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私の口から発する言葉は私の気持ちをひとつも表してくれない。

自分を好きになりたくて
相手にも伝わって欲しくて
なんとか言葉で行動で素直に伝えていたけれど
結果は別れることになった。

またここ最近別れてから思っていたこと。
やっと言葉にできる。

私の口から発する言葉は
私の気持ちを
ひとつも表してくれない。

ということ。

私は何とかして伝えたかった。
何としても伝えたかった。

そしてそれが間違っていたことだと気がついた。

元カレは話すことが苦手だと言っていた。
うまく話せない。言葉を選べないと言っていた。
だから聞き専になると言っていた。
元彼女や元嫁に感情をぶちまけられると
もう無理ってなると言っていた。

今までの女性との
辛かったことを話してくれたことがある。

沈黙になると、
何で黙ってるの、
何で何も言わないの、
話聞いてるの、
何考えてるの、

と責められるのが辛いと言っていた。
元カレは決して
何も考えていないわけではなく

話したことをしっかり聞いていて
それにどう自分の言葉で答えたら良いかを
考えているうちに
黙ってしまうのだそう。

長文のLINEも辛いと言っていた。
言葉が苦手だからと。


だからどう思ってるの?とか
どんなふうに感じたの?とか
できるだけ穏やかに聞いていたつもりだった。
私は話すことが好きだった。

元カレは今までで一番話しやすいと
言ってくれて嬉しかった。
こんな風に聞いてくれると話せると言ってくれた。
穏やかに静かにそれでも楽しそうに話すのを
見ることが好きだった。

だけど、
別れてから私は気がついた。
私の話すことの好きが
元カレを止めてしまっていたことを。

私は辛抱強さが足りていなかった。
元カレがもっと本当に
自分の言葉で考えて
伝えられるのには
きっと私の何倍も 
時間が必要だと思った。
何も聞かなくてよかったんじゃないか。
もっと、彼から話してくれるまで
待てばよかったんじゃないか。

私は自分が話さないで
ただずっと話せる環境を
作ってはあげられていなかった。
話しちゃってた。
その分元カレも話してくれていたから
よかったと思っていたけれど
もしかしたら話したい方向が
あったのかもしれない。
それによって気づきが
元カレ自身で得られたのかもしれない。

答えなんかいらないし
正解もなくていいし、
私の意見なんかどうだってよかったのに。

言葉で交えることが好きな私にとって
それがコミニケーションだと思っていた。

私が話さなくて良いことが
もっと沢山あったんだなって思った。
そうしたら元カレはもっともっと自分から
いろんな話したいことを
がむしゃらに話してくれていただろうに。

沈黙が良い時もあれば
ある時には沈黙がこわかった。
思考と仕事の癖が出ていた。

『私はこう思う。』
と話すようにずっと意識してきた。
みんなが、とか
周りが、とかが好きではなかったから
私はこう思うけれど
あなたはどう思う?
へぇ、いいね、そんな考え方もあるんだね。

そんな感じのつもりだった。

だけど、元カレは
私がこう思う。が強いと感じたのだと思う。

きっとこの言葉を聞いた元カレは
話してくれてはいたけれど
辛かったと思う。

この言葉が良い人もいる。
だけど
元カレのように優しく繊細な人は
何倍も時間がかかり
俺はこう思う。なんて言えない人だったんだと
気がついた。

遅すぎた。
すごくごめんなさい、って思った。
自分が恥ずかしいと思った。
過ごしてくれてありがとうと思った。
ごめん。
多分もう何も気にしてないと思うけれど、
ごめん。

自信があるように思える
『私のこう思う、』も
自信がないから言葉にしているだけで

言葉は私の思っている感情を
ひとつも元カレには
伝えられていなかったのかもしれない。
元カレが言葉を選べないと言っていたように
私は話せば話すほど言葉を選べなくなっていった。

だから、
私はこれから先まずは1週間、
相手の話をよく聴く。
そして自分の思うことは
その時はひとまず話さないように
心がけてみようと思う。
きっと本当に
話をするべき時があるのだと思う。

もうこんなことはないかもしれないけれど
また元カレに出会えて話をすることができたら
私が彼の話を聞いて、
ゆっくり辛抱強く待てるような
優しい沈黙をしてみようと思った。

あなたの素敵なところは
人の話がしっかりと聞けて
待てるところ。
自分の意見を言わないところ。

そう何度も伝えてきた。

ドライと思われるかもしれないけれど
自分が言うことないと思うんだよね。
それはその人がすることで考えることでしょう。

そう言ったあなたを素敵だと思った。
あなたは自分の本当の内面の良さを知らない。
素敵な人なのに
感情が強くすぐに言葉を発することの
できるような人達から
責め立てられ続けてきたから
ネガティブな感情を
まるっと背負って生きているようだった。

私があなたを好きになったのは
私にないものを持っていたから。
されたことや態度は置いておいたとしても。

心の機微に触れる瞬間に
私は自分から開けていって
あなたを愛おしいと思ったんだ。

このことはきっとわからなくていい。
知らなくていい。

私にも少しだけ
元カレの素晴らしいところが
持てるようになりたい。
一緒に笑い会えている時に
あなたのようになりたかった。
遅くともこれから少しでもそうなれるように
やってみるね。

それがまたひとつ
出会えてよかったと思える時になる。


言葉は私の気持ちをまだまだ表してはくれない。
うまくなる必要もないんだな。

だからnoteにつらつらつらと
書いてみようと思う。
朝も昼も夜も
いつでも自由に思ったことを。
私のために。

振り返ることで私の心をなんとかしたいからだ。
そのうち何かが見えてくるような気がする。

穏やかな気持ちで
新しい自分で珈琲を淹れよう。

きっとちょっと酸味があって
今日のは苦いはずだ。

それも今日の私のバランス。

*追記。元カレとのことだけれどどの方にも優しく自分らしくいられたらと思い書きます。落ち込みすぎているわけでもなく日々進めています。読んでくださってありがとう。思いを書くということは素敵なことだと思うから今はこの気持ちを大切に。また変化したらそれをまた引き出しに。

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