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逃げられない環境に陥ったことを想定して生きる

 「世界を変えることが、できますか?」

 2007年にドラマにもなっている「わたしたちの教科書」がテーマとしていた、イジメにあっていた生徒が発した言葉で、社会システムに組み込まれた学校のイジメ問題について考えさせられた小説です。

当然海外でも同じ問題はあるし、人間が絡んでいる以上、他のコミュニティーでもなくなることはないでしょう。しかし、精神が未熟な段階で逃げられない状況に陥ってしまったとしたら、その後の人格の形成に大きな影響を与えてしまうため、特に発育段階での問題は大きいと思います。

最近では学校にカウンセラーを置くなどの対策も行っているが、そもそもその場所にいる以上、回避不能な問題だとしたら、親が介入して転校させるなどの措置も必要かもしれないです。わたしも小学校の頃に3回程転校しているので、それも簡単な問題ではないことは分かります。

イジメをなくそうだと、臭いものには蓋をしようではないですが、担当教師には荷が重すぎるのかもしれません。なので、イジメが起こることを想定した仕組みづくりに力を注いでもらうことを切に願います。

 社会人になれば、目に見えない圧力もあるかもしれませんが、コミュニティーを抜けてしまえば解決するかもしれません。しかし、そこで邪魔をするのが社会の目や、自分がこの環境に適合できないのが問題として、他の選択肢を知らないまま耐え続けてしまうことです。

一度逃げたら逃げ癖が付いてしまうことは、誰だって自分が堕ちていくような気がして嫌でしょう。しかし、逃げたことを悔いることではなく、大事なのは自分に必要な環境は常に変わるので逃げたと一概に考えない、逃げられない環境に陥ったことを想定して生きることではないでしょうか。


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