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#32 -種とともに冬を越え、鳥と共に春を歌おう。


ジブリファンの人ならピンときたはず。

ラピュタの名シーンのなかでシータが放つセリフの一部です。

ちなみに全セリフは、

土に根を下ろし、風と共に生きよう
種とともに冬を越え、鳥と共に春を歌おう

です。


目がぁ・・・目がああああ!!!

40秒で支度しなっ!

バルス!


などの名セリフに並ぶ格言です。

大人になってからこの言葉を聞いた時に、

あぁ、こんな感じに生きてみたいなー。

と思ったものでした。

幸運にも、現在は庭付きの家に住むことができている。そして今、まさにボクたちは種と共に冬を越している真っ最中で、鳥と共に春が歌いたくてたまらないのです。

立春も過ぎ、もう雨水の時期で、エストニアも気温が少し上がって雪がとけそうですが、大体3月一杯くらいは最低気温はマイナスなので、まだまだ春は遠いのです。

こちらの春の訪れを教えてくれるのは、
雪解けあとに庭のあちこちに顔をだす、マツユキソウ。

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英語ではSnowdrop(スノードロップ)とも呼ばれています。(写真は去年のもの)

これを皮切りに、オオマツユキソウもでてきて、その後には名前は知らないのだけど、青いキレイな花が咲きだす。

それと同じくらいのタイミングでルバーブが新たな芽をだしてくる。

ちょっと手を抜くと庭がタンポポに占拠される時期にはアスパラがニョキニョキと土から顔を出し、にんにくの芽が弧を描き出す・・・


これまで幾度となく観葉植物を枯らしてきた自分が、
こうしてカレンダーの日付よりも、庭にある木々や植物の成長具合で季節を感じられるようになったのは驚きとしか言いようがない。

いつからこうなったんだろ?

今、多くの人が地に足をつけ、根を下ろした暮らしを送りたいと考えているようだ。

昨年からの環境の変化も影響はしているけど、その前から既にそういう傾向になっていたとボクは思う。

シータが言うように、土から離れては人は生きていけないのだろう。

経済発展や、グローバル化のおかげで土から離れても長い月日を暮らしていける世の中になった。でも多くの人はどこか不自然さを感じていたはず。

なんかしっくりこない。と

別に自給自足の生活スタイルに戻ることをススメているわけではないのだけど、大なり小なりの量を自分たちの手で、土に触れながら育てていくことはとても大切なことだと信じている。

畑やガーデニングをすることはたくさんの利点がある。

・健康的な食生活になる
・体をほどよく動かし運動代わりになる
・外の空気を吸う機会がふえる

あげればキリがないくらいなのだけど、

そんな中、あまり予想していなかったことが起きた。

それは、

待つことが楽しくなる

ということだった。

待ち遠しい

って思える機会が増えたのです。

色んなことに追われて忙しい日々を送る現代社会では「待つこと」は苦痛でしかない。なのに、畑をやっていると

あぁ、イチゴのシーズンが待ち遠しい。
とか
ラズベリー早く熟れないかなー?
とか
漬けこんだお酒ができるのが楽しみー
とか

まるでクリスマスのプレゼントを待つ子どものような気分にさせてくれる。

庭の緑が茶色に変わるころには、薪ストーブの掃除をして、1/fゆらぎを見ながら、ヒュッゲ的時間を楽しむ。

大きな家でなくとも、高価な家具がなくとも、自然のリズムに合わせて暮らしていくだけで幸せになれるんじゃないかなーって最近思います。

あぁ、早くトリたちのぴーちくぱーちくが聞きたいなー

とは思ひながらも、おそらく今週末で今積もっている雪はとけてしまうので、今日は精一杯雪遊びをしてきます!


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天使x2




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