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【海外不動産】はじめての持ち家(2)

もう記憶も薄れつつあるが、2013年Q4に、当時から居住していたヨーロッパ小国にて初めて不動産/一軒家を購入。元々自分でリノベして住むために購入したものの、仕事の都合で結局一度も住むことなく2021年Q4に売却。その一部始終を備忘録的に整理。




1. はじめての賃貸業は惨敗

2012年Q4に一軒家を購入し、2015年Q4にとりあえずリノベ完了。その時の一連の経緯は以下から。

2015年末からその家を貸し出した。賃貸業と言っても、不動産も介さず自分たちの知り合いに貸した形。契約書は政府のHPから見本をダウンロードし、中身をアジャストしてサイン、家賃は月850EUR。しかし銀行へのローン返済が付き1000EURほどで、150EUR程手持ちからの持ち出しとなり、不動産投資としてはだめなパターン。

始めの一年(2016年)は何の問題もなく家賃を回収。年に一回は家を訪れ、家に損害が出ていないかもチェック、問題なし。

その翌年(2017年)も順調だったが、7月に私の転職のため日本へ移住することに。それまでも順調だったので、日本からもリモートで賃貸業できるだろうと甘く考えていたらとんでもないことに。

家の貸出先は知人(カップル)だったのだが、その知人らが仲たがいを起こし、奥さんが家を出てしまった。その結果、男性と彼らが買っていた巨大な犬数匹が家に残されることになるのだが、その男性は失業中のため家賃が払えないと連絡があった。しかもその連絡があったのが、日本に降り立った日当日。どうしようもなく、とりあえず家賃の半額は支払うよう依頼するも、支払いは途絶え途絶え。だが、我々は日本側の生活立ち上げで構っている暇はなく年越し。

2018年になるといよいよ家賃が全く支払われなくなる。確かQ2あたりに家を出るように相手側に依頼。先方も我々の要望を聞いて家を出るが、滞納した家賃は結局回収できずじまい。その後11月、妻がヨーロッパに一時帰国をして状態を見に行くと驚き。せっかくリノベした家がボロボロになっていた(以下、2018年11月撮影)。

草が生え放置された前庭
ゴミが放置され、手入れもされていなかった中庭
何をしたらこうなるのか、泥?汚れ?が染みついた壁
なぜか下水管から外されてテラスに置かれたトイレ
汚れ切ったトイレ跡

というわけで、初めて手を出した賃貸業は大失敗に終わってしまう。金銭的な痛みもあるが、それよりも嫌だったのは、無駄に時間とエネルギーを喰われること。

2. 再びリノベ、家が生き返るが。。。

せっかく自分らでリノベした家も、この状態ではもう貸し出せないので再びリノベすることに。ただ我々は日本に住んでいたためもう自分では作業できない。

ということで、ヨーロッパに帰国中の妻が、何とかうまく工事業者を見つけ出し、リノベ依頼。結局再び家を貸し出せたのは、我々がフランスに移住した2019年のそれも後半。

リノベは地元不動産屋を介して障害年金暮らしの老夫婦に950EUR/月で貸し出すことに。

正面
ダイニング
サロン/居間
キッチン
バスルーム
一階の寝室
テラス
中庭
2階へ続く階段
2階の広場
2階の寝室の一つ

しかしその老夫婦も一年数か月後には低所得者用の公営団地に引っ越すことに。その後地元の不動産業者を通じて新たな借り手を探すも、まともな人がおらず断念、売却を決意。

2021年9月頃に売りに出し、年末には決着した記憶がある。本物件の売買に関する単純計算を表にまとめたのが以下。儲けが23k EURとなっているが、無論銀行へのローン返済もある上、ローン返済額が家賃を上回っていた時は自分のポケットから出ていたので一概には言えない。

本物件の売買に関する単純計算

3. 今振り返って

前回も書いたが、①あの時に得た知識や経験は貴重だった、②リノベしやすい物件を選ぶべきだった、③不動産業者は必ず介すべき(でないと友達や知り合いをなくす)。

投資としてどうかというところだが、Youtubeにも不動産エキスパートが様々な動画を出されているが、ああいったオーソドックスな計算方法に従ってはじくと投資判断の基準となる利率4%前後で微妙な投資。

しかもそれに費やすエネルギーや時間を考えると、本件、投資としてはあまりおいしい話ではなかったという結論(損はしなかったが儲けもしなかった)。

ただ、この時銀行から借りた低利子ローンは他物件への転用が可能だったりするので、ここで得た知識やノウハウも含め、次の不動産投資には非常に役立った。

てなところでこの雑記/備忘録を終える。


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