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オフリドで1人enjoyトレラン合宿#1(Peshtaniから十字架まで)

ティラナからオフリドに来た記事はこちら。

オフリドの地図を見るとぐるっと山に囲まれているが特に湖の東側に高い山があることに気づく。ここは国立公園にもなっていてハイキングコースがあるらしいので、オフリドに来たら登ってみようと思い情報収集をしていた。日本語だとちょっと散策がてら......といった記事は出てくるがなかなか登山についてはなかったのが、英語で調べるとかなり情報が出てきて、東岸の南側には2000m前後のピークがあり、そこから北のオフリド方面に向かって高度を下げながら稜線がありいくつもルートがあるようだった。とりあえず今回はBugarska Cuka (Chumo Blaga)(Бугарска Чука)という1801mのピークを目指すことにした。

ほんとはもう少し南にある2000m越えのピークも気になったが、オフリドの街から見ると山頂方面に雪が残ってそうで残雪の心配があったので今回はやめておいた。山の同定ができないので、1801mピークも雪にやや不安があったが、西岸方向の山の様子などもみておそらくコース上に雪があるのは2000m超えたくらいからだろうと踏んでGoすることに。

奥の山の雪が気になるので断念

オフリド方面から進んで、南下してもいいがバスで帰ってくるのがめんどくさそうなので、行きにバスで南下して北上してオフリドを目指すことにした。もともとはTrepejcaというさらに南の町から登ろうと思っていたが、前述雪の心配もあり、今回はPeshtaniという町からスタートすることにした。朝食時間を融通効かせてくれて8:15オフリド発バスを目指すことにして、Wikilokなどのアプリで情報収集してめぼしいログのGPXデータを複数DLしておいた。

1、まずはバスでPeshtaniへ。
宿のお姉ちゃんに聞いたところバスはあるはずだけど時間がわからないからバス会社に電話で聞いてあげるとのことで、南下して行くバスのうちPupeという会社のバスはOhrid Bus Terminal発で4便あるとのこと。僕は今回裏山に行きやすい西岸の集落に宿をとってバスターミナルまでは歩いて30分以上かかるので、お姉ちゃんのアドバイス通り「メイン道路沿いにたって手を挙げてバスを停める」作戦で行くことにした。バスの形状もわからずやや不安はあるが、道が一本なので最悪ヒッチハイク覚悟。

とりあえず朝食を宿でとるこの時点ではまだ肌寒いが今日も天気予報はよく昨日同様気温も上がりそうなのでもともと予備用に持って行く予定だった厚手の肌着を置いて行った。

カロリー補給いっぱい食うぞー

装備は出発前に写真を撮り忘れたが、途中で撮っておいた。下はタイツ+半袖ズボンでメリノ靴下にInnov8のレースでは履かないハイキング+ゆるトレラン用の靴(旅行中も今回はこれ)で腕時計にGarmin。

*Salmon Sense Pro 5L
*長袖肌着、半袖Tシャツ(速乾)
*フリース(朝だけ)、雨具上(使わず)
*パン、お菓子、ナッツ(前日スーパーで購入)
*水500ml×2(合計1L)
*ケーブル、モバイルバッテリー、財布、スマホ、予備コンタクト、予備携帯(社用)
*手袋、ヘッドライト、絆創膏(使わず)

今回の荷物

で、とりあえず宿から山を降り南北に走るメイン道路(P1301とGoogleマップで出ている)でドキドキ待機、念のため8:15に道路スタンバイ。

バスが来るであろうオフリド方面を見て待機

いかんせんバスの形状がわからないが、さすがにでかい(高速バスタイプ)やつではないだろう、そして路線バスタイプであればバスであることはすぐわかえうので、あとは「そうじゃない」パターンである。中東欧とか旧共産圏でよくあるマルシュルートカみたいなタイプも予想しつつ、まぁまだ時間はあるのでスマホでマケドニア語で「おはよう」「ありがとう」「Please」とかを無限練習してバス乗ったら「おはようございます、ペシュタニ プリーズ ありがとう」くらい言ってやろうと思っていた。そうこうしてると、2度ほどなんか別の社用車みたいな車をバスか?バスか?と思いドキドキしたりしながら、8:30くらいまでにはさすが来るだろうと思っていたら全然こなかった。Ohridバスターミナルからここまでは10分もあれば着く距離である。でもバスの出発が遅れてることも全然あるので45分くらいまで待ってみて来なかったらヒッチハイクや!と思ったら、なんかまた社用車かと思った車が来たが、よく見るとフロントガラスに行き先の看板が乗っていたので慌てて手を挙げると少し過ぎたところで停まってくれたので小走りで向かって「ペシュタニ?(宿のお姉ちゃんに発音確認済)」と伝えとりあえず2ユーロ渡す。もしかしたらマケドニア通貨だけかもと宿のお姉ちゃんは言っていたが、ユーロでもいけるかもとのこと。値段不明だがユーロで受け取ってくれるなら2ユーロ渡しとこうと思っていて、「OK?」と聞いたらOkだった。バタバタして結局練習した「おはよう」も「ありがとう」も言えなかった。

