見出し画像

ティッシュ配りから10年。CCOとして2020年からやりたいこと

年末に大学の同期と飲んだとき、気づいた。

「俺たち学生卒業してから10年経つんだ」

まぁダブったやつもいたので必ずしもだったけど(笑)、少なくとも自分はそうだった。一浪して入ったので卒業した年は23歳である。

自分は普通の4年生大学だったが3年の冬休みに、専門学校のバナーをベッドで寝転がりながら見つけてから

グラフィックデザイナーに俺はなる!

っとワンピースばりになってしまったので4年時は専門学校とダブルスクールをして卒業した。もちろん就職できてるわけがなく、実務経験2年以上が大多数のデザイナー求人欄に絶望しながら極貧東京フリーター期に突入する。

結婚式招待状が赤紙に見えたフリーター時代

ティッシュ配りとタイトルに書いたが、携帯電話屋で働いていた。シフトが3日前に組めるので面接の日程が空けやすいからだ。全く接客の才能がないので契約に繋がらず糞ほど詰められ、駅前や店頭で延々とプラカード立てやティッシュを配ってた。

ティッシュを配りに配り過ぎて、今でもダメなティッシュ配りを町中でみると教えてあげたくなるほどである。

当時は今みたいなクラウドワークスなんて無いもんだからクラブのパーティフライヤーとか出会った人の名刺をつくったりして少しずつ作品集を増やしては応募、増やしては応募の繰り返し。でも全然箸にも棒にもかからないまま約2年たった。

スクリーンショット(2010-08-26 0.44.09)

当時の作品の一部

クラブで会った友達はどんどん就職が決まって顔を見なくなり、大学や地元の奴らも就職してお金を得て、金銭感覚が合わなくなって遊べず、結婚式招待状とか赤紙にしか見えなくなっていた。この時期が一番つらかったかも(笑)。

まぁなんとか諦めるギリギリのとこで小さな編プロに入れることになるんだが、長くなるのでそれからの流れはざっとこんな感じになってる。

2010年(23歳):卒業&極貧期(東京一人暮らしスタート)
2011年(24歳):DJ&ティッシュ配り(年末に就職決まる)
2012年(25歳):修行暗黒期(16時間労働×週6)
2013年(26歳):続・暗黒期(16時間労働×週6)
2014年(27歳):病んで辞めて世界一周の旅に出る
2015年(28歳):WWDでバイト後ITベンチャーでwebデザイナーに(Festival Life参加)
2016年(29歳):めっちゃフェス行き始める&年後半DIGLE立ち上げ(銀次爆誕)
2017年(30歳):Yahoo!入社&DIGLE MAGAZINE立ち上げ
2018年(31歳):DIGLE4000万投資決定、Yahoo!辞めてCCOで参加
2019年(32歳):DIGLE MAGAZINE約300万PVまで成長

2020年(33歳):?

こうしてみるとまぁ正直どうなってもおかしくない10年だった気がする。

フリーター辛すぎて地元で就職したかもしれないし。病んだときにもうクリエイティブ系は嫌だって一般職になってたかもしれないし。旅の素晴らしさに感動して放浪してたかもしれないし。Yahoo!で充実した給与と福利厚生に囲まれてなんとなく仕事して、なんとなく生きてたかもしれない。

でも不思議なことに今は音楽のスタートアップで指揮を執ってる。もともとグラフィックデザイナーになったのも好きなアーティストと音楽の仕事がしたかったからだ。そう考えるとものすごく遠回りしてやっと辿り着いたのかもしれない。

次の10年。新たに始まるもの

そしてこれからだ。新しい10年が始まる。なんかもう、ここまで紆余曲折してると未来がどうなってるかわからない(笑)。ただ結局自分の芯にある好きなこと以外できないし、やったとしても結局そこに行き着くことが、この10年でわかったのは良かったかもしれない。

事業のことは別のnoteで書くが、ここ数年手掛けたモノ…主にメディア関連は、しっかりこの期間で培ったスキルや思考、そして友人含め繋がりから(有り難し)得た”引き出し”を出し切ってできたものになったと思う。

20年からはもっと直接的なアーティスト支援の事業を始めます

まだ詳細は公式に発表してないけど、本来やりたかったデジタル領域のアーティスト支援を始める予定です。国内でのフィジカルのPRノウハウ、販売戦略は各社長年の経験から沢山方法論を持ってますが、ことストリーミング時代におけるデジタルPR戦略に於いては殆ど無い、もしくは弱いと実感していて、まだまだできることが沢山あります。その為の知識ももっとつけないと戦えないと思ってます。

人口や経済状況的に日本だけのマーケットで戦うのも、縮小してく椅子取りゲームにずっと居続けるようなものなので、必然的に海外を見据えた戦略も必要になってくるでしょう。(=ずっと忌避してた英語やらないとアカン。)

メディアももちろん続けますが、また今までの自分になかった新しい挑戦になるので卒業ぶりのフレッシュな気持ちで新年をスタートしたいと思います。

明けましておめでとうございます。
これからもどうぞよろしくお願いいたします!

この記事が参加している募集

自己紹介

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?