見出し画像

音楽家の旅行記 宇都宮編 -Part2 二荒山神社〜大谷資料館-


二荒山神社

餃子を食べた後は正面にあった大きな鳥居に興味が湧き向かう。二荒山神社だ。

二荒山神社鳥居

だいぶ写真が暗くなってしまったが明るい色の木目調の鳥居だ。工事がされているので迂回して階段を上って本堂へ。

二荒山神社本堂

一番最初に周りの木々に目がいく。緑の色が明るい印象があったのだがどうもこの場所ではいまいちその差異がはっきり認識しにくい。場は整っており神社特有の空気感を感じる。お参りをし境内を後に。
バスに乗り今度は大谷資料館を目指す。3〜40分程揺られ、都心から田舎に風景が様変わりする。目的地周辺になると巨大な岸壁が現れたり緑の色が鮮やかになったりといかにも自然で心地が良い。

ジェラート

バスを降り、少し歩いて資料館に到着。ニンニク強めの餃子を食べたこともあり、資料館を観覧する前に隣のカフェでジェラートを食べることに。

バニラとイチゴ

バニラと栃木だけにイチゴを選んだ。このジェラート、特にイチゴがたいそう美味しかった。おそらく栃木産のイチゴだろう、この前石川で食べたいちご大福のいちごとは違い甘さは控えめなのだが優しいイチゴの果実味が凝縮されているのにも関わらずジェラートとしての上質な味が口に入れてブワッと溢れてくる。よくこういった果物を前面に出したフルーツアイスやジュース、ゼリーなどはその果物をそのまま食べてるみたいなどと形容されることが多々あるが、それなら加工せずにそのままその果物を食べたほうが美味しいのではないかと感じることが個人的には多々あるのだ。が、このジェラートはそれだけ果物がはっきりと主張しているのにも関わらずジェラートとしての完成度も高く、きちんとジェラートとして作られている説得力を感じられる一品だった。お世辞抜きでイタリアでのジェラート経験を含んだ上で私が今まで食べてきたイチゴジェラートの中で一番美味しかった。

バニラの方も、これもおそらく栃木産の牛乳ではないだろうか、ミルキーさがはっきりありながら控えめなさっぱりとした優しい牛乳を感じる。北海道のミルキーさが広がるような感じとも、岩手小岩井のはっきりどっしりしている感じともまた違う、ここでしか食べられないジェラートをいただいてすっかり満喫した。資料館入らずこれだけ食べて帰ってもいいかもしれないくらい、それだけ質が高い。

大谷資料館

が、それでも本来の目的は資料館だ。まずはチケットを買い、発掘に使われた道具などの展示をさっと見る。大谷資料館は元々大谷石の採掘場で、江戸時代から昭和35年まではツルハシなどで手で掘られた。それ以降は機械で掘られ、現在は採掘場跡として一般公開されている。あまりそういったものには残念ながら興味が湧かなかったためさっと採掘場跡に移動する。

採掘場跡


ライトアップなどの演出もある

地下は涼しい。肌寒いくらいだ。年間通して8度前後で保たれているらしい。完全に春着で上着無しで来てしまったがそれも御愛嬌。採掘場だったという以上にそのきちんと作られた空間は採掘場というには綺麗すぎるしダンジョンというには整いすぎている。昔地下神殿と名高い首都圏外郭放水路に行ったことがあるがあそこは無数の柱が圧巻だったのに対しこちらは空間の美を感じる。動と静の違いのようだ。そんななんとも言えぬ神秘的な場所に気持ちを委ねる。

しばらくしてもうあまり時間がないことに気が付き、その大谷石で出来た餃子像とお土産購入のためにバスに乗ってJR宇都宮駅に向かう。

次回に続く。


この記事が参加している募集

#一度は行きたいあの場所

50,536件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?