無事乗車
無事下車。バスこれです。

2、PeshtaniからElshainへ
8:35分くらいに乗車し、途中1人乗車と1人下車があって無事10分ちょいでペシュタニ着。おろして欲しい場所の近くから運転席の方に行きペシュタニアピールして適当なところでおろしてもらった。乗車時言えなかったので車内で「ありがとう」のマケドニア語を復習して下車時には言ってみた。ドライバーのおっちゃんなんか言っていたけど、多分「どういたしまして」的に返してくれたと信じる。とりあえずDLしておいたGPXによるとPeshtaniからElshaniという集落にまず向かうらしい。んで途中に教会があるらしい。

あいにく携帯の電波が入らずGPSが機能しない(後から再起動したら入った)ので適当に覚えていた感じで進むしかない。教会行きの看板を見つけたので、進んでいく高度あがってきてなんかマークもあるし順調そう。そして振り返るといきなり景色が素晴らしい。

教会の看板あった
なんか赤白マークあるからあってそう!
絶景や...いきなり...

そうこうしてると教会に着いた。おじさんが1人作業していたので一応「Elshani?」と先の方向指差して聞いたらこっちじゃないとのことでちょっと焦るがGPSも狂ってたので再確認できず、まぁとりあえず地元の人に従うことにする。英語も話してくれる(アルバニアもマケドニアも結構年配の方でも英語で返してくれる)。少し戻って教会前のトレイルを右手に入って分岐の所まで案内してくれた。少し進むとOhrid Ultra Trailのマークもあり今回のコースは前日の下調べでは特に序盤はコースとかぶっているっぽいので安心して進む。ここから先で何度かプチロストしていくが、その都度リカバリーして、このマークがあると安心していった。

教会
おじさんが案内してくれた
登って行く
安心マーク

おじさんに案内してもらった道をしばらく進むといくつか建物が見えてきたのでElshainに着いたようである。あるあるの犬に吠えられながら(まぁこんなところを歩いているアジア人は怪しい。別に人種関係なく犬は吠えているだろうが)、おじいさんが家の前で木を削って楽器を作っているのどかな風景を見つつ、小さな集落を散歩がてら歩いていると小さな広場に着いた。ここは水が出ていて、トレイルの看板もある。ここで標高885m。Garminのスタート地点が723mとかなので、Peshtaniからは150mくらいは登ったと思う。集落の中には桜もたくさん咲いていた。

家が見えた!
綺麗なのでいちいち足が止まる
安心マークもある!
桜と思う
今日はまずT5ルート

この広場の右手にあるトレイルを登って行くと、桜がたくさん咲いていて春を感じた。気温も心もぽかぽかしてくる。途中ロバが進行方向にいてロープはあるが結構自由度が高かったので道の端っこを行かざるを得ずトゲトゲした植物がついた。940m地点の看板がありT5コースで目指すBugarska Cukaまで6kmで2h25分とある。写真を見たらこの地点で9:30で山頂看板には11:10に着いていたので7掛けくらいか。登り基調+初見コースで序盤で体力削りたくないので、あまり走っていない(ただこの区間でちょっとロストしている)が、そこそこのペースでは歩いていたのかもしれない。

広場右側のトレイルを進んでみる
谷間に桜がたくさん
ロバだ
940m地点

3、940m地点〜十字架
940m地点のルートに従ってT5方面に行ったはずだが、綺麗な景色に目を奪われたりしているうちに、おそらくこの辺で一旦コースアウトしている。道も方向がいっぱいあってこの辺で間違えた気がする。

綺麗〜
踏み跡いっぱいある!多分ここで間違えた

正しい道かわからないが(というかここにいく踏み跡を踏んでしまった気がしてきた)、途中で小さな教会がある。こういいミニチュアタイプ初めて見たけど日本で小さい祠とかを神社的に扱っているイメージだろうか。とりあえずしばらく南のほうに行くことは理解していたので南に進んでいくうちにいつの間にかコースに戻っていた。湖と街があるので方向が一目瞭然でよい。

写真右奥に白い小さいミニチュア教会がある
苔が綺麗!
いつの間にかコースに戻っているぽい

この辺りから徐々に九十九折りでどんどん高度が上がって行く。道幅は安定して広く、景色もとにかく良いので気持ちがいい、そして暑い。気づくと目の前に十字架がある。十字架を目指そう。

登り
十字架だ!


ということで十字架到着。ヨーロッパの山にはよく岩とか山の上に十字架があったりする。マケドニアは東方正教会系のマケドニア正教が多いらしい(イスラム教徒もいる)。そしてここからの眺めはとにかく良い。PeshtaniとElshaniの街も綺麗に見えるし、二つの町の位置関係もよくわかる。こう見てるとPeshtaniから登るルートもありそうではある。まぁいずれにせよ、だいぶ登ってきたね。

ちょっと残雪が見える
綺麗に見える二つの町

長くなってしまったので続きは別の記事にします。

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