュアライザー)より、直近で閲覧数の多かった2型糖尿病関連の人気記事を5点ご紹介します。 弊社独自の電子カルテデータベース「ユカリアデータレイク」から分析した、中小病院の治療実態に関する分析チャートをご覧いただけます。 データ① 糖尿病治療薬ごとの1st L

6月27日(火)電子カルテデータ分析事例展示会をグランフロント大阪で開催します!

こんにちは。株式会社ユカリア データインテリジェンス事業部の城前です。 この度、弊社の電子カルテデータを用いた分析事例の展示会を大阪にて開催いたします。 同内容の展示を、5月30日に東京で開催した弊社主催シンポジウムの第2部の企画として行いましたが、実臨床でのリアルな治療や処方の実態が見える内容に来場者の方も大いに関心を寄せられ、会場の閉館時間間際まで弊社員との間で活発な質疑やディスカッションが行われておりました。 今回は、その際の内容に、更に4点の追加展示を加えて開催

骨粗鬆症患者への骨密度検査は、思ったほど頻繁には行われていない?

こんにちは。株式会社ユカリア データインテリジェンス事業部の城前です。 今回は、骨粗鬆症治療における骨密度検査の実態について、弊社の電子カルテデータベース、ユカリアデータレイクを用いて見ていきたいと思います。 日本骨粗鬆学会のガイドラインでは、骨密度の評価を定期的に行うことが推奨されています。 そのため、骨密度が定期的に測定され、それに基づいて治療方針の変更が随時行われている、というイメージがあるかもしれません。 しかし、今回の調査では、そんなイメージとは異なる治療の実

一般内科でのCOPD治療では、必ずしもガイドラインに沿った治療が行なわれるとは限らない?

こんにちは。株式会社ユカリア データインテリジェンス事業部の城前です。 弊社の保有する電子カルテデータベース「ユカリアデータレイク」のテキストデータを用いた分析の事例として、今回は一般内科におけるCOPD(慢性閉塞性肺疾患)の治療実態を取り上げます。 呼吸器内科と違い、市中病院の一般内科では一人の医師が、呼吸器以外の疾患も含め総合的に診療にあたっています。そのため、その症例情報には 併存疾患などの状況を含め、総合的な治療を行っている ガイドラインに沿った治療ではない治

グラフィックレコーディングにすると、患者の内面や感情まで感じ取ることができる

こんにちは。株式会社ユカリア データインテリジェンス事業部の城前です。 前回に引き続き、疾患・症例理解におけるグラフィックレコーディング活用の事例として、今回は「乳がん」を取り上げます。 グラフィックレコーディングという手法の内容やメリットに関してはすでに前回記事で記載しましたので、今回はさっそく事例をご覧ください。 ※画像をクリックすると、拡大してご覧いただけます。 本事例は、ある30代女性の実症例を題材にしています。 電子カルテのテキストデータを存分に活用できる

定量データ分析だけでは見えない心不全の実態を明らかにする、テキスト分析モデルとは?

こんにちは。株式会社ユカリア データインテリジェンス事業部の城前です。 これまで、医療データによる心不全の臨床実態の分析を行ううえでは、大きな課題がありました。 一般的な定量データは構造化されており、電子カルテやレセプトから取得することができます。 しかし、例えばHFpEFやHFrEFなどの医師の診断や、LVEF(左室駆出率)といった画像から読み取られた検査値などの重要な情報は、電子カルテのテキスト記載欄に自由記述で書かれていることが多く、抽出や構造化が難しかったのです

若手と中堅では、処方までのジャーニーに大きな違い

こんにちは。株式会社ユカリア データインテリジェンス事業部の城前です。 総じて評価が高く、適応拡大も追い風となり処方量が増加しているSGLT2阻害薬ですが、医師は その存在をどのように知り オフライン・オンラインなどのさまざまな情報のチャネルからどのようなインプットを受け 何を考え 初めての処方・継続処方の判断に至る のでしょうか? その過程と「頭の中の思考」を明らかにすべく、10名の腎臓内科医を対象にヒアリングを行い、「カスタマージャーニー」の形でまとめる試み

伸長するSGLT2阻害薬。DPP-4阻害薬、GLP-1受容体作動薬との処方の使い分けは?

こんにちは。データインテリジェンス事業部の城前です。 近年、糖尿病の領域においては、新たな作用機序の治療薬の上市、SGLT2阻害薬の適応拡大など、市場環境に大きな変化が生じています。 市中の中小規模病院では、新規処方、切り替え、大病院からの処方継続など様々なタイミングの患者が混在しており、その治療実態の全体像は見えづらいのではないでしょうか。 今回は、当社独自の中小病院電子カルテデータベース「ユカリアデータレイク」を用いて、7施設の2018年1月~2022年11月の期間

医師が製薬企業に求める、処方に適した(適さない)患者像の伝え方とは?

こんにちは。株式会社ユカリア データインテリジェンス事業部の城前です。 前回のSGLT2阻害薬のお話に続き、今回も弊社イベントの中で行った講演の動画とその概要をご紹介いたします。 【ポイント】情報提供において「実症例に基づいた治療提案」に注力することが重要 医師が好適患者像・不適患者像をクリアにイメージできるような情報提供が求められている MRの実臨床理解の解像度を上げるためのステップとは? ①「実症例に基づいた治療提案」に注力することが重要突然ですが・・・ 医師が

SGLT2阻害薬間でのブランドスイッチはほぼ起きない?

こんにちは。株式会社ユカリア データインテリジェンス事業部の城前です。 先日、東京虎ノ門の霞が関プラザホールにて「医薬品マーケティングの“新常識”「電子カルテデータ」の活用最新事例」と銘打った、弊社主催の製薬会社様向けイベントを開催いたしました。 今回・次回の2回にわたり、そのイベントで行った講演の動画とその概要をご紹介します。 まず今回は、何かと話題のSGLT2阻害薬に関するテーマです。 SGLT2阻害薬の糖尿病以外への適応拡大に伴う処方の変化について、弊社ユカリア

はじめまして。note連載を開始します。

この度、株式会社ユカリアの中で製薬企業向けコンサルティングを行っているデータインテリジェンス事業部として、本マガジンでのnote連載を開始します! 主にクライアントとなる製薬企業の方を対象に、 ● 病院における薬剤の処方・診療の実態 ● 医師の治療方針や処方への考え方 ● 製薬企業と医師の間で行われる情報提供やコミュニケーション などをテーマに、コンサルティングプロジェクトをはじめとした日々の事業活動の中で得られた気付き・知見に基づく情報発信を行っていきます。 よろしく