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適材適所の先を行く、フォーメーションという考え方

プロセスデザイナーとして、私が長年の実践から培ってきた理論では、V字回復の第2ステージとして、「フォーメーションデザインステージ」というものを置いています。

このステージでは、豊かな社会を創り出し、事業・人・組織の成長を促すためのフォーメーションを作ります。経営者やリーダーが安定した基盤から捉える人や組織の見立ては、今まで眠っていた社員の可能性を引き出し、強みや能力の再発見にもつながります。

今いる社員でV字回復できるのか?

経営者やリーダーの中には、自社の社員に対してあきらめや制約を感じていたり、ダメだというレッテルを貼っていたりする方や、良いところよりもマイナスの部分で評価をしたり、社員が何に役立とうと思っているのかをわかろうとしていない方も、まだまだたくさんいらっしゃるように感じます。

それは、もしかすると、自分の中にある歪みや固定概念、囚われに縛られて、自分自身の思考を偏らせてしるのかもしれません。

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自分自身の思考の偏りをとるには、V字回復のはじめの一歩

「全員参画経営~トータル・フォーメーションデザイン・マネジメント」におけるフォーメーションづくりとは、経営者やリーダーはもちろん、自分も仲間もお互いの強みや能力を認め合い高め合い、意思をもってつながり、目的を持って動けるチームフォーメーションです。一人ひとりが、自分が役立てるポジションに自ら動き、役割や組織にとらわれず、目的や目標に向かってフォーメーションを組みます。ーおわりにより


◆『全員参画経営』の紹介◆

多種多様な業種20人~10万人規模の企業の業績の向上・回復を導いてきたプロセスデザイナー・簑原原麻穂さんが提唱する新理論。この手法では、V字回復のための最初一歩として経営者が、まず自分の不安の正体・本質を掴むことが重要です。そのためには、経営者自身が自己認識を行う必要があり、誰もが持ち合わせている「父性性」と「母性性」という新しい見立てを使い、バランスを整えていきます。その上で、社員の強みを引き出し、社員自らが動きだす、変化に強い組織づくりを目指します。

本書は、V字回復に必要な2つのステージの解説と、それをプロセスデザイナーと共に実践していく、実話を元にした2つの会社のストーリーが主な内容となっています。

1、「マザーシップデザイン」ステージ:経営者のマネジメント基盤づくり
ステップ1 自己認識力と自己受容力の向上
ステップ2 思考行動パターンの変容
ステップ3 めざす方向性に近づくための改革シナリオ創り

2、「フォーメーションデザイン」ステージ:経営マネジメントの実践
ステップ1 ありたい姿と現状の認識合わせ
ステップ2 フォーメーションづくり
ステップ3 実践と振り返りの定着化
ステップ3 実践と振り返りの定着化

第1話 生き残りをかけた工場再生 ~社員自身の力で自分たちの市場価値を上げる~

突然の社長就任と厳しい現実を受け止める
改革のカギとなる想いの源泉を見つける
悩みの共有で自分の居場所をつくる
まずは工程の見える化が先
未知の挑戦は見本を五感で学ぶ
ガス抜き後のフラット対戦で事実が見える
基礎技術力を磨き市場価値を上げる
体を使って心の迷いを払拭する
新旧生産方式対決で決着をつける
判断基準と優先順位を明確にした繁忙期連携作戦
技術力を身につけたい!職人魂に火がついた
価値を高める最後の打ち手"改善"
改革を推し進めたその先に未来が見えた
世界一の工場を目指せ!
世界一の工場を目指せ!

第2話 赤字事業のV字回復 ~改革のテコを見つける!~3代目社長の孤独と悩み

業界の成長と社員の疲弊感
会社の未来をつくるキーマン発掘
これまでと違う新支店長
え?会議全部やめちゃうの?
厳しい顧客の声から見えた2つの課題
悔しさから生まれた改革の原動力
女性参謀の登場
パンドラの箱に入っていたモノ
仕事の価値を高める“7つの改革プロジェクト”
やっと見つかった改革のテコ
黒字を実現させた3つのサイクル
黒字を実現させた3つのサイクル

V字回復までのイメージがつきやすい2つのストーリーです。

―簑原麻穂(Minohara Asaho)

簔原さん250

スコラ・コンサルト プロセスデザイナー
泣く子も笑わせる関西出身。 JASに就職し、チーム連携と新商品開発による
顧客価値アップを実現したのち、JALとの統合プロジェクトにも参画。 リーダー育成や教育のしくみづくり、組織・システム統合、 新サービスの開発など組織の機能と マインド両面の変革を 要求される多数のプロジェクトに貢献。 その後、事業の成長と 人材と組織の関係をつきつめるべくスコラ・コンサルトの門をたたく。 積み重ねてきた幅広い経験から、中堅企業の尖ったサービスに専心する喜びと、 大企業で大きなシステムを動かす醍醐味、 どちらにも鼻が利く。加えて、経営者である父や引き継いだ兄との対話で磨いた感性が武器でリアリストでありそこはかとなくストイック。次世代経営者の良きアドバイザー兼温かみある伴走者として、中堅企業の尖ったサービスに専心する喜びと、大企業で大きなシステムを動かす醍醐味、 どちらにも鼻が利く。 加えて、経営者である父や引き継いだ兄との対話で 磨いてきた感性が武器で、 リアリストでありそこはかとなくストイック。 次世代経営者の良きアドバイザー兼温かみある伴走者として、粘り強い支援が特徴。経営者やリーダーの悩みや葛藤を受けとめながら、真の強みをとことん引き出す。その上で、事業をもう一段階成長させるために必要な要素を独自のバランス理論で見立てて、 人の持ち味・能力・経験の組み合わせで構築する。「組織の変革を成功させるために は、男女を問わず、人の強みを活かし合える環境が大切」。そこにある素材で最高の料理をつくる。

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