20181203 冬の風物詩である家事について

冬が来た、と思わずにはいられない家事がある。

それは、通勤着に電動毛玉クリーナーをかけること。
だいたい、週末・日曜日の夕方にそれをしている。

冬に着る洋服は、どうしても毛玉ができてしまう。
セレブが着るような高級ブランドアイテムは、そもそも洗うことを目的として作られていないなんていうが、こちとら庶民である。庶民の中でも、生活費の配分を衣類につぎ込まないため、ものによってはアクリル100%のニットにも手を出してしまう。こちらは「安値のため」洗ったり長く着たりなんて考えられてない品物だから、あっという間に毛玉ができる。

その覚悟はあるけれど、少なくともワンシーズンは着たおすつもりで家に持ち帰ってきたものだ。それが毛玉があるだけでもみすぼらしく見えてしまうわけで、少しの見栄と清潔感を出すために、週末の夜にジ―ジ―と音を鳴らしながら毛玉取りに励んでいる。

憂鬱な日曜日、明日の準備に取り掛かる前のタイミング。

でも、この作業、単調だけど日常の中にある「ケ」、ハレとケでいう「ケ」とか、穢れとか、そういうものを自分で見つけて洗い流す行動にも通じるような気がして、けっこう気持ちいい。

自分の分身ともいえる身に付けるものを、0には戻せなくてもそこに近づくように仕立て上げることは、またきちんと外に出ていくための自分を作り上げていくプロセスだと思う。どんなに嫌なことがあっても、いったんリセットしようと思える前向きさを私の中に生み出してくれる。

10年近く前に、ものすごく辛い時期があったけれど、人前ではそれを見せずに動じないようにしていたことがある。その姿を見て、当時の上司に「お前はなんでそんなに強いんだ?(強くある必要があるんだ?)」と声をかけられたことがある。今になって思うのは、決して私が強いわけではなく、物事をリセットする手段を毎日の家事の中に組み込んでいたからかもしれない。

ああ、今週も始まってしまった。会社では何が待っているのか分からない。また悲しい気持ちになることが多いかもしれない。それでも頑張ろう。

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