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【たけえ】私が2000円払って映画館に行く理由【マッチングアプリの課金】

映画館はお好きでしょうか。
私は好きです。あの雰囲気とか匂いとか。映画館にしか出せない空気、それだけでも価値があると思っています。

しかしながら、タイトルにもある通り昨今映画館で映画を見ると2000円もします。
2000円。
結構な大金ですよね。
やる気を出せば、3回ランチに行けます。
自炊なら4回分です。
なんならネットフリックスにとてもいいプランで一ヶ月契約できます。

さて、そんな大金を払ってなぜ私は映画館に行くのか。
今回はそれを大々的に仰々しく大げさに発表していきたいと思います。

理由は明確です。
以前、こんなエッセイを書きました。

私は「リズと青い鳥」という映画が一番好きで、毎年1月1日に視聴すると決めています。
「リズと青い鳥」は私の人生が終わる時に流れる
「【速報】人生に影響を与えた映画5選!【20XX年最新版】」という走馬灯に間違いなく載ります。

なぜここまで好きになったのか。
もちろん内容が好みで、登場人物の性格の悪さや関係性のこじれ、制作陣のガチ度とか狂気じみたこだわりなど、理由はたくさんあります。
でもその中の一つに「映画館で出会った」というのが、やはり外せないこととして存在するでしょう。
リズと青い鳥の内容は簡単に言うと、「吹奏楽部内のいざこざ」を書いた映画です。
吹奏楽部、更には音響も監督も変態です。音に対するこだわりがいかついです。ブルーレイのオーディオコメンタリーでもそれはわかるのですが、本当に変態なんです。いい意味で。
良い映画というのは細部にまでこだわりが見受けられます。

それを最大限に活かすのが、やはり映画館なのです。
音響や雰囲気、サイズ感やイスの非日常感など。
そんな環境で見たからこそ「より好きになった」と感じています。

つまり私は「第二のリズと青い鳥」を探しに映画館に行っているといえます。
映画というのは膨大な人間と膨大なお金で完成されています。
人に合う合わないはありますが、そんなもの駄目な作品の方が少ないです。
なら、それに見合ったお金を出し、素敵な環境で楽しむ。
そうしたら「人生の一本」に出会えるかもしれないんです。
そう、出会うための必要資金です。
マッチングアプリの課金と同じなんです、映画館のお金は。
だから私は映画館に行くんです。
もし「リズと青い鳥」との出会いが「電気代をケチって汗を流しながらまずい酒を飲みつつなんとなく見た」だったらここまで好きになっていなかったかもわかりません。

映画館に行く理由=マッチングアプリの課金
という結論で締めさせていただきます。
みなさまも、「人生の一本」を探すためにたまには映画館に足を運んではいかがでしょうか。
それでは。




おまけ
(早口で喋っています)
少しばかりリズと青い鳥の話をすると、吹奏楽部のお話なので当然演奏シーンが出てきます。
私が一番好きでにっちすぎる、最後のとんでもなく盛り上がる所に「その演奏シーン」はあるのです。

それは「音が小さくなる」所です。

超技量の演奏シーンと楽器と楽器が重なりジャーンと盛り上がる、その次のカットに「音がこもって小さくなる」シーンがあるのです!
これ、こういうことやっちゃうんだよ京アニ。山田尚子監督。吉田玲子脚本はさあ!
映画館でしか出来ない大音量だからこそ映える「音が小さくなるシーン」。
これには度肝を抜かれました。
大音量直後のこもりですよ? 自分の息を呑む声が聞こえるくらいの。
しかもそこが「なぜ音がこもるのか」というのも意味があるんです。また見たくなってきましたあー!!!!早く年が空けないかなあ!!





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